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2019年6月21日 (金)

人は体験からしか学べない

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。



以前紹介した本。

  「ほめるな・叱るな・教えるな」。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/482225030X/tetu0358-22

店長会でその本を読みあわせをする時間があるのだが、そこに非常に共感する言葉があった。

  「人は体験からしか学べない」。

人を教育する。部下を教育する。子供を教育する。

  教育には「知識」の教育と「知恵」の教育とがあろう。

知識の教育とはいわゆる学校教育のように、一方的に先生から生徒が学ぶ学校方式があろう。

  そこでは知識としての一般論が伝授される。

大きな考え方や業界の理論、企業のマニュアル、そして数値に関わる業績の見方等。

  この業界に関わる大きな枠組みの理論を学ぶには最適な方式。

この枠組みを習得することによって、考え方の方向性が理解でき、より短時間で問題解決策を自分で方向付ける知識が身につくことになる。

更に、上記の知識の習得と並行して、経験から習得する知恵の教育というものがある。

  知恵の教育こそが「体験からしか学べない」教育となる。

そしてその体験とは、自ら決断した事柄に対してのみ、その結末までの推移まで含めて自分の経験値として自らの体に習得されていくものである。

  自ら決断した事柄のみ?。

ここが一番重要なポイントとなる。

  自分で決めた事柄だけが経験値となるということ。

他人が決めた事柄を自分で実行しても、自分の経験値にはならないということである。
他人が決めた事はあくまでも他人事であり、自分の体には吸収されないのである。

  “上司が決めたことをただやっただけ”

これは、いわゆる自分がロボット化されただけという認識。

  だから自分には何も残らない。

しかし、自分で最終的にリスクを持って決定した事柄に対しては、最後まで自分で決断し続け、最後の結末まで自分の責任として結末する。

  このことによって全ての推移が自分の経験値として吸収されるのである。

この経験値が「知恵」である。

  そしてこの知恵とは自らの体験からでしか得られないもの。

その体験とは自ら決めた事柄に対して行動し結果を出した部分という意味の体験である。

  よって、上司が決めた事柄は決して自らの知恵にはならない。

あくまでも自分で決めて行動した部分だけが知恵として習得されていく。

  それが一番コストパフォーマンスの高い教育となる。

よって、上司やリーダーが注意すべきは、その一番コストパフォーマンスの高い教育の場を奪うなということである。

  “失敗させたくない”

そうやって、いっときは成功させることができるかもしれないが、長い目で見たときのその本人の実力という見方をすると、その実力を身につけたとは言えないのが周囲のお節介であろう。

  自分で決断して失敗・成功する経験。

そうでなければ本当の部分での実力を本人が身につける事はできないのである。

  そしてそれが「教えない」の本質でもある。

教えないという意識ではなく、教えないことによって本人が自らの力で学び取っていくスタンスと力を獲得してほしいと願う心が、部下に教えないという行動を一部取るのである。

  そして、結果を出したら、大いに褒める。

部下の決断から行動、そして結果に大いにコミットメントして、最後に関わる。

  そして部下はその真意を自分がリーダーになって初めて理解するのである。








  

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コメント

k.kさん、コメントありがとうございます。
流石にそれは褒めるタイミングでしょう(笑)。
彼にとっては、鬼の上司(笑)から初めて褒められたという一生忘れられない体験であり、そのようなよりとりがいずれ信頼関係に繋がり、「この上司のためなら」と言うモチベーションに繋がっていくのではないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2019年6月23日 (日) 06時12分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
「現場に出ても数値を変えられるのは1店舗だけ」。
1店舗数値を変える力があれば、それは素晴らしいことであり、企業の業績とは1店舗の積み上げに他ならないと思うのです。もっと言うと、1店舗の業績とは1部門の積み上げであり、一人一人のモチベーションの積み上げであり、さらにはそのモチベーションが一単品を量販する商品の積み上げから始まるものであると思います。
1店舗の積み上げを諦めたら企業は成り立たない。それがこの業界の原理原則ではないでしょうか。
逆に言うと、その1店舗を裏方からどう支援できるかを今学んでいると言うことでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2019年6月23日 (日) 06時10分

先日の話の反省から今日の刺身は若手に計画から全部やらせてみました。天気チェックと売り場在庫等含めて。一人で十数万円切り抜きました。朝も早めに来たし昼も早めに戻り計算しながらやり抜きました。流石に褒めました(笑)先ずは、や
らせる。彼にとっても経験値上がったと思います。勉強になりました!

投稿: k,k | 2019年6月22日 (土) 22時20分

改めて、もう少し現場で暴れたかったと心残りですね。最後の締めくくりで本部収監とは流石に予想しておりませんでした(笑)。本部長曰く、「現場に出ても数値変えられるのは一店舗でしょ」確かにその通りなのですが、現場が見えない仕事のストレスとの闘いが暫く続きそうです(笑)。

投稿: dadama | 2019年6月22日 (土) 18時35分

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