嫌味
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
店長としてリーダーとして部下に嫌味の一つも言いたくなる時があろう(笑)。
しかし「嫌味」は何れにしても「悪」である。
嫌味からは何の発展性も進化も生まれない。
生まれるのは怒りの矛先が確定すると言うことだけである。
嫌味とは大抵の場合は、上司が失敗をした部下に対して、それを叱責する場合にその失敗に対して論理的に冷静に客観的に指摘する以上に、「嫌味」という感情表現に置き換えて自分のストレスを発散することである。
その感情をぶつけられた部下は同様の感情を抱くもの。
その感情は怒りとなって嫌味を言われた上司に向けられる。
“何もそんな言い方は無いだろう”
本来は自分の過失であるにも関わらず、上司の嫌味に対して怒りの感情が込み上げ、その怒りが嫌味を言った上司に対して別の攻撃材料を作ってしまうのである。
“ひどいことを言う上司が許せない”
よって、自分の過失に対しての反省とは逆に、上司への反感という感情抱き、本来あるべき上司と部下の信頼関係は崩れてしまう。
そして、それの交互作用がますます上司と部下との距離を広げ、いずれ不信感しか持てない関係となっていくのである。
嫌味には何の発展性も無いのである。
しかし、どうしても言いたくなる時もあろう(笑)。
毎回毎回提出物が期限を過ぎる部下がいたとする。
「おい何考えてんだ。だから業績も振るわないんだよ。」
提出物と業績の因果関係はあるかもしれないが、それを客観的にその因果関係を説かねばならない。
「思考が遅れれば打つ手も遅れて業績にも跳ね返るぞ。」
提出物とは自らの思考の整理してまとめ、次回への対応を記する場合が多い。
状況を整理して自分の思考回路を再調整し、次への一手をまとめたものを上司の提出する。
それが遅れれば遅れるほど打ち手も遅れる。
それが延々と続けば、何も手を打たずに状況を悪化されることになる。
その打ち手を部下が自分の頭で自ら整理し自ら行動するきっかけなのである。
そして業績とは部下の評価でもあり、いずれは自分の評価として跳ね返ってくるもの。
そのお互いの信頼関係を失うことは出来ない。
よってそこに嫌味が入り込む余地は無いのである。
特に、上司が部下に嫌味を言う場面とは、部下の軽い過失の場合が多い。
提出物の遅れ。
会議への遅刻。
普段の仕事ぶりのだらし無さからくる態度に対して、上司が普段から募らせていた不満が爆発して、その爆発を凝縮させてぽろっと言葉に出てしまうことが多いもの。
それはやはり早い段階で客観的に因果関係を説くことが望ましい。
何事も初めが肝心であり、それによって彼の環境がどう悪化し、いずれ取り返しのつかない事態に陥っていくのかを初めに説くことが望まれるであろう。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
パソコン打ち込み業務。
世の中にこれほどミスマッチな状況があるでしょうか(笑)。
まぁしかしこれも意味のある裏があるのでしょうね。パソコン打ち込み業務の中からdadamaさんらしい発見を期待しております。
投稿: てっちゃん | 2019年6月29日 (土) 23時59分
私も嫌味は言われたくないですから言わないように心がけてきたでしょうか。お陰で一番苦手な業務であるパソコンを使ったデータ入力に振り回されておりますが今の所若いメンバーは暖かく見てくれていると信じています・・・そろそろ嫌味連発の嵐かも知れませんが(笑)。
投稿: dadama | 2019年6月29日 (土) 22時21分
k.kさん、コメントありがとうございます。
昔は上司からのそんな叱咤が当たり前でそれに肥やしにして自分の能力を伸ばせる部下もいたのは確かです。しかしそんな人間は上司が叱咤しようがしまいが関係なく成長していくものですので、どんな部下も効率よく退職させずに育成しようとすればある程度の原理原則はあると思います。
投稿: てっちゃん | 2019年6月27日 (木) 09時38分
嫌味は悪ですが私の場合はそこにやる気スイッチが隠されてます。言われて、そこまでいうコトはないだろうと食ってかかって「じゃあ結果みせろ、そしたら認めるよ」っと上司や先輩に焚き付けられて涙浮かべながら仕事した経験があるので私も教えるときにジャブを打ちながらソフト嫌味連発するときあります。 でも食って掛かってくる部下に巡り合わない。私だけ特殊なのかもしれませんね。やり方かえてスイッチの場所さがします。昭和と平成の時代背景の違いでしょうか(笑)
投稿: k,k | 2019年6月26日 (水) 20時45分