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2019年6月28日 (金)

最終コーナー

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


店舗レイアウト。

  自店のレイアウトは把握されているであろう。

そしてお客様のおおよその客動線を想定して、エンド展開やフリースペースでの商品展開を計画する。

  強い定番、弱い定番。
  強い平台、弱い平台。
  強いエンド、弱いエンド。
  強い催事場、弱い催事場。

店舗レイアウトと客動線から、お客様の目に留まりやすい場所と目に留まりにくい場所が生まれるのは必須であろう。
そして、目に止まりやすい場所が強い場所となり、目に留まりにくい場所が弱い場所となって別れていく。

  そして、そこからが問題だ。

目に留まりにくい弱いフリースペースだからといって目をつむって諦めるのか、そこを逆に利用して店舗レイアウトを活性化させるのか。

  この発想の逆転で店舗の売り上げは大きく変動していくもの。

そして、どうしても強い場所に強い商品を置きたがるものでもある。

  それはそれで売れ筋商品の最大値を引き出せる可能性は高まるであろう。

しかし店長としてもっと重要なのは、店舗全体の売り上げ拡大である。
店舗全体の売り上げは、単品の積み重ねではあるが、その強い単品だけが商品ではない。

  むしろ強い単品はどこに置いても売れるのである。

よって、強い単品を敢えて弱い場所に展開してお客様の買い回りを誘い、そのことで客動線を多方面へ誘発し、そこからいろいろな売場を見て頂き買い上げ点数を上げていくという手法もアリなのである。

  しかしこれも数をこなすことで見えてくる手法であろう。

だから、敢えてやってみるのである。

  やってみると色々なことが見えてくる。

何をやれば弱い場所でもコンスタントに売れるのか。何はダメなのか。
どこに強い単品を展開すれば、客動線がそのように変化するのか。しないのか。

  それらの組み合わせから店舗レイアウト上の役割が見えてくる。

これは、店長以外には絶対に見つけることができない店舗特性であろう。

  店舗全体を自由に更生できるのは店長だけであるから。

だから、店長は店舗全体を自分の販売計画に取り込まなければならないのである。

  逆に言うと部門の縦割りをお客様視点の横割りに是正できる唯一の存在。

前回のてっちゃん会の20幕。

  若手店長が点数拡大の事例を報告した。

それは、店舗レイアウトの最終コーナーに点数拡大の為の菓子を価格訴求して展開。

  客動線の最終コーナーで単品量販。

これは勇気がいるであろう。

  もし社内コンテストでもあったら絶対にやれない企画。

しかし、店舗全体の点数拡大を目指し、お客様に最終コーナーまでたどり着かせるために設置した量販コーナー。
要は、この最終コーナーの存在をお客様認識しながらも、そこにたどり着くまでに店内のいろいろな客動線にいろいろな仕掛けをし、その仕掛け通りに買い回りをすると客動線が長くなる。

  “最後は最終コーナーの単品量販コーナーへ”

そんな目的がお客様にはあるから、店舗側も安心してそこまでの動線を敢えて長く仕掛けて、途中途中での買い上げ率を高める仕掛けを施し、結果的に点数拡大を目論む。

  そして最後に目的の量販の菓子を買っていただく。

そんなトライをして、見頃に目論みを果たし大幅に点数拡大による売上拡大を果たしたという事例。

  そんな成功事例をあの若さで手に入れたのである。

そんな事例を聞くと、聞いているこちらもまだまだ負けるわけにはいきません!、という活気が湧いてくるのであった(笑)。







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商売」カテゴリの記事

コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
名古屋の極悪長?。
この名称は初代、二代目、三代目と受け継がれていくような気がしますね。
さてとりあえず二代目にそろそろ登場してもらいましょうか(笑)。

投稿: てっちゃん | 2019年6月30日 (日) 00時20分

名古屋には極悪長なんて方がおられるのですか!確かに六本木に捕らわれの身のあのお方も普通なら絶対友達になりたくない風体ですからね(笑)。若手のメンバーがアウトロー精神で成長していく・・・今のメンバーなら私達のようにアウトローで終わらず、会社を変え支えていくと信じています。私達の夢や未来も若手に託していきたいですね。その源流はこのブログにありきです(笑)。

投稿: dadama | 2019年6月29日 (土) 23時42分

sakaeさん、コメントありがとうございます。
精肉チーフが同業他社のブロサリーのエンドを見る。
どんなエンドに映るのか興味が有りますね(笑)。
そうすると、伝わるエンド、伝わらないエンドが見えてくる。そしてそこに自分が精肉部門で学んだ原理原則を当てはめてみる。そうすると意外に原理原則とは全ての部門に通ずる商売の原理原則であることがわかってくると思いますよ。

投稿: てっちゃん | 2019年6月29日 (土) 00時11分

VVVさん、コメントありがとうございます。
そして非常にプライベートな内容もありがとうございます(笑)。
本人よりもお母様に教えていただいたこのブログというのも面白い引き合わせですね。
そしてアドバイス。
同業他社の人間からのアドバイスを素直に受け入れて実践してみる。そこには壁のない人間同士の関係の構築がなければ絶対に有り得ない関係でしょうか。
そんな関係でどんどん自分の輪を広げていってください。

投稿: てっちゃん | 2019年6月29日 (土) 00時08分

まっちゃんさん、コメントありがとうございます。
名前の変更。それは正解だと思います(笑)。
店舗内の仕掛けは色々な要素が入っていれ正解だと思います。
提案、メニュー、価格、旬、話題等々。
いろいろな要素を組み合わせて点数拡大、単価拡大、そして売上拡大へ結びつけばいいのだろうと思います。
提案だけではお客様の買い物カゴはなかなかいっぱいになりませんので、色々な要素を店内に散りばめていろいろなお客様へ色々な価値をお店として仕掛けていくことが大切なのではないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2019年6月29日 (土) 00時01分

今日は買い物がてらMRをしてきました。
エンドを重点的に見てきたのですが、エンド1つとっても各企業それぞれに特徴があって勉強になりました。いいエンドを作っている店舗は買ってほしいという意思がひしひしと伝わってきます。反対にだめなエンドを作っている店舗は何が売りたいのかはっきりせず、担当者の意思が伝わってきません。
店舗の見え方が少しではありますが、変わってきているのを実感しています。見方を変えるだけでこれほど違うのかと驚いています。

投稿: sakae | 2019年6月28日 (金) 19時48分

お久しぶりです。笑
若手店長です、前回のニックネームがわからなくなったのでこれから「vvv」でいきます。笑
最近話題にとりあげていただき光栄です。

実は最終コーナーの作りも「名古屋極悪長」から、お店に来ていただいた際にアドバイス頂いたことなんです。本当にこの会に救われています。

別件ですが、私の母が「てっちゃんさんにブログ見てるわよーって伝えておいてー!」とありましたので、お伝えします。笑

投稿: vvv | 2019年6月28日 (金) 12時58分

名前変えました(笑)私の店でも取り組んでいるのが点数アップです。その為に実施してるのが提案販売。最終コーナーはチャレンジしたことありますが撃沈(笑)しかし、この投稿みてこの機会に再度チャレンジする決意しました!

投稿: まっちゃん | 2019年6月28日 (金) 07時40分

sakaeさん、コメントありがとうございます。
自部門は店舗全体の縮図。
よって、自部門でのレイアウトや客動線は店舗全体と同じ考え方で通ずると思います。
そしてそんな目で見ていくと、色々と気づくこと学ぶこと多々あると思います。
そんな視点がいずれ店長としての視点であり、自部門での成功失敗がそのまま店長としての成功事例につながるのではないでしょうか。
そして中通路。
ここを強化することにより、最終コーナーへ向かう客動線を更に広げてくれるエンド作りが店舗全体の点数アップに寄与してくれるでしょう。

投稿: てっちゃん | 2019年6月28日 (金) 06時55分

とてもタイムリーな話題です。
最近、てっちゃんさんから教えていただいた一日一回の店舗チェックを習慣にしています。私の店では中通路のエンドに弱い商品ばかり置いていることに気がついたので、昨日ドライの担当者にその話をしました。
店舗チェックをしていると自部門以外でも気になる点がたくさんでてきます。私が店長であれば、変えることができるのですが、今はまだそれができないことがつらいです。

投稿: sakae | 2019年6月28日 (金) 00時50分

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