« 仕入れと在庫 | トップページ | 悪事は重なるもの »

2019年5月14日 (火)

接客業万歳

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


小売業という業界。

  「接客業」とも言われている。

物販ではあるが、リアルなお客様を相手に商売をする訳であるから、そこには人対人の関係が必然的に入り込む。

  そこに「接客業」の本質がある。

物を通して接客という要素が入り込み、商売が成り立ち、そしてお客様の食卓を彩り、満足を得る。

  よって商売の結果としてお客様の満足という見返りが我々のやり甲斐でもあろうか。

正しい商売をしていれば、そこには必ずお客様の満足が我々に跳ね返ってくるものである。

  「昨日の生カツオ、鮮度よかったねぇ(笑)。」
  「先日の牛ステーキ、美味しかったよ(笑)。」
  「ここのあんぱんはいつも美味しいね(笑)。」
  「このお店はいつも床が綺麗なのよね(笑)。」
  「ここのレジさんは笑顔が素敵なのよ(笑)。」

そんなお客様の満足がある時は笑顔で、ある時は声として上がってくるものである。

  そんなお褒めの言葉を聞くと大いなるやり甲斐を覚えるものだ。

とは言っても、お客様からの厳しいご意見を頂く場面もある。

  「こないだのレジの対応は酷かったわ。」
  「昨日のポンカン下が腐っていたわよ。」

等々の商品クレームや接客クレームを頂く場面もあるだろう。

  時には悪質クレーマーに悩まされることもある。

そんな悪質クレーマーや、接客クレームを頂き、自分は接客業やこの業界には向いていないのだと思い込み、この業界から去っていく方も後を絶たないのも事実。

特に最近は小売業経験者からのクレームが多い。

  「私の時代はもっとお客様に対してこうだった、ああだった」
  「小売業の従業員はもっとお客様に対して、こうあるべきだ」
  「あなたのその態度は、接客業としては不適格だと思うわよ」

そんな声を、ダイレクトにお客様から投げかけれて、自分はこの業界には向いていないと思い込み、お店を退職していく従業員。

  思えばお客様のこの業界に対する見る目も厳しくなってきたように思う。

人間、完璧な人などいないし、その場面では落ち度があったかもしれないが、それをそこまでしつこく徹底的に追及される事でもないだろうと思える場面も多い。

  そんな時な、その担当者に決まっていう言葉がある。

「あなたを支持してくれるお客様はその何倍もいるはずだよ。」

  1人のクレーマーに悩むより10人の支持者に励まされる事の嬉しさ。

そのことをもう一度思い出して欲しいのである。
確かに、一人の厳しいご意見も、その場面ではごもっともかも知れないが、それ以外の場面では多くのお客様に対して大いに感謝され喜んで頂いた事の方が圧倒的に数多いものである。

  その時のやり甲斐や楽しさ、達成感をもう一度思い出して欲しいものである。

それが、接客業の醍醐味であるのだから。

  そしてそれが忘れられないがためにこの業界で頑張るパートさんも多い。

接客業とはリアルなお客様との触れ合いで、お互いに人間同士の本当のお付き合いを可能にしてくれる仕事である。

  そしてそこから、リアルな人間同士のおもてなしの心をお互いに交わすもの。

そのおもてなしの心をお客様から頂いた時に、我々はこの業界から本当の接客業を学ぶのである。











|

« 仕入れと在庫 | トップページ | 悪事は重なるもの »

店長の仕事」カテゴリの記事

コメント

sakaeさん、コメントありがとうございます。
丁寧な製造調理。
丁寧な商品陳列。
従来の出せば売れる時代に構築したオペレーションが、これだけの競争の時代には陳腐化されていく。そして新たな売れる売場や勝てるマネジメントを構築して取り入れる時代になってきているのでしょうか。そしてそれこそがドラッグやネット販売に対抗できる食品スーパーの競争力であると言えるのでしょうね。

投稿: てっちゃん | 2019年5月15日 (水) 09時17分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
如何に自店の、自分のファンを増やしていくか。
その延長線上にクレームというものも存在するのでしょうが、それをかき消すファンの数。そのファンの数こそが働く原動力となっていきたいものですね。

投稿: てっちゃん | 2019年5月15日 (水) 09時13分

お客様からのお褒めの言葉はうれしいですね。
特にうれしいのは自分が商品化した商品を見ているお客様が美味しそうと言って手に取ってもらえた時です。自分が商品化した商品を購入してもらえるというのは生鮮部門の醍醐味だと思います。
最近、店舗見学をしていると商品化が雑な店舗が多く非常にもったいないと思う時があります。商品化を丁寧に行うだけでも、お客様に購入していただける機会が増えるので大切にしてほしいですね。

投稿: sakae | 2019年5月14日 (火) 18時09分

今までの時代と違いこれからは専門性や差別化が求められる時代、お客様のクレームの質を高める店舗に変わる事も必要なのでしょうね。
そのためには従業員が職場に働き甲斐やプライドを持てなきゃお客様のクレームに前向きになれないと思うのです。商品を作り並べるだけでなくその想いをお客様にお伝えする事。モノからコトへのシフト・・・お店を工場にをしたくはありませんね。

投稿: dadama | 2019年5月14日 (火) 07時46分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 仕入れと在庫 | トップページ | 悪事は重なるもの »