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2019年5月11日 (土)

フェイクミート

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日はNHKの仕事の流儀からの精肉商の話題。

  本日は同じ精肉でもフェイクミートの話。

フェイクミート?。

  聞いたことのない方も多いかも知れない。

フェイクミートだから、読んで字の如しの「肉もどき」の食材。

  先日のNHKの夜のニュースで取り上げていた。

特にアメリカではヘルシーさを売りに、大豆を主原料に本物の牛肉の形成要素を科学的に分析し製造したハンバーグが新規に登場したという。

  その味は正に本物のハンバーグの美味しさという。

昨日の熟成牛もそうだが、より自然な飼育や天然の栄養素を使用して加工し、本物に近い肉がこれからの食卓を賑わしていくのだろうか。
そして、番組後半には日本のフェイクミートの現状が伝えられた。

  大塚食品の「ゼロミート」。

この食品も、前述のアメリカでの取り組み同様に「味」「食感」を再現するために科学的な分析を重ねてきたという。
そして、このフェイクミートの市場は日本国内でも2022年には254億円にも上ると予想されている。

なぜこのようなフェイクミート市場が拡大しているかというと、やはり世界的な食品ロスの問題が影響しているのではないだろうか。

  無駄に捨てられる食材。

当然に、そこには牛肉、豚肉、鶏肉等の飼育した動物の肉類も大きなウェイトを占めるのだろう。

  肉も魚もそうだが、生き物である。

その生き物を捌いて、捕獲して、食用として市場に出回る。
更には、例えば食用の牛肉1kを生産するのに必要な肥料は7k〜11k必要になるという。

  そんな自然環境保護の目的からも注目のフェイクミート。

フェイクミートがこれだけ忠実にハンバーグの味を再現できるのであれば、食用肉はもちろんのこと、日本人が好きな魚もフェイクフィッシュとして開発されてこよう。

  骨なし寄生虫無しの食べやすいフェイクフィッシュ。

それが、ゆくゆくはお刺身であったりフライであったりの、魚の栄養素がたっぷりと含まれた食材として登場するのであれば大歓迎である。

  しかし逆に言うと食品スーパーにとっては大きなリスクにもなる。

それは、仕入れる技術、捌く技術、加工技術、そしてSKU作りの技術。

  それらの原料に関わる販売技術が不用となるからである。

我々食品スーパーは正に上記の技術をして他業種との差別化を図って行かねばならない業界。
しかし、フェイクミートの登場は肉をインストアで捌く技術が要らない商品群である。

  メーカー製造のフェイクミートに加工技術は伴わない。

よって、コンビニだろうがドラッグだろうがネット販売だろうが、いとも簡単に取り扱える商品となる。

  あとは価格だけという店舗での違い。

ここに食品スーパーは大きなリスクを背負ってフェイクミートを販売しなければならないという状況に追い込まれるわけである。

  まぁ〜、急にはそのような事態には陥らないだろうが。

しかし、ますます狭い領域で差別化を図らなければならない時代になっていくことは間違いないだろう。










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コメント

sakaeさん、コメントありがとうございます。
とは言いながら、やはり肉をリアルに裁きリアルミートをインストアで調理して販売する肉屋さんも希少価値になっていく時代ですので、自信を持って自らの仕事を邁進してくださっていいと思いますよ(笑)。

投稿: てっちゃん | 2019年5月11日 (土) 21時39分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
この様な食材は黙っていても伸びていくでしょうね。
今後、我々の売場から「生鮮」というワードが消えていくことが危惧されますが(汗)。

投稿: てっちゃん | 2019年5月11日 (土) 21時35分

フェイクミート、初めて知りました。
もしフェイクミート市場が拡大し続けたら、極端な話、スライサーやミートチョッパーなどの機械も不要になってしまいますね。そうなるとそういった機械を作る仕事もなくなってしまいますね。食品スーパーだけではなく他の業界にも影響を与えるのは脅威ですね。

投稿: sakae | 2019年5月11日 (土) 19時50分

健康志向や成人病対策でこの分野は更に広がりを見せていくでしょうね。我々の目指すべきは手を加えず自然な形で美味しく健康的な生活を送れる。古来からの医食同源を再認識し提案する事が大切ではないでしょうか。

投稿: dadama | 2019年5月11日 (土) 09時31分

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