こらえ時
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
競合店が出店する。
競合店が改装する。
その競合店と自店との位置関係にもよるが、一応競合店と位置付けているお店が改装したり新たに出店したりする場合には、影響がゼロということは無い。
何かしらの影響をもたらすことは必須であろう。
その競合店が2k以内であれば影響は甚大であろし、5k以内であればそれ相応の影響が発生するであろう。
そして、当然にそれに対応した競合対策を実施して対抗することになる。
しかしなかなか売上が元に戻らない日々が続く。
特に、新たな競合店が出店した場合は、この影響度は続くと思われる。
無いところに新たなお店が出店したのである。
そのお店から500メートル圏内のお客様はそのお店をメインの買い物の場として位置付けるに違いない。
そして当面は、新たな新店と自店での買い回りを繰り返しながら、どちらが普段の買い物に対して便利であるか、お買い得であるかを選別して徐々に一方のお店にシフトしていくのだろうと思う。
結果として3ヶ月後にはある程度の答えが生まれるのであろう。
その3ヶ月間は「こらえ時」だと思っている。
数値が厳しい状況が続くがここがこらえ時。
ここをこらえなければ、このまま業績は競合店が出店したままの数値に落ち込んだまま経過していくだろう。
逆に、ここをこらえ続ければ、必ず3ヶ月後からは以前の数値に近いところまで回復するものである。
今を堪えるか否か。
それが3ヶ月以降から現れる業績に繋がっていくものである。
お客様の買い物行動とは常に流動している。
競合店の出店や自店の改装、競合の改装はある一つのキッカケに過ぎず、常に普段からの売場の状態に応じて買い回りをしているのである。
よって、手を抜けばいずれ業績に現れてくる。
その「いずれ」の期間をして、店舗スタッフを慢心させたり自信を持たせたりするのである。
今の売場は必ず数ヶ月後に繋がっている。
よって、今をこらえてやり続けていけば、必ず数ヶ月後にはその反動が業績として反映されてくるし、今をこらえきれずに止めてしまえばせっかくお客様が戻ろうとしている矢先にまた競合店に引き抜かれることになる。
それがタイムラグとして今目の前に見えないのが業績。
そこにこの業界の難しさや厳しさがあるのであろう。
しかしその原理原則を理解すれば、現場の担当者は競合店の出店や改装に驚いたりはしない。
脅威は抱くが自店のやるべきことをコツコツとやり続けれだろう。
そして、そこには強い意志がある。
“やり続ければ必ずお客様は戻ってくる”
そんな自信と強い意志があるから、自信を持って今目の前のお客様を大切にして、そこから再びお客様の輪を広げていくのである。
業績が戻らない。
それは、まだまだやり続けていないということである。
今がこらえ時なのである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
過去にてっちゃん会脱退を企てながら脱退し切れなかった何人かの方を覚えております(笑)。
6月に久しぶりに現場視点でご活躍いただければ幸いです。
投稿: てっちゃん | 2019年5月22日 (水) 08時23分
このような話題にリアルに絡めない寂しさを感じながらのコメントです。店舗業績を任されている店長だからこそ、店長がお客様、従業員を信じ常にポジティブでいなければなりませんね。信ずるものは救われる・・・私も過去に何度もお客様や従業員に救われてきました。それらが会社的にはアウトローに映るのですから皮肉な物です。そして今は戦う事も出来ない・・・てっちゃん会もそろそろ引退を考えねばですね。情報を発信出来なくなったら死に体ですから。
投稿: dadama | 2019年5月21日 (火) 22時18分
k.kさん、コメントありがとうございます。
堪え切れない事例でしょうか(笑)。
商売とは常に流動的に動くもの。
永遠にコツコツと、とは言っても上司や本部が堪えられない事例でもあるようですね。難しいものです。
投稿: てっちゃん | 2019年5月20日 (月) 22時36分
最近、自宅の近隣でこのような状況あります。新規の店は応援がいなくなり雑になり疲弊。対する既存の店は売り上げが一時的に落ち上層部からの叱咤激励からか愛想が悪くなってます。明日は我が身と思いながら見てますがどちらに行っても気持ち良い買い物が出来ませんでした。イライラしながら接客。方やため息つきながら睨むように接客。人間なのでそういう時もありますが私のようなビビリの人間にはどちらも魅力失いますね。コレも明日は我が身と思いながら仕事します
投稿: k,k | 2019年5月20日 (月) 22時05分