綻びはいつも挨拶から
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
人間関係。
どこの職場でも人間関係が最大の課題であろう。
仕事上の難しさや問題で退職する人はほとんどいない。
退職の最大の理由は「人間関係」である。
特に最近はこの傾向が強い。
リアルな人間関係の構築という経験を積む場が少なくなってきているのも一因であろうか。
上司と部下との人間関係。
同僚と同僚との人間関係。
お客様とのトラブルから。
等々、人間対人間との関係から、現在の職場での自分の存在意義やトラブルに悩み、葛藤しながらこの場を去って別の世界へ向かおうとするのであろう。
小売業が基本から崩れていくのと同様に、人間関係も基本から崩れていくものである。
人間関係の基本とは「挨拶」である。
この挨拶が、個人対個人を繋ぐ基本であることは間違いない。
この挨拶という基本が個人対個人から離れていくのである。
基本が崩れるから企業が崩壊していくのか、企業の内部が崩壊していくから基本が崩れていくのか、どちらが先かはわからないが、基本が企業の命であるように「挨拶」は人間関係の基本である。
よって挨拶の無い人間関係はすでに崩壊しているのである。
挨拶がなくなるから人間関係が崩壊するのか、人間関係が崩壊しているから挨拶が無くなるのか、どちらが先行するのかはわからないが、お互いの挨拶という儀式がなくなれば、既にお互いの人間関係は崩壊していると考えて良いだろう。
それほど挨拶とは重要なお互いの最初の会話なのである。
最初に交わす挨拶という会話は、言葉はいらないのである。
相手の目を見て、笑顔という表情を作り、しっかりと声を前に出して挨拶の言葉を交わす。
その瞬間で気持ちの全てが交わされるのが挨拶だ。
だから、特別な言葉や会話は必要ない。
あるのは笑顔と目線。
その瞬間に一日の二人の関係が凝縮されている。
その挨拶がないままに二人の関係は始まらない。
そして人間関係の綻びは必ず挨拶に現れる。
挨拶がいい加減になっていくのである。
最後はお互いに無視を貫くという態度。
こうなったら、修復は他人を買いするしか手はないだろう。
夫婦であればお互いの内面を熟知しているから修復も可能であるが。
しかし、他人同士であれば、そのまま無関係を貫いても他人の一人という認識になるだけであり、別の他人と同様の関係を結べば済むことでもある。
しかし職場ではそうあってはならない。
特に、同じ組織に属する人間同士であれば、必ずその人間と関係を緊密にして協力しあって行動しなければならない場面が多々あるもの。
相手は相手、自分は自分。
それではいい仕事は出来ないだろう。
何があろうともチームワークを崩してはならないのである。
そしてそれを牽引するのも組織のリーダーの役割。
だから挨拶にこだわるのである。
接客業である我々の最大の仕事はお客様への挨拶。
しかしそれ以前に従業員同士の挨拶にこだわらなければいけない。
全ての始まりは、そこからなのである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
自分が知らないうちに自分の素が漏れてしまう。これは慎まなければなりませんね。
投稿: てっちゃん | 2019年5月22日 (水) 08時26分
初対面での挨拶の印象の良し悪しでその後の付き合い方が変わりますからね。また相手の気心が知れてくると朝の挨拶だけで機嫌不機嫌が分かり危うきにはなんとやらに(笑)。他人の振り見て我が身を正すの如く相手に悪印象や不機嫌を悟られる挨拶には気を付けたいものです。
投稿: dadama | 2019年5月21日 (火) 22時10分