首都圏からのお客様
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
5月の4日頃であったろうか、賑やかな年配の男性のお客様が売場を訪ねてきた。
その男性のお客様は、家族6人程でご来店されてようで、家族の方と談笑しながらも、
「ここに餃子は売っている?。」
と訪ねてきた。
“餃子はどこにでも売っているのに”
と思いながら売場を案内しようとして歩き出した時、そのお客様は言った。
「みんみんの餃子を探しているんですよ。」
そこでようやく合点がいった。
帰省時期には「みんみん餃子」を持ち帰るお客様が多い。
よって、お盆や年末、そして彼岸時期になると「みんみん餃子」を収納している冷凍ケースはガラガラになる時が多い。
今回も大型連休によって帰省するお客様が多いのだろう。
そしてこの地域でも「みんみん餃子」を品揃えしているのはここだけだ。
「はい、ございますよ。ご案内します(笑)。」
そういって、みんみんの餃子が収納していある冷凍ケースへと案内した。
後ろでは、先ほどの男性が家族に自慢げに話していた。
「友達から、『みんみん』じゃダメだぞ、と言われてな(笑)。」
そんな会話が聞こえてきた。
更に、男性は私に向かって、こう言った。
「ネットで調べたらここで売っているって出てたから。」
それでわざわざここに買い物に来て下さったようだ。
「どちらからお越しですか?。」
「横浜から来たんですよ。」
おそらく、旦那さんの帰省で来たのだろう。
そして友人から、栃木に行くのなら「みんみんの餃子」を買ってきてくれとお願いされたのであろうか。
「初めからここにくればよかったよ。」
話を聞くと、それ以外の買い物は他でたっぷりと購入されたらしい。
最後に、餃子を買おうとしたらどこにも無い。
ネットで販売店を調べてようやくここに辿り着いたらしい。
「確かに近辺ではこの餃子を販売しているのはここだけですね〜。」
この餃子は生産が追いつかずに、販売店は限られている。
そして、お客様が続けて言った。
「ここはいろんなものが安いね。」
嬉しい言葉である。
その土地でお土産を購入しようとすると、大抵の方は大きなショッピングセンターか駅ナカのお土産屋さんで購入するが、地域のスーパーの方が逆に適値で地場の商品を販売していることが多い。
“ましてこんな時は逆に差別化できるか”
今回の10連休、当店の役割は連休後半のUターン組に普段の食材を提供することだと思っていた。
事実、前半は大きな動きは少なかった。
とはいえ、近隣の大型ショピングセンターは大にぎわい。
更に、数キロ先には新たな競合店も出店し、近くの食品スーパーはそれに対応してリニューアルオープン。
GWを前に近隣の競合店の新たな動きがあった。
そこにお客様が連休を利用して押しかけたのも要因としてはあるだろう。
至って、静かな連休前半戦ではあった。
しかし、この餃子はここだけの品揃え。
これを帰省の大きな武器には出来るであろう。
お盆商戦での新たな戦略が見えてきた。
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コメント
sakaeさん、コメントありがとうございます。
sakaeさんも語り始めたらそれこそ8時間耐久レース並みになってしまいそうな😅。
投稿: てっちゃん | 2019年5月 7日 (火) 23時21分
dadama さん、コメントありがとうございます。
いろいろな方が語り宣言をしておりますが、明日はそれに見合ったワインも在庫を持たせておりますのでご安心を(笑)。
投稿: てっちゃん | 2019年5月 7日 (火) 23時19分
当社にも開店時にその商品が売場にないと必ずお客様から問い合わせを受ける商品があります。その商品は当社でしか販売されていません。そのため帰省の時期にはおみやげとして持って帰るのかその商品が飛ぶように売れます。その商品の関連商品も同じように売れるので帰省の時期には棚空がないように注意して発注をしています。その商品が何かについてはご存知だとは思いますが、北関東支部会でお話します。
投稿: sakae | 2019年5月 7日 (火) 20時28分
そのお店でしか買えない差別化商品。品揃えに限らず鮮度やSKUでも言えますね。競合に比して何が長けてるのか?それをお客様が認知してくれているのか?競合の同質化から如何に抜け出すかが課題でしょうか・・・明後日は語りますか(笑)。
投稿: dadama | 2019年5月 7日 (火) 07時30分