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2019年4月23日 (火)

賞味期限切れ専門店⁈

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の朝のフジテレビの「とくダネ!」。

  「賞味期限切れを販売するお店」を取り上げていた。

賞味期限真近か、という商品ではなく、明らかに賞味期限が切れた商品の店頭販売。

  これには意見が分かれるところであろう。

従来の我々の既成概念は、

  賞味期限切れ商品は「廃棄」。

それが既定路線であった。

  それが期限切れを告知の上店頭販売をする店舗が増えているという。

番組では、まずアンケートを行った。

  「賞味期限切れの商品を食べるか否か?」

約7割近い方が、「食べる」という回答。

  我が家も関係なく食べている(笑)。

なぜか?。

  食べられるから(笑)。

ごくごく当たり前だが、多少賞味期限を過ぎても食べられるのは事実。

  しかし「法律上」は販売出来るのか?。

法律の専門家の意見では、特段賞味期限切れの商品を販売したことによる法的罰則規定は無いという。
ただし、購入された方がある程度の目安としてメーカー側が提案している期間を「賞味期限」と「消費期限」に分けて表示しているのである。

  賞味期限と消費期限。

この違いはなにか?。

  賞味期限は美味しく食べられる期限。
  消費期限は安全に食べられる期限。

よって、賞味期限に関しては、未開封で正しく保管されていれば期限を過ぎても多少は大丈夫であると消費生活アドバイザーの専門家は言う。
また消費期限に関しては、期限を過ぎると品質が著しく劣化していくため、消費には十分に注意しなければならない。

  今回取り上げたのは「賞味期限切れ」の販売店。

流石に、消費期限切れに関しては販売する店舗もなく、お客様の自己責任で(賞味期限も同様だが)食して頂くことになるが。
ここでMCの小倉智昭は言った。

  「昔は賞味期限も消費期限も無く、冷蔵庫もない時代から食べて判断したものだ。」

同感!(笑)。

  しかしそれを販売車が堂々と言うことではない。

そして、賞味期限切れに限定した商品を専門に販売する店舗の話題へ移った。

  1.賞味期限までの期間の1.5倍を目安として販売。
  2.実際に味見をして大丈夫と判断した商品の販売。

上記2点を目安に販売をしていると言う店舗。

  これに関しては一様に番組で好意的に報道されていたようだ。

その背景には、今や社会問題となってきた「食品ロス」の現状が挙げられるのであろう。

  1年間の食品ロスが「643万トン」。

せっかく製造された食材が、年間で643万トンも廃棄されていると言う現実。

  “もっと資源を無駄なく消費できないのか”

それは日本だけではなく、むしろ海外での取り組みの方が日本よりも一歩も二歩も進んでいるのではないだろか。

  賞味期限切れ商品を「悪」として取り扱ってきた従来の感情。

そん感情や世情が今や逆転しつつある方向に向かっているのである。

  賞味期限切れを堂々と告知して販売する手法。

ここにまた新たなマーケットチャンスが生まれようとしているような気がする。










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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
但し、メーカー側の在庫管理の甘さから期限間際で出荷させてしまうリスクもあり、メリットデメリットが相殺されているような気もしますが😅。

投稿: てっちゃん | 2019年4月23日 (火) 23時54分

賞味期限の基準がメーカー側にあるなら、賞味期限設定は短めに設定した方が回転率も上がりメーカーも美味しい・・・と考えるのは藪にらみ過ぎますでしょうか(笑)。

投稿: dadama | 2019年4月23日 (火) 18時36分

k.kさん、コメントありがとうございます。
世の中の世相が「食品ロス」という面に目を向け始めてきた結果、一般消費者もその無駄と改善に向けて従来の賞味期限絶対という考え方から方向展開してきたのは嬉しいことですね。同じ食品を扱う身からすると、本当に勿体無い世界でありそれを現実に目の前に繰り広げられてきたものを目の当たりに見てきたわけですから。
ただし従来の期限内での販売であればその責任はメーカー側に依存できたのですが、期限切れとなるとその責任の所在をどこに向けるのか。それが今後の課題でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2019年4月23日 (火) 06時48分

食品ロスを減らす取り組み。共感します。私の家の冷蔵庫の中は期限切れ品よくあります。最終毒味役はもちろん私です(笑)同じ時代に育った妹は期限切れは絶対食べません。食に興味ある無し。もしくは勿体無い精神があるか無いかでしょうか。30年以上前の中小スーパーではリパックは当たり前にありました、そこで鍛えられましたがギリギリの判断は出来る自信はあります、カツオのゴリの見分けも然りです。廃棄の前にどうにかする取り組みは大賛成です、地震等の災害で長引く停電時は涙流しながら廃棄するしかありません。この商品を被災地で食べて貰えたら。安心安全は販売者からしたら絶対守るべき理念です。これからは生産者と一緒に食の道徳教育もしていきたいですね

投稿: k,k | 2019年4月23日 (火) 05時17分

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