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2019年4月 8日 (月)

敵の得意分野

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


競合店との関係は進みこそあれ緩むことは決してない。

  万が一(笑)競合店が閉まってもまた新たにどこかが出店してくる。

そして、1k圏内に同業他社が必ず存在する時代でもある。
競合店とのお客様の奪い合いという関係は、今後ますます厳しさを増していくことであろう。

  同業者が4店舗横並びで営業するエリア。

間も無く、自店からわずか6k程度離れた立地にそんなエリアが出現する。

  昨年10月にこのエリアに3店舗並び立つ競合店が出店。
  そして今年の4月後半には4店舗並び立つエリアとなる。

先日、そのエリアで昔から営業を続ける店舗が改装しリニューアルオープンをした。

  店内レイアウトの精肉部分を大きく変更した。

それは、明らかに新規出店した競合店の弱みを突いたレイアウトの変更であった。

  精肉に弱みを持つ企業。

今時、そんな食品スーパーが存在するかというと、精肉部門ほど10年前からの品揃えで進化している部門はないであろう。

  以前はアウトパックでも十分に集客できたであろう部門。

しかし今や精肉における食生活は大きく進化し、ステーキの美味しい焼き方だけを特集とした雑誌が発売されているほどに、家庭でのステーキが普段の暮らしに当たり前の時代となってきているのである。

  外食からのヒントでお客様の食生活が変わる。

それに乗じて精肉部門のステーキ売場の充実。
そして、それを支えるのはインストアカットという強みであろうか。

  相変わらず「小間肉」は基本中の基本。

しかし、20年前までは小間肉をしっかり品揃えしていれば、概ねの平日の売り上げは稼げたのだが、今や平日から厚切りステーキを食する男性が急増している時代でもある。

  それも時代の変化であり更に変化していくのかもしれない。

しかし、ステーキの品揃えで負けたら今は後塵を浴びる時代。

  先手を打って既存店が競合店相手に差別化を図る。

そんなリニューアルである。

  このリニューアルでこの3店舗の集客力が変わったように思える。

これは、競合店の弱みを突いた戦術であろう。
逆に、競合店の強みを叩く戦術も効果がある。

  競合店が強みとする部分に切り込む戦略。

それは、そのエリアで競合店が一人勝ちしている部門やカテゴリーに対して、自社の総力をあげて切り込んでいく戦術である。

  今まで競合店の一人勝ち。

この関係は、ちょっとでも切り崩せば大きなチャンスが転がり込んでくるという構図でもある。

  私は今それを実行しているのだが、確実に効果が現れる。

もはや地域のお客様の情報を得て、的をえた品揃えや価格訴求をするという業績対策から、競合店に応じて如何に個店の競合店を対象に、この競合店からはどの部分でお客様を奪い、こちらの競合店からは違うどの部分でお客様を奪うという手法の積み重ねの方が明らかに客数増を図ることができる時代であると言える。

そうすると、一人勝ちしている競合店からは、多少距離のある第二競合、第三競合であるともそれなりの効果が現れるということだ。

  一人勝ちとは「あの部門ならあそこのお店」という絶対的な信頼関係。

その関係を切り崩すことで、近隣のお客様が遠方に出向く必要がなくなるということであるから、効果は覿面(テキメン)である。

そんな一歩一歩を如何に歩んでいくか。

  昭和という時代は、頭数の時代。
  平成という時代は、シェアの時代。

そして令和という時代は奪い合いの時代というべきか。







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競合店」カテゴリの記事

コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
総花的な品揃えから、再び専門店の集合体への進化が問われる時代へ移行しているようですね。
それはやはり競合激化なのだと思います。
それぞれの食のシーンが多様化し進化していく中で、いつまでも豚小間だけを強みにしていたらお客様は競合に取られてしまう。それぞれの品揃え素材の売り方の進化を如何に図っていくか。
やはり我々の仕事は変化対応業ですね。

投稿: てっちゃん | 2019年4月 9日 (火) 08時54分

sakaeさん、コメントありがとうございます。
牛肉での差別化。
ここにも精肉部門の大きなリスクが横たわりますから、牛肉を売り切る力がなければ精肉の利益が出ないというリスクに対して如何に牛肉を売り切る力をつけるかが大きな課題となるでしょう。
そこに精肉の支持率、そして店舗の支持率が二極化していくのだろうと思います。
そうなると精肉の仕事は面白くなるでしょうね(笑)。

投稿: てっちゃん | 2019年4月 9日 (火) 08時45分

k.kさん、コメントありがとうございます。
御社は肉より魚でしょうか(笑)。
やはりインストアの強みを出せるか出せないかは大きいと思います。
BBQ用商材に関しては部門よりも店舗での取り組みがお客様への認知度を高めるでしょうからk.kさん主導で店舗全体での取り組みを提案してみたら如何でしょうか。
当方でもBBQの強いお店と弱いお店が二極化しているようです。

投稿: てっちゃん | 2019年4月 9日 (火) 08時39分

概に2人の熱きコメンテーターの書き込みがあるので私は控えめに(笑)。過去はワンストップショッピングが売りの業態が競合の台頭により個店からエリアに変化してきたのでしょうね。
ワンストップショッピングは基本としてもアンカーとなり得る地域最強のカテゴリーが必要となってきた。欧米のトレンドを見ても総花的・平均的スーパーは淘汰される時代なのでしょう。GMS・総合小売業には厳しい時代である事は確かだと感じますね。

投稿: dadama | 2019年4月 8日 (月) 21時42分

私の勤務する店の競合はどこも牛肉売場が貧弱なため競合対策として牛肉売場の強化を図っています。
特に外国産のステーキはどこの店も肩ロースはあるのですが、サーロインはないためサーロインステーキを定番化しています。更にランプステーキも品揃えしようと計画中です。
また、競合店は国産牛の取扱いが少ないためなのか、当店の国産牛がよく売れています。ここをヒントにして牛肉売場の強化という競合対策を考えました。以前、Facebookに投稿した国産牛のステーキもほとんど値引きなく売れています。
今年度は牛肉でお客様を呼べる店にしたいです。

投稿: sakae | 2019年4月 8日 (月) 19時15分

当店も2キロ圏内に5店舗スーパーがあり奪い合いの状態です(笑) やはり肝は第一に精肉、第二に鮮魚ですかね~ 田舎なので野菜の生産者が多く野菜は売り上げもパッとしてません。

 肉が強いお店は精肉卸し会社が主体のスーパーです。世間の厚切りに逆行してますが私はしゃぶしゃぶ用薄切りマニアです。 そこでは牛タンや鶏むね、合鴨ロースのしゃぶしゃぶ用が品揃えしてあり腕利きのスライス職人がいるんだろうなとおもっております。 話にきくとBBQのシーズンは毎週末予約セットが飛ぶように売れるとも。

それに乗っかってその店の鮮魚もBBQセットが売れる感じらしいですね。 私も乗っかって初夏はロス覚悟で提案してみたいと思っております。(*^-^*)

投稿: k,k | 2019年4月 8日 (月) 09時40分

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