新商品その後
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
各部で頻繁で登場する「新商品」。
しかしその中から何品が定番に残っていくのであろうか。
新商品として登場はするものの、登場しただけのその場限りの販売であって、その後にリピートで購入しようとすると終売によって買えないという現実。
新商品とは言っても、メーカーが製造する新商品もあれば、インストアで製造する新商品もあろう。
メーカー製造の新商品はメーカーの対応次第である。
よって、小売側がいくら切望したとしても強制的に終売となるであろう。
しかし、インストア製造商品であれば、店舗にその決定権が存在する。
店舗で決められる品揃え。
例えば、ベーカリーの新商品は5アイテムほどを二週間ごとに入れ替えて投入し販売する。
今が旬のテーマを持つ新商品。
そんな新商品が入れ替わり立ち替わり投入され、所狭しと売場を占拠する。
しかし・・・ 。
二週間後には、跡形もなく売場から撤去され、また新たな新商品で埋め尽くされる。
確かにお客様の目の保養にはなるが(笑)。
営業面では、新商品の意味とそのリピートということを考えなければならない。
新商品の登場と入れ替えによる定番強化。
これが新商品の本来の意味である。
単なる目の保養では無い。
新たな商品の投入により新たなお客様の購入を取り込み、従来の品揃えからC商品と新規商品を入れ替えて定番に戻し、定番の回転率を徐々に高めていく。
この繰り返しによって定番を強化していく。
これは何もメーカー製造商品だけではなく、生鮮や惣菜ベーカリーといったインストア製造部門にも言えることである。
逆にこちらの方がアイテム数が少ない分効果も高いであろう。
更に、製造部門の方が臨機応変に製造、入れ替え、戻しが個店の意思に応じて実践しやすいというメリットもある。
それを本部主導で行うのか個店対応にするのか。
本部対応であれば店舗全般の動向を配慮して、最大効果の最大公約数的な品揃えとなるデメリットが生じる。
個店対応であれば個店毎の定番導入となるが、登録アイテムを増やさなければならないデメリットが生じる。
組織としてはこの両面のメリットを追求する必要もある。
本部にせよ個店にせよ、この意思決定を行うことにより、その意思決定者のMD力の強化になるということだ。
MD力の強化。
自社や自店の品揃えを決定するという行為。
この行為自体がMD力の強化に繋がるのである。
よって、個店にもこのメリットを提供することも必要なのではないかと思うのである。
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コメント
dadamdaさん、コメントありがとうございます。
グロサリーも生鮮同様に旬に応じたなりモノを一発納品で売り切るという手法を取り入れて販売サイクルの短い商品群をどんどんチャレンジしていくべきなのでしょうね。そこにドラッグ対策があるのかもしれません。
投稿: てっちゃん | 2019年4月21日 (日) 00時26分
k.kさん、コメントありがとうございます。
私も昼食は惣菜の弁当を中心に社員休憩室で摂るのがほとんど。よって弁当は日替わりででもどんどん色々なバラエティあふれる品揃えを望みますね。それが確実に惣菜の客数アップに直結するのだと思います。
投稿: てっちゃん | 2019年4月21日 (日) 00時24分
k.kさんの追い打ちコメントになりますが新商品こそ現場の意思決定で売上が大きく左右しますね。某地域限定ポテトチップスはその好事例でしょうか。新商品と言えど定番に根付く商品はごく一部。殆どの商品はメーカー側もワンロットで終売の商品(特に菓子類)は多いですね。新商品(限定商品)は店舗が意思を入れる売場を作る事でお客様が期待する売場にもなると思うのです。短寿命だからこそ利益も入りやすい。限定商品の高速回転は個人的にはアリですね(笑)。
投稿: dadama | 2019年4月20日 (土) 20時07分
グロサリの新商品はエンドでみて気が向いたら買います。美味しかったからもう一回買おうと思ったらもうない。他店もしくはコンビニには大量にあった。よくありますね。 お客様に突然聞かれて担当を探したが不在。売り場現品なければ無しです、すいませんっとお伝えすることもよくあります。 惣菜のお弁当は出来ればマメに新商品や過去人気商品の復刻版を入れてほしいです。何故なら男子従業員は一番のヘビーユーザーだからです。出勤時はほぼ毎日買いますからね。 たまには変化球で缶詰めと白飯、カップ麺やりますが基本は惣菜売り場で買います。 大変でしょうが機転利かせて日替わり弁当を多く出してもらいたいものです(笑)
投稿: k,k | 2019年4月20日 (土) 10時09分