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2019年4月29日 (月)

人材の安定

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


以前の記事で載せた内容。

  不振要因。

http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-acb8ba.html

  昨今のこの業界の不振要因。

その一つの要因として「人材不足」を挙げた。

  人材不足による生鮮の強みが崩れてきた。

食品スーパーとしては、これからの時代は更に「生鮮」の強みを発揮していかなければ、ドラッグやネットスーパーに凌駕されていくだろう。

  その為にも人材の確保と育成が急務である。

しかし、なかなかこの分野での人材は減少することはあれど豊富に潤うことは無い。

  何故なのだろうか?。

人口減による絶対的な就業人口の不足。
就業条件によるこの業界への就業不足。
生鮮経験者の老齢化による現役の退職。

  様々な理由が挙げれれる。

よって、現在のこの部門で活躍する従業員やパートさん達は年々高齢化し、60歳の定年を超えても就業を要請され、更に65歳を超えても就業する方がほとんどではないだろか。

  現在の鮮魚部門の平均年齢は60歳を超えているお店も多いだろう。

そう考えると、あと5年後にこの業界の生鮮部門はどうなるのだろうかと考えると、末恐ろしい限りである。

  はっきり言えば、65歳前後のベテランパートさんで持っているよなもの。

それが食品スーパーの生鮮部門の現状である。

自店の生鮮部門を見ても同様の状況であることは間違いない。

  ただし一つ言えることは人材が安定してきたということか。

この生鮮部門での人材の安定は業績にも大いに関係してくるもの。

  要は人材の安定が業績の安定とイコールであること。

特に、一人二役以上の役割を以って日々の業務にあたることで、いろいろなシフトパターンにおいても安定した売場や品揃えが可能となり、日々の売場にデブロクが出ずに安定しているといことだ。

  これは日々来店されるお客様にとっては来店頻度を高めていける要因となる。

逆に競合他社の売場が安定されずにお客様の来店頻度が下がったら、当然自店に鞍替えされるお客様が多くなり、普段の買い物の店舗が逆転するということだろう。

  商品MD以上に生鮮では人材の安定が必須項目となる。

グロサリー部門であれば、メーカー製造商品を陳列するわけであるから、価格が一番のMDの柱になると思われるが、生鮮の特に鮮魚部門と精肉部門はインストア加工である故に、インストアで製造する人材の加工技術と陳列技術、販売技術が日々安定することが一番の競合対策となっていくことであり、その実現の為にそのお店の店長の力量が問われるのである。

  このブログでも何度も書くが店舗のパートさんの採用は「店長」の最大の仕事である。

いくらマニュアルに精通しようが接客態度が良かろうが長時間時間労働しようが、生鮮のパートさんを採用育成できなかったら、経営的には破綻をきたすことになる。

  では具体的にはどうすればいいのだろうか?。

誰もが知りたいのその具体策。

前提として、現在の給与も就業待遇も労働時間も何も変えずに、退職率を下げるにはどうすれば良いのだろうか?。

  それは、私も知りたい(笑)。

という回答が本音ではある。

  しかし、それでも店舗での「情」の管理が有効であることは間違いない。

「情」の管理とは?。

  それは以前のブログでも書いた。

http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-3efa8e.html

  従業員やパートさんとの「情」のつながり。

かってのマニュアルに基づいた「知」の管理以上に、働く従業員の人権を尊重する「情」の管理を前面に押し出すことで、従業員達が大切に処遇されているという「情」的な感情を持つことをどんどん増やしていくことなのだろうかと思う。

従来はこの業界は「お客様は神様」との神話を過大評価し、逆に働く従業員の人権を無にした思想を広げてきた。
その結果として、おもてなしなる行き過ぎた過剰サービスを奨励し、クレーマーに対しても対抗策を講じるよりもひたすら頭を下げることに徹する教育を行ってきたように思う。

  しかしこの業界で働く従業員にも平等に人権が存在する。

その人権をお客様と同等に尊厳を以って処することが「情」の管理ではないだろうか。
それを一番に感じるのが末端のパートさん達だ。

  結局は店舗の主力は地域のパートさん達。

そのパートさん達は就業後は自店で買い物をして夕食の準備にあたる方が多い。

  要は時給だけではなくその効率性も合わせて就業しているのである。

そのメリットを活かしながら、更に安心して長く就業していただけるかにかかっている。

  マニュアルに縛られる冷たい環境だけでは流出は避けられないだろう。








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コメント

かおるさん、コメントありがとうございます。
やはり現場のパートさん達は一体感が欲しいのだと思います。
任されるというやりがいと一体となって達成するという連帯感。
この業界はやはり一体感、連帯感から得られるやりがいや満足が全ての軸ではないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2019年5月 1日 (水) 06時40分

かおるです。
私が新業態の店を立ち上げたとき、思いのほか多数の応募があったのですが理由を聞いてみると「新店舗なので…」という理由が大半でした。
やはり既存店舗に付随する人間関係を警戒する人は多く、ただのバイトさんの仰るお店の悪評などもみんなよく知ってますね。
パートで働いている家内の話など聞いていると、正社員とパート社員との関係をよく訴えます。
正社員は現場に出ず、パートに任せ切りで事務所にこもっているなど…
昔に比べていろいろ働き方は改善されていると思いますが、まだまだ浪花節で乗り切らねばならないところも多々あるため、やはりdadamaさんの仰るような明るくて活気のあるスタッフ一体となった雰囲気作りを店長さんが中心になって実践するのが第一かな、と思います。

投稿: かおる | 2019年4月30日 (火) 18時11分

ただのバイトさん、コメントありがとうございます。
仕事の達成感と部門内や店内での人的繋がり。
すべては小売業の問題だけではなく、働く上での仕事観、人生観につながっていくものですね。
ここでバイトした学生にもそのことを学んで頂いて旅立ってほしいものです。

投稿: てっちゃん | 2019年4月30日 (火) 06時23分

お返事ありがとうございます。

本当に人が集まるお店には人が集まり、集まらないお店には集まらない。

「楽しい」というか、人が良い気持ちになれる時と言うのは、「何かができた時」と「人と繋がった時」だと思うのです。

そういう機会があれば、多少嫌なことがあっても長く勤めていられるものです。

投稿: ただのバイト | 2019年4月30日 (火) 04時44分

k.kさん、コメントありがとうございます。
5年後を想うと本当に恐ろしい未来が確実に迫ってきているということですね。しかし私も含めてそれを具体的にどうしようとする動きは全く見えてこない。
どうしても売場だけを見るとそれなりに売場が商品が収まっていることが本部の危機感を弱めているのだろうと思います。そして同じマニュアルで縛り付けようとするマネジメントを変えようともしない。よって何も変わらずにこのまま5年があっという間に過ぎていくのだろうと思いますね。

投稿: てっちゃん | 2019年4月30日 (火) 00時16分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
職場の雰囲気作り。
まさに店長の最大の役割はそこに尽きるでしょうか。
すべてはここが起点となって、販売であり清掃であり調理技術や陳列技術へと波及していくものですからね。
そしてそこから「仕事の楽しさ」を末端のパートさん達まで享受でき、継続して働こうとする意欲につながっていくもの。
この業界に身を置いたなら、一度は店長という職位を体験してほしいものですね。

投稿: てっちゃん | 2019年4月30日 (火) 00時02分

当店もお姉さま方は65をまわってシルバー人材からの派遣さんです。商品化技術高く周りに気配りできる素晴らしい方々です。昔いたことがある鮮魚上がりの他店店長も挨拶にきます。「よ~まだやってんの?元気でいいね~」しかしながらいつまで甘えていいのか。疲れて11時ころにはしゃがんで一休み。そういうお歳のおばあちゃんに頼りっきりでいいわけもなく。店では募集もかけていません。売り上げは上がってきてますがもっともっと上げていかないと入れてくれとはいえません。カツオの最盛期は大分堪えるでしょうが段取り勝負で乗り切るしかないですね~

投稿: k,k | 2019年4月29日 (月) 21時26分

私は最低のルールを守りながら脱線すれすれの店長でしたが、譲らなかったのは「楽しくなければスーパーでない」。厳しい仕事ながらも楽しい職場であれば働いているパートさんが友達を連れてくる。勤める方も近所の方の筈ですから。
お友達に見られても恥ずかしくない職場にすれば買物の時間も節約出来、主婦には好条件の職場の筈ですよ。言い方は悪いですが「お局様」の対処法もメンバーのモチベーション向上には大切ですね。店長は数値管理以前に職場の雰囲気を明るく出来なきゃ勤まらないと言うのが私の結論です(笑)。

投稿: dadama | 2019年4月29日 (月) 15時49分

ただのバイトさん、コメントありがとうございます。
この業界の内部の闇そのものですね(笑)。
しかし、ただのバイトさんの言う闇にはまり込んでいくのか、逆にメンバー全員が活き活きと活躍できる組織になっていくのか、事実両方の組織があるのが現実です。当然そこには部門のリーダーの力量もあるでしょうし、企業としてのいく計画も多分にあるでしょう。
一つは組織として専門的な一つの役割ではなく、一人二役、三役、四役と役割を広めて、全員が同じ役割をこなせるようになることで組織のコミュニケーションが比較的平等になることです。二つは店長やチーフの評価として大きな評価はばを付けないと言うことでしょうか。それによって、更に組織内での平等感が生まれるのも事実。人材不足の中でのあるべき論ですが、これも最初が肝心なので、新店時の対応がその後の人材の豊富さになるか不足になるかの分かれ道になっていると思いますが、既存店は一旦リセットすることも必要でしょう。それにはリニューアルによって新たに人材を大募集するような時がチャンスでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2019年4月29日 (月) 06時47分

言いたい放題書きます。

その加工技術、陳列技術、販売技術を持ったベテランのパートさん(主に40代後半~60代の方)は経験と素晴らしい技術を持っていても、それを新しく入ってきた人材、後輩に「伝える」ということについてはどうでしょうか。
主に人材流出の原因となるトラブルはここで起きます。(そしてこういうトラブルに20代、30代の若手チーフは手に負えません。)

もちろん人手がいないからきちんと教える時間もなくて、教えてもらえないから辞めてしまうという悪循環もあると思いますが、そもそも教える時間がないほど人がいなくなってしまったのは何故か?

色々な方を見てきて、反面教師として、「こうあるべき」という正しさは大切ですが、過度に自分を追い詰めないようにしようと心がけています。とても難しいことなんですが。
しかし過度な「こうあるべき」が他人に向いた時、人は思いがけず暴力的になります。(ここでの暴力とは主に言葉とか態度とかメンタル面でのものです。)正しくあろうとすることが、正しくない認定した他人を全力で殴り始めます。正しさが暴力を加速します。

確かにミスを繰り返さないために、反省や改善を促すことは必要ですが、それが「誰がやったの!」と執拗な犯人探しが始まったり、他のメンバーの前で叱責されたりしたりすると、どうなるか。ギスギスした雰囲気の中で、ミスを隠したり、無かったことにしたりする。いわゆる隠蔽や粉飾の始まりです。誰も本当のことは言わなくなる。そんなチームが日々良い売り場を作れるわけないです。

なんでこんなにお店の周りにマンションが建って、周辺の人口が増えているのに、こんなに人が集まらないのか?と思う店を知っています。
辞めた人たちの横のつながり、お店の中の事情の口コミというのは本当に恐ろしいですよ。
旦那さん、お子さん、お子さんの同級生の親御さん、自治会の付き合いなど。

「あの店で働くのはやめた方がいいよ」
「嫌な婆さんがいるよ」
「社員もいい加減で何もしないし」

一瞬にして駆け巡ります。この噂を覆して、もう一度人が集まる店にするというのは気が遠くなる道のりですよ。はっきり言ってこうなったらおしまいです。一人もそんな思いをさせて辞めさせてはいけないんです。

どんなに綺麗に早く店だしできたって、野菜の傷みや傷が見つけられたり、綺麗にラッピングできたりしたって、人の心の傷や痛みがわからない人こそ退場させないといけないと思うんですが、現実は逆にそういう実務面の評価ばかり。
寛容力や包容力って大事だと思うんです。
毎日100点の完璧な売り場でなくてもいい、日々70点の売り場を維持できるチームの方が強いと今は思っています。

投稿: ただのバイト | 2019年4月29日 (月) 02時49分

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