部下とのMR
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
最近、部下とMRしてないなぁ〜。
以前は良くクルマに乗せて行ったのが懐かしい。
同じ売場を同時にチェックすると、お互いの見る目線の違いに気づき、上司の目線、部下の目線での擦り合わせが可能となり、これはこれで大きな勉強になるものである。
更には学ぶ部分がリアルに映像の記憶として残せるのが有効である。
このことによって、今回のMRによって相手は具体的に何をどうしたいのかが見えてくるのである。
それは何よりのコミュニケーションであることは間違いないだろう。
しかし最近はこのような時間の共有がなされていないのが現状だ。
言い訳ではないが、これも時間管理による縛りの影響も多少はあるのだろうし、部下を束縛できないという上司の意識の変化でもあるのかもしれない。
そういう意味では同じセミナーに皆で参加することの意義は大きいだろう。
先日、数キロ離れたある競合店が改装してリニューアルオープンを果たした。
副店長やレジに言付けをして出かけた。
この地域に更に競合店が1店舗出店するのである。
それもリニューアルした店舗の目の前に。
それに対抗しての今回のリニューアルは言うまでもない。
その周辺の店舗を数店舗見た途中で、ある店舗のイート・インで食事を摂っていた時のこと。
“あれっ!、あいつは!?”
見慣れた服装と見慣れた後ろ姿がイートインで休憩している私の目の前を通り過ぎた。
ガラス越し故に声をかけることはできない。
しかし間違いなく、私の部下のチーフである。
“あいつも見に来てたのか”
よく、いろいろな競合店を見ているとは言っていたが、流石に今日のリニューアル店舗をMRにも来ていたらしい。
更に、その周辺の数店舗も見て歩いたのだろう。
競合店をチェックする。
これは若いうちから積極的に行うべきであると思う。
自店の数値は競合店によって左右される。
これはある意味真実であるからだ。
当然、自店の売場がお客様の期待値を高めているかどうかも重要であるが、このお客様の期待値すら周辺の競合店の影響をもろに受けるのが現代の小売業界の現状である。
競合と自店の違い。
これを客観的に見抜く能力は、これも回数を重ねて相手を見ることにある。
品揃え、品質、売価、陳列技術、接客、旬の打ち出し等々。
どちらが魅力ある売場としてお客様に映っているのであろうか?。
この事を客観的に見抜く能力。
これはこの業界では重要な能力となる。
そして、これも若いうちから回を重ねて蓄積していくことが重要だ。
自店での成功事例の積み重ね。
そのことによって身に付く、売れる売場のポイントが、競合店ではどの程度実施されているのか。
そして、この競合店での成功事例や売れるポイント作りはどこなのか。
そこから学ぶのである。
そして、それを自店にも活かし、相手の先を行く売場作りというサイクルが回るのである。
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コメント
>dadamaさん、コメントありがとうございます。
競合店のMR。
確かに表面上は誰でも目にすることができますが、その表面上を如何に計画し売場作りをするかはお店の担当者。
その担当者が如何にリーダーの下に自主的に行動しているかを目にしなければ本当のMRとは言えないのかもしれませんね。
よって、競合店のMRにはそこのお店の店長との会話が必須項目として付け加える必要はありますね。
投稿: てっちゃん | 2019年3月26日 (火) 23時57分
MRが高じて競合にダメ元で「おひかえなすって」の仁義を切ってるのもあちらの会ではありですからね(笑)。表面的な事象を見極める事も大切ですが内輪の事情を伺えると目から鱗の現実を何回となく経験してきましたし自分の生き様までも変える事にもなりかねませんから(笑)。
投稿: dadama | 2019年3月26日 (火) 15時22分