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2019年3月14日 (木)

コンビニの時短

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


コンビニの24時間営業が話題になっている。

  24時間営業の是非。

当然、その裏側には人材不足の深刻化があるのだろう。

  コンビニの24時間営業は本当に必要なのだろうか?。

コンビニのオーナー側は人材不足により24時間営業を断念したがっている。
コンビニの本社側は契約の不履行を理由に24時間営業を強制しようとする。

  先日の朝のテレビではその話題を取り上げていた。

テレビでは、コンビニの24時間営業に関してのアンケートを実施し、24時間営業は必要かとの問いに、ほとんどの方は必要無いとの返答を得たと報道した。

  子供がいる一般家庭では24時間営業は必要無い。

しかし、独身者が多く住む駅前立地で営業するコンビニでのアンケートとなると話は別であろう。

  社会的なインフラという側面も24時間営業には含まれている。

社会的に何かあった場合に24時間営業しているコンビニの存在は大きい。

  大震災。
  停電。
  電車事故。

そんな時に夜中に営業してくれているコンビニの存在はありがたいものだ。

  しかし背に腹は代えられない。

営業したくても人材が集まらずに、結局は自分や家族が夜間営業のために仕事をする。

  それが過剰労働を生むことに。

しかしコンビニ本部は24時間営業にこだわる。

  なぜか?。

一つは売上低迷に陥るリスクを回避したいが為に。

  24時間営業をやめると日中の売上だ3割ダウンする。

これは業界の常識らしい。
要は、24時間営業しているという安心感がいつ行っても開いているという心理効果を生み、その延長線上に日中の来店頻度を高め、メインの時間帯での売上が上がるというものだ。

  “そんなものなのか?”

24時間営業をしていない我々業界の経験では、その検証ができない。
逆に、夜中の午前0時の閉店時間を夜の11時に前倒しして閉店した場合、逆にそれ以前の営業時間内に集中してお客様が来店し、大きな売上減には結びつかないものだ。

  しかしコンビニの24時間営業には大きなリスクが伴うらしい。

更には、夜中のアイドルタイム(暇な時間帯)に納品陳列という作業を集中させ作業効率化を図り生産性を高めるという手法もあろう。

また、簡単に以前のような7ー11の時間帯へ戻すことに対して、取引先への配慮もあろう。

  24時間営業を前提に取引先への指導をしてきた経緯がある。

その為に弁当の製造工場にも24時間体制での工場稼働を指導し稼働させてきた。

  工場も24時間稼働での稼働率獲得のメリットも高い。

その自ら敷いたレールを破壊することになる為、簡単に業界全体としての24時間営業の撤廃を飲むわけにはいかないのであろう。

  しかし益々進む人材不足。

24時間営業できずに徹底するのであれば、日中だけの営業でも続ける選択をすべきことへの決断を議論する時代になってきてのだろうか。








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コメント

ナリアキさん、コメントありがとうございます。
元々はコンビニ=セブンイレブン=7時から23時までの営業
という成り立ちだったのですがいつの間にか24時間営業に拡大してきたという流れ。
そして再び時間短縮へ戻っていく。
おそらく、24時間働く環境が国内でも大幅に減少してきた結果、24時間営業することのコストパフォーマンスが低下してきたのでしょうか。
お客様がいなければ閉めざるを得ないという現実に戻っていくのだろうと思います。

投稿: てっちゃん | 2019年3月17日 (日) 00時26分

コンビニ=365日24営業

固定概念です。

その営業時間枠から外れたらコンビニではないのか?

当然そうでは無いはず。

コンビニの営業形態も新次元に突入ですね。

投稿: ナリアキ | 2019年3月16日 (土) 20時39分

我々も対岸の火事ではありませんね。
選択と集中を図り、どう差別化出来るかが腕の見せ所ですね

投稿: 神出鬼没 | 2019年3月16日 (土) 06時24分

てつろうさん、コメントありがとうございます。
24時間営業をするコンビニ業界がいち早く厳しい労働環境への改革を求めて柔軟になろうとしている昨今。食品スーパーに人材確保への試練が今後忍び寄ってくることは間違いないですね。

投稿: てっちゃん | 2019年3月14日 (木) 23時23分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
企業間の競争の実質が、人材確保に移行してきていることが論より証拠。
人材確保できなければビジネスチャンスを失う時代に突入したということだと言えますね。

投稿: てっちゃん | 2019年3月14日 (木) 23時20分

時代の流れと共に仕事をする環境がかわるのは仕方がないことです。それに対して柔軟に対応するしかないでしょう。コンビニだけでなくほかの業種もおんなじことがいえると思います。

投稿: てつろう | 2019年3月14日 (木) 18時38分

コンビニに留まらず小売業・飲食業に時間短縮や休業日設定が増えてきましたね。元旦営業や24時間営業等、今までの時間延長の裏には企業営利があった事も事実。交通・通信のような公共性が全てではないですから、収益に影響する時間短縮に経営者側は消極的になるでしょう。
しかしながら雇用環境や生産性人口が変化する中柔軟な対応をせねば人不足、人離れによる営業リスクは加速度的に高まると思うのです。
早速、とあるコンビニ企業は柔軟的営業時間を是とすると発表されてましたね。24時間の柵を外す事で鞍替えを考えるオーナーも出てくるのを狙ったと感じるのは私だけでしょうか(笑)。

投稿: dadama | 2019年3月14日 (木) 09時55分

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