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2019年3月 2日 (土)

お代わりをねだる

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


お代わり?。

  ご飯のお代わりではない(笑)。

送り込みのお代わりである。

  送り込み?。

そう、バイヤーが店舗へ商品を大量に送ってくる「送り込み」。

  大抵の店舗担当者は送り込みを嫌う。

それは計画的な送り込みもあろうが、全く突然に何の前触れもなく送ってくる場合も多い。

  特に生鮮は突然の送り込みがほとんどだ。

特に、鮮魚部門や青果部門は相場や市場への入荷、更には大漁での水揚げ増などがその理由であろうか。

  直前の送り込みほど店舗にとってはチャンスなのである。

しかし、そのチャンスをものにするかしないかは店舗の担当者次第であろう。

  送り込み当日にしっかりとお買い得価格で売り切れるか否か。

ここにチャンスをモノに出来るか否かの瀬戸際がある。
鮮魚部門や青果部門は鮮度が命であるから、入荷した段階から鮮度落ちが始まる。

  とは言いながらも入荷当日の商品的魅力は最高の価値。

入荷当日が最高の価値であり、この段階でしっかりお客様に商品展開できるかどうかで送り込み商品が活きるか死ぬかが掛かっていると言っても過言ではない。

  同じことはグロサリーの送り込みにも言えることだ。

腐らないから後でもいいや。

  しかし腐らないから逆に怖いのである。

いち早く展開し、先手必勝で売場に出すことが重要。

  送り込みには送りこむ理由がある。
  新商品、訳あり品、旬の商品、イベント品等。

それらの理由に応じて店舗内での売場をあらかじめ設定していくとお客様にも分かりやすいだろう。

  ここはいつも訳あり品が展開されている。
  ここはいつも新商品が展開されている。
  ここはいつも旬の商品が展開されている。

そんなテーマをレイアウト上で決定しておくと、展開する方も買い物する方もある程度の先入観で売場を見るようになる。

  それがお客様の期待値となって買い回りをするようになる。

そして、商品によっては早々に売れ行きの良い商品も存在するものだ。

  それに対しての店舗側の反応にも個人差がある。

そのまま売り切って良とする担当者。
バイヤーにお代わりをねだる担当者。

  私は商品によっては徹底してお代わりを要望する。

まずは売ってみないとわからない。
売ってみて売れる商品であれば、更に売り込みをかけるのが商売の基本であろう。

  お客様に飽きられるまで売り込むことが商売の基本だと思っている。

そして、送り込みへの反応は、送り込んだバイヤーも喜ぶもの。
そこから、バイヤーとのコミュニケーションが生まれていき、いつしか信頼関係を構築していくものであろうか。





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コメント

ナリアキさん、コメントありがとうございます。
新任バイヤーは現場に近い分送り込みの感度が抜群かもしれませんね。
どうしてもその職に慣れてくると現場寄りから取引先寄りへ軸足が移ってしまいがちですので、そこを商品部長等のマネジメントレベルも問われるのだろうと思います。

投稿: てっちゃん | 2019年3月 4日 (月) 00時17分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
肩書きはバイヤーでも心は店長のままでしょうか。
そして、バイヤーとは言えdadamaさんの場合は送り込みをするバイヤーと違って商品開発がテーマでしょうからある意味斜め上方からの視点で現場を見れる優位性はありますね。
そんなメリットをどう活かすかは自分次第。是非残された僅かな期間を有効に使い切ってください。

投稿: てっちゃん | 2019年3月 4日 (月) 00時14分

新任バイヤーはある意味面白い送りしてきます。
お店感覚の鮮度がいい時期にはヒット連発です。
古参バイヤーは粗利出して来ます。
組み合わせの妙で、いい時期があります。
商品部長か商品課長のコントロールがうまくいけばです。
自由にやらせてゲームマネジメントをいかにコントロールできるかが決め手です。
やっぱり売場が全ての基本です。仕入れのフロントラインがどっちに向いているかで変わります。

投稿: ナリアキ | 2019年3月 3日 (日) 22時45分

当社の場合、バイヤーの売上予算達成やリベート達成の為の送り込みが多く(笑)。いずれにしても企業として売上を達成せねばなりませんから作と演の信頼関係は大切なのだと思います・・・あっ、まだ肩書はバイヤーでした(笑)。

投稿: dadama | 2019年3月 3日 (日) 08時31分

てつろうさん、コメントありがとうございます。
商品という視点から見れば、全くその通りですね。
ただし、そこに人の意思が加わるから商品が活きた状態でお客様の胃袋に収まるのか単なるエサとして収まるのかが分かれていくのだろうと思います。
商品を活きた状態で流通させ最終的にお客様に満足して食していただくための流通の過程で一人一人の意思をマネジメントしていくのかが我々の役割だと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2019年3月 2日 (土) 06時32分

送り込み、スポット等、言い方はいろいろありますが、要するにお店側担当者側が予定していないものを青果バイヤーなら朝、市場に行っていつもの仲卸業者の担当者から頼まれて仕入れた商品を販促品と言って出す。このことは担当者によっては考えが様々であることは間違いないです。でもねよく考えてほしいです送り込まれた商品を差別してはならない。同じ食べ物であるからしっかりお客様のところで食べてもらいたい。それだけです。

投稿: てつろう | 2019年3月 2日 (土) 05時38分

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