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2019年2月 9日 (土)

専門店の強み

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日は、「鮮魚部門に携わって」を記した。

  今日は専門店の強み。

特に、生鮮の専門店を取り上げてみたい。

  青果商としての八百屋。
  鮮魚商としての魚屋。
  精肉商としての肉屋。

更にはそれらの部門を武器にしたディスカウンター。

  あるカテゴリーに特化して強みを発揮する小売業。

その業態の強みは何と言ってもそのカテゴリーでの専門的な品揃えや仕入れの集中による価格メリット。更には狭い範囲でのカテゴリーに特化した品揃えによる販売担当者の商品知識による食べ方の提案や美味しさの提案力であろうか。

  それはスーパーマーケットの品揃えとは一線を画するものだ。

専門店のその圧倒的な品揃えと安さ感が専門店の集客力の高さになっているのであろう。

  ではなぜそんな品揃えが可能なのだろうか?。

それは、我々同様にその人時コストに見合うだけの売上高を誇っているからであろう。

  売上に見合った売場面積と品揃。
  そしてそれを可能とする人材力。

逆に言うと、それだけのコストを相殺するだけの売上高は何としても達成しなければならないと言うことだ。

  だから売上高を高める技術は我々の比ではない。

どんな品揃えが売上高を最大にするのか。
どんなP単価が売上高を最大にするのか。
どんな陳列レイアウトが売上を稼ぐのか。
どんな人材活用術が生産性を高めるのか。

  人物金を如何に有効に活用して売上を最大化させられるのか。

ここのところを突き詰めた結果が現在の専門店の在り方なのであろう。

  そしてそこにお客様が集中して賑わっているのである。

要は、小売業として食品販売業として専門店から学ぶ部分は非常に多いと言える。

  しかし、あまり学んでいないのが現状。

もう完全に、チェーンストアとしてのどの企業も同様の店舗レイアウトと品揃えに固まっているように思える。

  まだまだ自社でのマーチャンダイジングが不足しているのであろう。

よって、卸業者やメーカーが提案する売場のレイアウトを引用するあまり、どの企業の店舗レイアウトも同様の品揃えと店内の売場レイアウトに偏っていくのであろう。

  それも一つの効率化ではあるが。

しかし、それによってどんどん専門店の強みから離れていっているように思えるのである。

  専門店の強みを如何に取り込めるか。

その取り込んだ販売技術を店内の部門に共有して、強い集合体を作り上げる。

  今再びこの部分に注目しなければならないのではないだろうか。








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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
貴社のビジョンが見え始めてきたら、本当に怖い存在になっていくのではないでしょうか。
逆に楽しみでもあります。

投稿: てっちゃん | 2019年2月10日 (日) 00時18分

k.kさん、コメントありがとうございます。
昔はどの店舗にも居た鮮魚部門の職人さん。スーパーマーケットのチェーン化を進める中で消えていった職人さん達ですが、その技術も消えてしまったのがチェーン化の最大のデメリットだったと私は思っています。この販売技術を残せるかどうかで鮮魚部門のお客様からの評価が決定すると思っております。

投稿: てっちゃん | 2019年2月10日 (日) 00時14分

てつろうさん、コメントありがとうございます。
専門店の真似をするのではなく、如何に強みを取り込めるか。特に生鮮3部門の強みを取り込める力を如何に手に出来るかでスーパーマーケット同士の競争を有利に進めることが出来るでしょう。

投稿: てっちゃん | 2019年2月10日 (日) 00時05分

簡単に(笑)。先輩お二人の意見はごもっともで当社もそうでした。サラリーマンから商売人に、年功序列から業績評価に・・・スーパーの常識を覆すマネージメントがこれからの当社の姿であると思います。但しまだビジョンは見えません(笑)。

投稿: dadama | 2019年2月 9日 (土) 13時56分

私も約20年前に鮮魚専門店にて働きました。
売り上げも駅ビル店だったので日販数百万程度でしたね。粗利もきっちり取ってました。
その後、魚の飲食店舗に流れましたがその2社からの影響は大きかったです
 専門店では滅多に電卓は使わない、量と鮮度で売価設定。調理は職人が各店舗に何人もいて競い合いながら売りぬく。ほぼ中途の寄せ集めです。
今のパワハラ云々上等の世界でした。
これをスーパーに当てはめようと思っても上手くはいきません。
何故なら大半はサラリーマン根性だからです。そんなことはないぞ!っという社員もいらっしゃるのは解りましたが、本部や店の店長,副店長に上がる。職人は育たない、逆に職人は必要が無い。「何時の時代だ?」っとも言われました。

 住み分けが出来ているからお客様も目的をもって買い物に行けるわけです。

過去の店舗で専門店上がりの方とスーパーで仕事出来ましたが、売り上げ、粗利共に達成しておりました。時間管理はルーズになりましたが。(*´Д`) 

そこだと思います。 
絶対に残さない、売り切ってやるの気持ちが、プレッシャーがないと料理知識、提案方法、活気出しも覚えません。一人では戦えません。

 スーパーはスーパーの良いところを見せて。

 専門店はリスク承知で魅せてるわけです。
今は解りませんが専門店は中卒、高卒は当たり前。学卒が入ると逆にこんなところで働く馬鹿っと罵られることも。経営を学ぶ生え抜き社員。魚を好きで職業にして飯が食べられる職人社員。そしてハイブリット社員(私のような半端者💦)
スーパーからの専門店はとっても大変でした。

その経験を生かせてない現状は普通にサラリーマン、情けない限りです。

条件付きで機会をもらえれば魅せる魚売り場を造ってみたいですね。


投稿: k,k | 2019年2月 9日 (土) 09時55分

専門店の売り方は見直されてきております。しかし、一般には断片的にみてるだけで本当の強みはわかっていないのが現実です。スーパーマーケットが専門店のやり方を真似ても実際には途中で挫折を味わいます。それは、仕入れた商品を売り切る力、たとえお店で売れなくても店外で販売(近所の飲食店やホテル)するお客様がいること。最後にコミュニケーション能力が高いことなど。難しい事を書きましたがこれは青果仲卸業者が行う手法ですので真似しないようにお願いします。🙇

投稿: てつろう | 2019年2月 9日 (土) 08時37分

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