最後の52週
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
本日が今年度の最終日。
企業毎に異なる決算日。
大方のスーパーの決算は2月であろうし、明日の3月1日から新たな年度がスタートするスーパーが多いのではないだろうか。
そして私の52週の取り組みも本日が最終日となる。
明日からは、また新たな年度として第1週からのスタートとなる。
52週MDへの取り組み。
本格的にこの取り組みを始めてからまる9年。
平成10年からの取り組みとなる。
取り組み初年度の平成10年は一年間が本当に長かった。
“もう、やめよう”
何度、そう思ったことか(笑)。
しかしその都度思い直してきた。
“とにかく一年間は継続しよう”
そう思い止まりながら、歯を食いしばって続けた一年。
そしてその一年の継続が大きな力と自信になっている。
52週とは一年間のこと。
そして一年365日は繰り返してやってくる。
要は、一年52週は繰り返しの出来事。
52週歯を食いしばり継続した後は、また1週から同じ月日が繰り返し訪れる事の意味を、52週後にその意味を知るのである。
2年目からは一度経験した事を再び繰り返すことになる。
一度経験した事を再び繰り返すということの意味は、今までも同じ事を繰り返して実行してきた訳であるが、前年と同じ週の反省から今年の計画を立案するという精神的なゆとりはまるで違って同じ週を経験することになる。
前回の残した反省書が大きな武器になるということだ。
際物を同じ場所で間違いなく展開できるというメリット。
際物ほど昨年データが有効に活かされるもの。
それは昨年と同様の展開をするという前提があって初めてそのデータが有効に活用されるのである。
昨年の反省が残されていないと展開方法が変更される場合もある。
昨年と担当者が変わった場合や店長が変わった場合などにはよくある話であるが、昨年と違った展開を実施した場合の際物の販売数量は極端に変わってくるものである。
そして、悩むのである。
“なんで昨年はこんなに売っているんだ?”
52週をしっかり反省として残していれば。
担当者が変わっても展開場所や展開方法は大きな差もなく展開できるであろう。
よって、際物の数値は大きなギャップもなく消化できるであろう。
組織的にはこのようなメリットはあろうか。
しかし、もっと大きなメリットは52週を取り組んだ経験からくる販売技術の向上。
それを反省として残したことによる経験値は大きい。
これは、やったかやらないかの差は歴然であろうか。
私もそれ以前から、何度同じ週を経験したことだろうか。
しかし意識して52週を反省まで含めて取り組んだことの意味は大きい。
そして今年で10年目。
今までの9年間の取り組みから言えることは、その積み重ねから生まれた店長としての52週マネジメント。
9年の経験値は大きい。
年々の経年変化もあろうだろうし、新たな傾向も見えるようになってきた。
そしていよいよ最終年度。
52週の取り組みも10年を経験して終了となる。
さて明日から再び第1週となる。
ひな祭り商戦から始まる最後の一年を楽しみたいものである。
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コメント
ナリアキさん、コメントありがとうございます。
何事もそうですが、その年になってみたりその立場になってみない限りは相手の立場はなかなか理解できないもの。
そして何もわからずにたた突っ張るだけの若年時代が甚だ恥ずかしい限りですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2019年3月 4日 (月) 00時25分
10年続けているのは素晴らしいです。
私もと思いましたが、何も残っていません。
身にはついているという慢心のみです。
会社人生中盤を過ぎると、過去の先輩たちが何となく話していた事の意味がわかるようになって来ました。
若い時期は、じじいどもちっともわかちゃいない。ってツッパっていましたが、原理原則は何も変わらない。
ツッパっていた若造の自分を鼻で笑っていた先輩に今更ながら尊敬します。
すみませんでした。
投稿: ナリアキ | 2019年3月 3日 (日) 23時04分
結城先生、コメントありがとうございます。
毎年、52週から再び1週への切り替え時期には1年間の感慨とともにひな祭り商戦への早々な売場展開が待ち受けておりますので、一気にスタートダッシュを図る慌ただしさがあり、ゆっくりと1年間を振り返る暇が無いですね。そして今年で最後の52週をじっくり楽しみたいものですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2019年3月 1日 (金) 23時30分
素晴らしいブログですね。
てっちゃんの「反省」は、
PDCAのCheckなのでしょうね。
毎日更新宣言ブログに、
紹介させていただきました。
事後報告で恐縮。
投稿: 結城義晴 | 2019年3月 1日 (金) 07時42分
sakaeさん、コメントありがとうございます。
会社が求めなくてもPDCAを回す、更に会社が求めなくてもPを思考するのであれば、素晴らしい一年が始まるのではないでしょうか。
新年度のD•Cが面白くなりそうですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2019年3月 1日 (金) 06時35分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
会社が大きく変わろうが変わるまいが、現場はただただ目の前の課題を解決していくだけ。
とは言っても、目の前の課題解決手法も大きく変わるわけですから、個人個人が改革の年となるのでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2019年3月 1日 (金) 06時29分
kodoさん、コメントありがとうございます。
52週を毎週の取り組みとして実践していくと一年が過ぎるのが本当に早いですね。
店長としての武器。まさにその通りで、部下にとっても強み味方となってくれるでしょう。
投稿: てっちゃん | 2019年3月 1日 (金) 06時29分
当社は3月下旬から新年度を迎えます。
今は新年度からの売り場や取り組みたいことを色々と計画中です。PDCAのPの段階ですね。このブログやてっちゃん会で学んだことを活かして新年度も頑張ります。新年度までまだひと月ありますが、新年度が楽しみです。
投稿: sakae | 2019年2月28日 (木) 19時06分
毎年ですが、1年過ぎるのが早いと感じています。
弊社も明日から新年度になります。
52週MDの1週目から『ひなまつり』になりますね。
絶対に落とせない新年度第1w各社気合いが入った販促折り込みチラシ、売場になるのではと思います。
今年は消費税増税、昨年何をしたかの52wの記録があるのと無いのでは雲泥の差では無いでしょうか?
52wMDは、店長として強い武器であると実感しています。
投稿: kodo | 2019年2月28日 (木) 17時59分
当社も明日より新年度を迎えます。組織も新体制となり、目まぐるしく変わる一年となる事と思います。良いのか悪いのが定年後の姿が描けません(笑)。
とにかく目の前の課題を少しでも解決していこうと思います。
投稿: dadama | 2019年2月28日 (木) 13時45分