プロセスの評価
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
最近読んでいる本で気づいたこと。
部下を褒めるという部分。
上司として、部下の業績や単品量販で売り切ったという事実に遭遇したら。
「よくやったな。おめでとう。」
「素晴らしい業績だ。流石だ。」
通常であれば、その結果に対しての評価を褒めるのが当たり前であろう。
しかしその本は違っていた。
部下を褒めてはならない、と(笑)。
“良い業績に対して褒めなかったら部下が可哀想”
私もそう思った。
しかし、その本は違った。
部下を褒めるということは、部下からすれば上から目線で自分を評価されるということである。
“上司と部下だから上から目線でも良いだろう”
もしこれが上司と部下の立場が逆転して、部下のチーフが私にこう言ったとしよう。
「店長すごいね、年間予算達成、よくやったね(笑)。」
その言葉に当初は喜びも感じるだろうが、徐々に受け取り方が変わってくるに違いない。
部下から「よくやったね」と褒められる店長の立場。
なんか部下から舐められているような気持ちになる店長もいるだろう。
要は褒めるということは上から目線なのである。
部下も業績達成に対して上司から褒められるということは、上から目線ではあれそれは嬉しいに決まっている。
しかし、・・・ 。
結果とはプロセスの延長である。
そのプロセスには目を向けずに結果にのみコミットする。
それでは部下が結果を出すために行うプロセスに対してのモチベーションは高まっていかないだろう。
部下が歩むプロセスを評価すること。
このことが部下にとっては何よりの勇気づけとなるのである。
勇気付け。
部下が色々な困難に立ち向かう時に行動の後押しとなる勇気付け。
その勇気付けを店長が後押ししてやること。
これが何よりも大切になってくるのだ。
その為には、結果に対してではなく、現在部下が実行しているプロセスに対してどう評価するか。
正しいプロセスを歩んでいるのであればそれを評価する。
結果がどうあれ、そのプロセスを歩めば必ず後から結果は付いてくるもの。
それを見越したプロセス評価。
このことで、部下の不安を取り除き、そのプロセスを歩む後押しとなり、結果はその後にすぐさま付いてくることになろう。
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コメント
sakaeさん、コメントありがとうございます。
入社3年目までは褒めることでゼロから積み上げられていくのだろうと思います。
褒められた経験を忘れないのも、褒められることに慣れていないからなのかもしれませんね。しかし褒められることに慣れて来るとその逆に褒められない時の恨みつらみになっていくというデメリットにもなってくるもの。最後は丸投げされたところから自分で行動し自分で学んでいくことなのかもしれませんね。
投稿: てっちゃん | 2019年2月 1日 (金) 00時11分
テーマとはずれてしまいますが、褒められる経験は大切だと思います。
私が入社して3年が過ぎる頃に、チーフが信頼していた仕事のできるパートさんから「もうどの店舗に行っても大丈夫。」と一言だけ言われました。それまでは褒められることもなく、ダメ出しばかりされていて苦手なパートさんだったのですが、そのパートさんが言った一言がどれだけ私の自信になったことか。その日を境に自分の仕事に自信を持てるようになりました。今でもその褒められた時のことは覚えていますし、そのパートさんには感謝しています。
なんでもかんでも褒めるのは問題ですが、めったに褒めない人から褒められるというのは嬉しいものです。
投稿: sakae | 2019年1月31日 (木) 19時01分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
部下にとって結果以上にプロセスを見られるということへのプレッシャーはあるでしょうね。私が部下だったら逆に結果だけ見てくれと言いたくなりますが(笑)。
しかし、結果ではなくプロセスをしっかり評価していただけるということは、普段の仕事から手が抜けないという意識になりますから、逆に好結果に至る確率が高まるとも言えるでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2019年1月30日 (水) 20時01分
その通りですね。結果を褒めるのではなく結果に至るプロセスを共有し最大の結果を導き出す。その過程で販売の色々なスキルを教え覚え上司と部下の信頼関係が生まれるのでしょうね。
投稿: dadama | 2019年1月30日 (水) 19時47分