際物ほど謂れがモノを言う
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今回の年末商戦。
以前にも記したが「際物」の動きが良かった。
そして先日、てっちゃん会北関東支部会が開催された。
この場でも、今回の年末商戦での動向が話題となった。
同様に際物の動きの良さが確認された。
やはりこの傾向は全国的な傾向であったようだ。
しかしそれでも格差はある。
その格差の要因となるのは、単に商品を売場に並べただけの売場作りなのか、際物の謂れをしっかりと売場に掲示してお客様に際物の意味を訴求したか否かでも大きな違いがあったようだ。
Facebook上でも際物の謂れのPOPがどんどん提案されていた。
その提案をお借りして売場に商品に掲示した店舗は、その謂れを見たお客様の支持が更に高まったという今回の報告であった。
“おせちの謂れ”
8年ほど前におせちメーカーが提案したおせち料理の「謂れ」。
おせち一品一品に対する謂れの存在。
そしてその訴求をすることによって、お客様が今更ながらにもお正月料理の意味を再認識することとなる。
その再認識によってその意味を振り返ることになった。
その振り返りがおせち料理を復活させることになった。
それが8年ほど前のおせちメーカーが仕掛けた謂れの提案。
しかし徐々にその謂れの提案も尻窄みになってしまったきてしまった。
平成最後の年末。
平成最後の年越しという謂れと際物の謂れとが重なり、お客様の心を捉えた今年の年末商戦は、ダブルの謂れのお陰で大いに身長した年末商戦ではなかったのだろうか。
そんな効果もあったのだろうか、鏡餅も〆縄飾りもそしておせち商材に関しても今年は「謂れ」を徹底的に訴求して展開してみたが、やはりその謂れの媒体もそれ相応に数値効果が高かったようだ。
さらに今年は「たこ」「かに」「えび」等の鮮魚部門も相当に数値効果が高かった。
年末に高単価品は売上に直結するものだ。
こちらも、当店では実施しなかったがかにを美味しくという媒体等が出回り、かなりの数値効果を高めてくれたようなのである。
そう考えると、どの時代になっても商材の「謂れ」の訴求は毎年確実に実施していかねばならない必須事項だということが分かる。
年に一度の際物の最大ピーク。
それが、30日から31日にかけての一年で一度きりの際物のピークとなる。
それは売る方も買う方も年に一度きりの商売。
よって、一年前の反省などとうに忘れている。
だから尚更、同じ訴求でも新鮮味があろうのだろう。
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コメント
kiyo-mさん、コメントありがとうございます。
謂れ。
年に一度だからこそ、理(ことわり)であり儀式であると思うのです。
そしてその理を理解している方にとって一番の訴求力となるのだろうと思います。そして家庭でのその継続がその家庭毎に受け継がれていくもの。
まだ、かまぼこや伊達巻は需要が減退していませんが、そのほかの佃煮などは激減ですので、そちらをなんとかしたいものです。
投稿: てっちゃん | 2019年1月16日 (水) 10時28分
会長久しぶりに投稿します。新年おめでとうございます。また出張していたもので、数日遅れの投稿で申し訳ありません。
メーカーの謂れ訴求が尻つぼみ・・・。なんだか寂しいですね、申し訳ありません。
私が離れ、〇本も昨年引退しすっかり代替わりしてしまいました。是非皆さんの現場の実証力で前職の企画メンバーに再びカツを入れてやってください。
投稿: kiyo-m | 2019年1月16日 (水) 09時20分
ナリアキさん、コメントありがとうございます。
いろいろな要因が重なっての結果。
外部要因は防ぎようがありませんが、内部要因を如何に正確に把握して次へ繋げられるか。更に、際物は結局はいつかどこかで購入するもの。際物ほど先手必勝で先に手を打つことが求められるでしょか。
投稿: てっちゃん | 2019年1月13日 (日) 06時34分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
イベント毎に店舗は強くもなるし弱くもなる。
まさにその通りですね。少しでもイベントや年末商戦でトライした部分があれば、そこを突破口として次へのステージを目指すことが、イベントを有効活用して1月商戦2月商戦へ結びつけたいところですね。
投稿: てっちゃん | 2019年1月13日 (日) 06時30分
sakaeさん、コメントありがとうございます。
際物の早期展開、そして毎年一定の場所で展開するという定着感、そして売れる場所で展開するという露出度の高さではないでしょうか。そう考えると店舗レイアウトを効率よく活用するという店舗運営への道も開けてきますね。
投稿: てっちゃん | 2019年1月13日 (日) 06時27分
弊社は際物の売上が不振でした。北陸特有なのかも知れません。特にドラックストアの高速出店が響いたのか、気温のせいなのか、そもそも際物への需要が減ったのか、はたまた展開計画がまずかったのか複合要因があるため反省文や分析に苦慮しております。
投稿: ナリアキ | 2019年1月12日 (土) 20時08分
当社も今年は晴れの日の再度強化を目指しています。
ケの日はディスカウントストアやEDLPを謳う店舗が強いしお客様も支持している現実。晴れの日に強くなる事で社会慣習だけでなく家庭における個々の晴れの日に信頼できる食材を提供出来るお店を目指したいですね・・・個人的見解になるかも知れませんが(笑)。
投稿: dadama | 2019年1月12日 (土) 19時57分
私の店舗では加工肉の際物が好調でした。
特に好調だった商品がロースハムのブロックです。なんと1個も値引きすることなくほぼ年末で売り切りました。年が明けても値引きをしなかったのですが、いつの間にか完売していました。
好調だった要因は恐らくですが、際物が入荷した段階ですぐに売場を作り商品を出していたからだと思います。年末に売れるから、出す場所がないからと際物を年末まで出さずにいたら結果は変わっていたかもしれません。
投稿: sakae | 2019年1月12日 (土) 16時55分