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2019年1月22日 (火)

相場高の強み

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


野菜の相場が徐々に上がってきている。

  相場安いから相場高へ。

野菜の相場。

  野菜に関しては相場の関わらず需要の高い商品群。

よって、相場によって売上への影響は甚大であると言える。

これは野菜というカテゴリーが相場に関係なく大きな需要が見込まれる商品群であると言えるからであろう。

  相場高?。

通常、相場高と聴いただけで嫌がるものであるが、逆に青果、特に野菜の相場たかと聞けば、“これから売上高は上がっていくだろう”との期待感は高い。

  特に、相場安から一転しての相場高の場合はそうだ。

そして私は、青果の相場が上がれば逆にチャンスだと思っている。

  なぜか?。

青果の荒利率予算を下げた設定としているから。

  相場が上がれば競合他社との価格での差別化が容易。

相場安であれば、どの競合店もキャベツ1個は98円で足並みが揃う。

  “もっと安く売ればいいじゃん”

しかし、キャベツ1個98円以下で販売しても、点数単価が下がるだけで点数アップには結びつかない。

  「100円を切ったらそれ以下にはするな。」

だから、相場安の時期は相場感を売価に反映されないから意外に点数も売上も高まらないのである。

  「相場高の時ほど競合との価格差を意識しろ。」

よって、このようなタイミングになると当店の青果チーフもここぞとばかりに競合店の売価を意識し、それらの商品を前面の特設売場で展開する。

  “あそこはお野菜が安いのよねぇ〜”

そう言わしめるかどうかは、相場高の場面に掛かっている。

  だから一昨年の後半は売上が高騰した。

逆に昨年の後半は低迷状態。
そしていよいよチャンス到来であろうか。

  まだまだ相場的には高いとは言い切れないが。

それでも、徐々に野菜相場が高まりつつある。

  逆に鮮魚部門の相場高は逆のリスクが伴う。

やはり鮮魚部門は相場に連動した商売が基本であろうし、相場が高まったからといって比較連動した価格安感を打ち出しても売上を上げるのは厳しい。

  絶対価格がモノを言うのが鮮魚の特性。

生イカ、生さんま、生かつお、生ぶり。
全てが、絶対価格で評価され、購買され、消費されていく。

  昨年の生秋刀魚がいい例であろう。

競合他社が相場198円の時に、安さ感を出して178円にしたからと言って消費が自店に集中するものではない。

  青果と鮮魚の相場感。

うまく利用したいものである。









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コメント

ナリアキさん、コメントありがとうございます。
普段の作業オペレーションの構築とはまた別の技術であり段取りの構築とは全く別の世界観で仕事をしなければならない相場感。
よって、作業オペレーションには競争という文字は入ってきませんが、相場感には他者との競争という要素が多分に入り込んでくるものです。この競争心が楽しさに繋がるかどうかがその世界に引き込まれるか否かの境目でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2019年1月22日 (火) 23時55分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
青果で集客し、鮮魚、精肉、惣菜で荒利を稼ぐ。
言うは易しですがね〜(笑)。
そして実際にやって見ると、競合各社に圧倒する価格でなければお客様の期待値を高めることは出来ないと言うことでしょうか。しかしそれを1年継続してコツコツとやっているとその効果は抜群ですね。しかし競合もいずれ追いついてくるもの。そこから先の施策も頭に入れながらのプランづくりが大切でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2019年1月22日 (火) 23時49分

相場感って独特のセンスがいりますね。
本部で売価コントロールするにも限界がありますからね。
相場を制する事ができれば強いのですが。
消費者の肌感覚をいかに身につけてpいるかが重要です。
そこには商売人として、そして策士で有ることも必要です。

投稿: ナリアキ | 2019年1月22日 (火) 21時04分

当社も施策として野菜の価格を集客戦略とする方向で動いております。とは言うものの総合的に店舗利益が上がらなければ意味がない。相乗積を含め店舗管理能力が求められる年となりそうです。

投稿: dadama | 2019年1月22日 (火) 08時05分

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