本部媒体の活用
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
売場に設置する媒体。
各社各様であろうか。
コトPOPに代表されるように、手書きの温かみとコトの説明によりコトPOPを取り付けた単品は異常値を叩き出したりするが、まずは本部から送付される媒体物を如何に売場に設置して商品との連動で効果を上げるかを考えることが優先事項であろうか。
本部送付の媒体。
どの企業でもある程度の媒体が本部から送付されるものである。
節分、恵方巻、バレンタイン等々。
2月初旬から中旬のイベントを表す媒体が売場には所狭しと設置されていると思う。
また、今が一番寒い季節であるということと、今をピークにそれからは徐々にではあるが春へのUターンという切り替わりの季節でもある。
大寒、寒の味覚、春の中華フェア等々。
今であれば、上記のような媒体が売場に混在しながら商品との連動で設置されているであろうか。
媒体に対する捉え方。
これはもう各企業それぞれの考え方の違いがあるであろう。
所狭しと媒体を設置して賑わいを誘う企業。
シンプルに必要最小限の媒体に留める企業。
手書きPOPによりコトを徹底強調する企業。
何が正解かと問われれば、最終的には数値効果に対してどれほどの認識を持って取り組んでいるかということであろうか。
媒体の数値効果。
これほど数値効果を検証することが難しいものは無いのではないか。
売価による数値効果。
量目による数値効果。
場所による数値効果。
このような数値効果は検証しやすいが、店舗全体の装いを変えたり日替わりで曜日サービスの媒体をコンコース沿いに設置したりすることがどれほどの数値効果をもたらすのかと問われれば、ほとんどの方は説明に窮するであろうか(笑)。
それでも私は媒体にはこだわりを持っている。
それは、商品力を更にお客様に伝達する手段としては高い効果を有していると思っているからだ。
「だから数値効果は?。」
それは店舗の店長が交代した時でしか検証できない効果なのだと思う。
店長が異動したら数値が変わった。
その一つの要因が、店長が設置した媒体に秘められているのだと思っている。
タイムリーな媒体設置で商品力を引き出す力。
このことの連続が数値効果であり、これは毎日来店されるお客様との信頼関係とも連動していくのだと思う。
必要な商品が一目でわかる売場の媒体。
買い忘れを防止させる関連売場の媒体。
商品単品の購買意欲を掻き立てる媒体。
それらを本部送付の媒体を徹底して活用し、売場全体の訴求やカテゴリーの訴求、イベント訴求に商品力の訴求と、店舗全体に設置する媒体、イベント性を表現する媒体、単品の魅力を訴求する媒体と分けて如何に商品の近くに設置できるかで、お客様の動線を変えたり、立ち止まらせたり、購買意欲に火を付けたりと楽しませられるかが媒体には備わっていると考えている。
それでも追加したければ手書きのコトPOPを書が。
しかしそれは最終段階であり、まずは本部送付の媒体を使い倒すことにしている。
それは、本部送付の媒体の検証が出来ないからでもある。
本部送付媒体は無駄?。
これも経費であるから、費用対効果を検証するためにも本部送付媒体がどれほどの効果をもたらすかを追求することも必要なことなのだと考える。
使い方次第でこんなにも効果が現れる。
そんな使い方を追求したいものである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
商品という主役と媒体という脇役。
この関係が微妙に主役を引き立てたり媒体ばかりが目立ったり(笑)。
やはり媒体は主役を脇から寄り添い支えて引き立て、主役を主役たるステージに立たせる良妻であるべきですね。
あちらの会では◯妻とも呼ばれているようですが(笑)。
投稿: てっちゃん | 2019年1月17日 (木) 08時43分
私も一時販促物媒体信者でしたが、あるお店のシンプルな売場と私を本部に引き入れた上司の言葉「販促物はあくまでも商品を引き立てる脇役だからこそ販売促進物だ。」と言われてから見方が変わりましたね。商品拡販の原理は3倍のボリウム3倍のフェイス。そこに3倍の販促媒体を取り付ける事で効果が出る。つまり売るべき商品ありきでないと販促物は不要だと思うのです。今日も飲み会の話の中で発注した商品を如何に売り切る工夫をするのか?が話題となりました。売り切る事への執念。これをしっかり持っていれば自ずから販促媒体の使い方もメリハリが出ると思います。今日も二日酔いコメントで申し訳けありません。
投稿: dadama | 2019年1月16日 (水) 22時20分
k.kさん、コメントありがとうございます。
本部送付媒体は概ね店長や副店長の領域でしょうが、単品の売り込みとなると部門チーフの領域であり、それは仕入れから調理、売場陳列、そして手書き媒体と一連の流れの中で数値効果を高める手法は数限りなくありますね。単に売場の商品を並べるだけの担当者と、それら一連の流れを一つ一つ着実に実行する担当者では業績は雲泥の差としてい後日表面化してくることでしょう。そしてそれが現実のものとなっている様子。今になってk.kさんの実力が証明されたということですからこれは痛快ですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2019年1月16日 (水) 18時14分
当社も本部からデータでくる販促物、また、宅急便等で直接業者から送られてくる媒体などあり、本部に写真報告などもあるので可能な限り設置はしてますが見飽きるというか慣れる?んですかね、ピンとこなくなってしまいます。
そこに手描きが1個あると存在感が目をひきます。もっというとブラックボード。これは若めのお客様は見てくれますが年配の方はあまり見てない。
田舎くさいですが、ホワイトボードで日常の言葉を入れながら売込み品を書くと効果抜群でした。
店長が代わると数値検証が出来る。これはチーフもそうですよね、急な転勤で志半ばで楽しくコト訴求出来てきた頃合いでの転勤。 後任者に「ここはコトPOPやると引きがいいですよ」との引継ぎをしましたが興味ないからとやってない様子。他のメンバーもチーフが興味ないからと全くやってない。
コトPOPがマニュアルにないからだとは思うのですが数字に表れれきましたね、改装2年目で水産だけ昨対80%半ば。もう店長や本部連中も黙っていないでしょう。
個人的に田舎くさく泥くさくが信条です。手板やトレーの裏側も大好きです。更に今は売っていないエンドレステープがあれば最強でした。 まだ売ってるお店あれば買いたいです(笑)
投稿: k,k | 2019年1月16日 (水) 18時04分
ナリアキさん、コメントありがとうございます。
本部媒体=販促経費。
店舗にいるとそのような感度が無いですので、取り付けようが取り付けまいが関係ない(笑)と言う認識。よって興味のある媒体は取り付けるが興味がなければそのまま廃棄、と言うパターンもあるかもしれません。
逆に言うと店舗でその商品に想いのある担当者が手書きのコトPOPを作成した方がよほどコストパフォーマンスが高いかもそれませんね。
投稿: てっちゃん | 2019年1月16日 (水) 08時57分
確かに本部から送付される販促物は経費であります。当然作成するにも経費がかかる。電子データで店舗へ送信して印刷するにしても経費。ここの効果測定はした事が無いです。
全て販管費に入って来ていますので、使わないという行為は廃棄ロスと一緒ですね。
メーカー様の持ち込み販促物も全て商品原価に入っています。ここも整理必要ですね。
冷静に見てみると、ひとつの商品を売るのにとんでもない無駄な経費が発生しているかもしれません。
投稿: ナリアキ | 2019年1月16日 (水) 06時43分