店舗方針の意味
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日も記したが、企業方針の時期。
次年度の企業方針、店舗方針を策定していく時期。
2月度にその方針に基き確認会も予定されている企業も多いだろう。
企業方針毎に策定される販売部や店舗の方針。
企業方針が策定され今年の企業の方針、方向性が示される。
その方向性に従って、販売部が営業面での重点政策が策定され、その重点政策に基ずいて店舗が個店特性に合わせてより具体的な店舗政策が策定される。
更に、部門毎に部門政策が本部の商品部から設定される。
そうやって毎年新たな政策によって企業が運営されていく。
しかし毎年この時期に想うこと。
企業としてどれほどの政策を立案しようとも、店舗での売場作りや商品化、更にはサービスレベルがこの方針や事業計画の変化によって大きく、劇的に変わったということは無い。
あくまでも徐々に徐々に変化し変更されていく。
あくまでも今現在実行されている店舗運営の9割から9割5分は従来の売場作りから目に見えて変わったという実感は無い。
あるとすればそのカテゴリー自体の変化の部分。
時代の流れに応じて、より簡便性の高い商品がコーナー化されて品揃えが充実したり、逆に従来の素材のカテゴリーが縮小されたり。
企業方針を受けてどうのこうのという変化は無いのが現状であろうか。
それだけ、この年度毎の企業方針から店舗運営方針、そして店舗方針の変化によって急激に売場が変わるということはほとんどない。
要は方法論の進め方が変わるということである。
よって、店舗で新たなオペレーションが生まれるとか新たな技術を駆使した売場作りに変更していくという類のものではない。
店舗運営において数値を左右する要因。
それは、これをやれば全ての数値が改善されるという単純なものではない。
要はすべての事象が数値要因となってくるということだ。
だから、店舗の業績を改善させるには、要因と考えられる全ての事柄に対して満遍なく実行していかなければならない。
価格だけでもなければ品質だけでもない。
接客だけでもなければサービスだけでもない。
品揃えだけでもなければ品切れだけでもない。
鮮度だけでもなければ在庫だけでもない。
全ての要因において改善されていくことが本来の姿なのではあるが、とりわけその企業にとって組織にとって最優先的に改善を企業として図っていく部分を明確にしただけのことなのである。
よって方針だけをやるということではない。
やはり最前線で競争の世界に晒されている現場では全てを対象に競争力をつけていく必要があるのである。
それをその年の企業として最優先で取り組む項目。
企業として最優先で取り組むということは、その改善課題に取り組むことに対して低コストで改善できる環境が整っているということでもある。
企業として同じ目的を持つことにより数値効果が検証しやすいという背景もある。
店舗や現場にとって最大なる数値要因。
それは、やはり競合店の存在であり、その競合店との比較においてお客様の期待値を如何に高めていけるか。
そのことに対して企業方針とどう連動して強みを倍増できるか。
個店の店長の腕の見せ所であろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
大きな変革の年に定年。
それは幸せと捉えるべきなのか不幸と捉えるべきなのか。
やはりこれは神の因果と捉えるべきなのではないでしょうか。
そして、是非ポジティブに楽しんでほしいものです。
投稿: てっちゃん | 2019年1月27日 (日) 00時40分
当社は新体制元年を迎えます。過去を断ち切り新たな戦略で突き進む。ターゲットの顧客層を大きく変える店舗変革。組織の改革と共に従業員の意識改革の年となります。大きな変革の年に定年を迎えるのも何かの因果。どうせならポジティブに楽しみたいと思います・・・本当にもう残された時間がありませんから(笑)。
投稿: dadama | 2019年1月26日 (土) 21時15分