丸投げ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
丸投げ。
よく使われる言葉(笑)。
役割の委譲と称して、部下にその役割を全て押し付けて上司は知らんぷり。
悪く言うとそういうことだ。
しかしよくよく考えてみると、その線引きも微妙な部分があるだろう。
上司から見ると、ここから先は自分で考えよ。
部下から見ると、とは言っても全て丸投げだ。
上司と部下の、その部分の権限委譲の認識の違いは大きいだろう。
どちらかというと部下側の捉え方の違いが大きいだろうか。
例えば基本方針の策定。
企業としての基本方針が策定された。
それを受けて店舗運営部からも出た。
そこからいよいよ店長が自店としての基本方針を策定する段階となる。
ここから先が問題となるのであろう。
“もっと具体的にどうするのか示してよ”
ある店長はこのように店舗としての行動計画をもっと絞って示してくれなければ、自店の基本方針に着手できないと思う店長もいるだろう。
逆に、こんなに絞られた店舗方針が示されたが自店としてはもう何も考える必要がないと思う店長も出てくるだろう。
丸投げとは権限委譲される側の捉え方次第ではないのか。
私はむしろ丸投げ大歓迎だ(笑)。
本部や店舗運営部には方針だけ示してくれればいいと思っている。
店長として、企業の大きな方針が示され、それを受けて販売部としての現場の店舗としての方向性が示される。
現場の店長としては自店という固有の特性を大きく考慮する。
店舗という大きなくくりではなく、自店という自分が受け持つ世界でのみ、如何に予算を達成させられるかという世界観から自店を改めて見直し、方向性に沿って一つ一つ仕組みを構築していく作業となる。
その作業に、一つ一つ具体性を込められた販売部の方針に縛られたら、自店にとってより優先的な課題にたどり着かない可能性の方が高くなってしまう。
ならば店舗の基本方針は丸投げしてほしい。
基本方針だけではない。
ある程度の店舗戦略に関しては、企業としてチェーンストアとしての方向性や基準が示されたならば、具体的な方向性と戦略、そして行動計画は丸投げしてほしいと思っている。
その方が方針と整合性のある具体策が策定される。
それが、店舗のコンセプトでありそこから導き出される部門政策、月間計画と流れていくのであろう。
結果としてその個店が競争力を維持できるのではないか。
逆に言うと、自分の世界の二つ上の枠組みから店舗という世界を見下ろした時に、店舗の店長がどうあるべきかを見ていく必要はあろう。
自分が二つ上の上司だったら?。
そんな視点で自分を見つめる経験。
そんな経験を仮想しながら店舗を見たいものである。
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コメント
第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
部下としてどう捉えるか。
前向きな捉え方をした方が受け取る方の成長につながるのであれば、あえてそう捉える方が利口な生き方なのだろうと思います。そしてそれをチャンスと捉えればその世界は自分の思うままに動かすことができるようになるし、そうなればいつでもその職位に就けるということではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2019年10月31日 (木) 06時35分
そうか、ようやく納得できた。
上司は俺に丸投げしていたのか。
あの上司はよく作業の手を止めては他の部門と会話をしに行ってはなかなか戻ってこなくて
イラってくるときが多かったけど、
そうか丸投げだったのか。
なんとなく成長させるためにわざとしているなぁ的な感じもあったけど、
その丸投げをしてくれたせいで俺はその上司が嫌いになってしまったわ。
宴会の席で顔を合わせるのも声を聴くのも
気分を悪くしてしまった。
そうか、俺のため思って丸投げという言葉を使っていたのか。ようやく理解できた。
投稿: 第01肉屋 | 2019年10月30日 (水) 22時24分
sakaeさん、コメントありがとうございます。
sakaeさんん世代から丸投げ肯定の声を聞くとは思えませんでした。
仕事力とは自分で構築する力なのだと思います。その為には丸投げされた領域を全て自分で一から積み重ねていくことなのだと思います。
投稿: てっちゃん | 2019年2月 1日 (金) 00時06分
丸投げで育った身としては、丸投げは大歓迎です。細かい指示は担当者の頃から鬱陶しかった記憶しかありません。丸投げされると思考力や行動力が身につきますし、自分の中にノウハウが貯まっていくので、いいことずくめです。こういった力は細かい指示やマニュアルからでは決して生まれないと思います。
投稿: sakae | 2019年1月31日 (木) 18時33分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
丸投げ上等ですね(笑)。
そう考えると、dadamaさんの行動が組織に火を付けたとも言えるのではないでしょうか。
時代の10年先を歩んだということでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2019年1月31日 (木) 06時18分
私も究極の丸投げを経験した一人かも知れません。異動を拒否した挙句に新店舗で与えられた使命が自由裁量店舗(笑)。お陰様で好き勝手にさせて頂きましたよ。残念なのは共感してくれる店長が少なかったこと。しかしながらこれからは私みたいに勝手に動き数字を作る店長が評価される時代が来るのも皮肉なもんですね(笑)。
投稿: dadama | 2019年1月30日 (水) 20時48分
ナリアキさん、コメントありがとうございます。
細部にわたる指示は入社後三年間で十分であり、その後部門の責任者となった段階からは自分で考え自分で行動できる訓練が必要なのではないでしょうか。
まして店長ともなれば店舗の経営責任まで含めて店舗戦略を構築する立場。そんな立場の自覚と行動が地域での競争力を生むのだと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2019年1月30日 (水) 06時44分
確かに丸投げと捉えるか、一任と捉えるかで大きく違いますね。細かく指示してもらえないと動けないではなく、能動的に経営に参加すると捉えて方針を出す。そして実行するのでは仕事に対する意識や姿勢も楽しいですね。
積極的に動く。そうでないと面白くない!
投稿: ナリアキ | 2019年1月29日 (火) 22時47分