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2019年1月24日 (木)

他社MR

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


店長として店舗運営をしていると、色々な方が訪ねてくる。

  自社のトップからスタッフ陣。
  競合各社の店長やスタッフ陣。
  業界の取引先や関連会社等々。

顔見知りの場合はそこで挨拶を交わし世間話等もあるだろう。
顔見知りで無くても名刺交換してそこで知り合いになる場合もある。
てっちゃん会のメンバーであれば、更に突っ込んだ話で盛り上がる(笑)。

  大方の業界関係者と思しき方々は礼儀正しく店内を視察される。

しかし稀にではあるが、お客様駐車場の一番近いところに駐車し、数人でポケットに手を突っ込みながら来店し、ヘラヘラ笑いながら商品を片手にとって見ては捨てるように売場に投げていく輩(やから)もいる。

  “塩でも撒いてやろうか!”

口には出さないが、そうやって追い返してやりたいような輩もいる。

  他店をMRするときのマナー。

別にそんなものは決まってもいないし、ルールとしても明確に定義されているものでもない。

  競合店へのMR。

自社と違い競合店は何の利害関係の無い店舗もあれば大いに利害が関係する店舗もあろう。

  利害が生まれる店舗ほど顔見知りが多いためマナーを守る。

問題は何の利害も生まれない企業店舗のMR時であろうか。

  先日も顔も知らないスーツ姿の男二人が店内に入ってきた。

たまたま私がエンドの手直しをしていたところにそんな男二人が現れた。

  「いらっしゃいませーーー。」

大きな声で彼らに声を掛けて振り向きながら目で追った。

  一瞬ポケットから手を抜いて笑顔で挨拶してきた。

“初めからそういう態度で入店してこい!”

  心の中でそう思った(笑)。

おそらく、店舗運営部か商品本部の上司と部下との関係であろう。
その二人の男性は共にポケットに手を突っ込んだまま、そのまま店内を話しながら一周して店外へ出て行った。

  せいぜい5分程度の店内のチェックだったであろうか。

店内を歩いているときに、こちらから名刺を差し出して挨拶しようとも思ったが、ヤメタ。

  “挨拶するほどの連中でもないな”

そう思ったからだ。

  以前の私なら間違いなくそんな連中ほど名刺を差し出した。

“二度とこの店に来るんじゃねぇ〜ぞ!”

  そんな意味合いも込めての名刺交換(笑)。

しかし今は極力名刺を差し出すということは無い。

  逆に名刺を交換したいと思える方の方が多い。

しっかり店内を視察し、単品チェックをして歩く業界関係者。

  “この人とは顔見知りになっておきたい”

そう思える方とだけ名刺を交換することにしている。

  “色々と詮索されたく無い”

そんな意識からであろうか。

  いい意味で相手が名刺を差し出してくれる行動。

そんな自分の振る舞いを意識したいものである。






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競合店」カテゴリの記事

コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
同時並行的に競合他社をみると、その特性が明確に見えてきますね。
当方も近隣店舗を見るときは出来るだけ多くの店舗を同時に見ようとしますが、同じ日時で打ち出す商品の違い、特に青果、鮮魚の打ち出し商品の違いに改めてその企業の商売の特性を見ることができます。
本日も、あるリニューアル店舗とその周辺店舗を見て歩きましたが、リニューアルに対する企業の捉え方もこれほどまでに違うのかと考えさせられました。

投稿: てっちゃん | 2019年1月24日 (木) 15時12分

てつろうさん、コメントありがと言うございます。
競合他社を見ても、有力な企業や店舗ほど真摯に他店の良さを学び、貪欲に自社や自店の販売技術に活かしていますね。
学ぶ姿勢に自社や他社の区別なく積極的に入り込む姿を逆に学びたいものですね。

投稿: てっちゃん | 2019年1月24日 (木) 15時04分

k.kさん、コメントありがとうございます。
競合他社から何を学ぶか?。
競合他社をみる目的。
自分に安心感を求めるために競合他社を見るのか、学ぶために競合他社をみるのかで目的が極端に変わるのではないでしょうか。
安心感を求めてのMRは単なる時間の無駄ではないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2019年1月24日 (木) 14時41分

ナリアキさん、コメントありがとうございます。
今回の記事はアップしようかどうか迷いました。
業界内の行動で生意気なコトを言うつもりはありませんが、そう取られても仕方のない今回の記事。
しかしこの記事への共感のコメントを見ていてもアップして良かったと思っています。
商品は人。人が人から商品を買って、再び人に売る。
自分が最高の商品となることが商売の原点なのでしょうね。

投稿: てっちゃん | 2019年1月24日 (木) 14時34分

今の私ならてっちゃんに蹴られているかも(笑)。毎週自社の競合店舗3店舗のプライスチェックをしております。今も2店舗を見た休憩にコメントしてます。
本来は自店の店長がやるべき業務であると思うのですが硬直した組織ではまずやって見せろと言う次第で。
この場色々で申し上げるのは差し障りあるので来月銀座で語らせて下さい。

投稿: dadama | 2019年1月24日 (木) 12時45分

最初から他店の欠点だけを見つけようとしている人によいお店はできません。

投稿: てつろう | 2019年1月24日 (木) 12時05分

他社MRでガラ悪い、マナーが悪いのは大体が鮮魚関係者ではないでしょうか。
 私も若い時に先輩に連れていかれて他社競合(とはいっても完全にうちが負けてる店)にいって最前列に駐車、商品は投げ置き、欠点ばかり追求して「たいしたことねえな」
最後に缶コーヒー買って喫煙所で30分費やす。
 その先輩の方がもっとも大したことなかった事を覚えてます(笑)

他店に何を見に行くか。自店に足りてない新たな発見をするのが私は好きです。

プラスして夕食の買い物も主婦目線でする。

まれに表示違いや日付け管理漏れ見つけてそっとお店の方に教えることもありますが。

 ドリップやラップの穴、子供がおまけだけ抜いたお菓子等も発見しますがそれは見えてしまっただけで本来は自店の不足を見出してくれるのがMRだと思います

自店に来店している鮮魚コーナーのMR組の方には会長と同じで近くで大きな声で「いらっしゃいませ」はいいます。(笑)でも話しかけられることは部門チーフは滅多にないですね。

 未だにマナーが悪いのは生鮮関連の商品本部の若手の方ではないでしょうか
 

投稿: k,k | 2019年1月24日 (木) 08時41分

入店もそうですが、帰って行く様も私は見ています。
商談終了しエレベーターホールでお見送り
その後、私は三階から来客用駐車場を見ます。
一番近くのさらに斜め駐車
ポケットに手を突っ込み
カバンや商談資材を営業車に投げ入れ
ぶっ飛ばして帰る

結構いらっしゃいます。

「ニシジマさん。なんでA社の商品扱わないのですか?」

「確かにA社の商品は一流品。だけど営業マンは四流。私は商品は人だと思っている。商品価値は彼ひとりの行動で著しく棄損しているね。」

商品価値や企業価値がどれだけ高くても、そこに携わる人間が奢りの態度で接しているならば、ダメですよ。

私自身もそう見られないように、気をつけて行動しています。

今回いいテーマですね。

投稿: ナリアキ | 2019年1月24日 (木) 06時52分

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