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2018年12月13日 (木)

客単価のダウン

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


11月頃から、全国的に業績が厳しいようだ。

  青果の相場安が主たる要因だろう。

店舗内でも売上ウェイトの高い青果部門の売上不振が大きく響いているようだ。

  更に、精肉部門も一時の勢いが失せた。

そしてグロサリー系は点数ダウンが響いている。

  生鮮は単価ダウン。
  グロサリーは点数ダウン。

現状はそんな数値の状況であろうか。

昨年は、年度始めにアニサキス問題で生食に対する日本人の過剰なアレルギー反応がマイナスに影響したと言える。

  その反動で野菜や肉の需要が高まったとも言える。

それが今年はこの時期になって、青果部門の相場安と相まって上記のような数値状況になっているのであろう。

  よってそれを底上げできるのは鮮魚部門と言えるだろう。

現在、鮮魚部門が好調な店舗は概ね店舗計も良好であろうか。
逆に、鮮魚部門が不振店舗は店舗計も厳しい状況にある。

  特に鮮魚と精肉はそんな関係であると言える。

鮮魚が好調であれば精肉が不振であり、精肉が好調であれば鮮魚が厳しい。
それは、昔からご飯のおかずは魚か肉という日本人の食生活に由来しているのであるし、それは今も同様なのであろう。

  それが結果として現れているのが直近の数値。

鮮魚部門と精肉部門。

  昔から仇同士の間柄(笑)。

しかしいつの時代からか精肉が圧倒的に勝るようになってきた。

  そして気が付けば精肉は鮮魚のダブルスコア。

よって最近では精肉部門の一人勝ち状態でったのだが、精肉も豚肉や鶏肉の相場安と牛肉の相場高による点数ダウンが重くのしかかっていると言える。

  いっときの肉ブームから鮮魚への回帰。

しかしそれを活かしきれない企業や店舗は苦戦しているのが現状であろうか。

  今、鮮魚部門は攻め時。

私はそう思っている。

  だから、ガンガン攻めている。

特に、鮮魚や丸魚は客導線の始まりに配置し、鮮度感を強調している。

  “あのお店はお魚の鮮度が・・・ ”

その次に続く言葉が問題なのだ。

  「・・・ 悪いから買わないわ!。」

と続くのか、

  「新鮮でいつ行っても活きがいいのよね。」

となるか。

  お客様のイメージが定着しているかどうか。

そこまで行き着くには数値に関わらずそんな売場を維持し続けられるかどうかにかかってくる。

  しかしほとんどの企業ではそれを許してはくれない。

そこがその後の鮮魚部門の業績の分かれ道であろうか。

  お客様の支持を勝ち取るまでの競合対策。

ここで勝ち取るか勝ち取れないかで、その後の鮮魚部門の業績は明確に明暗がはっきりしてくるのではないだろうか。

  勝ち取るまでは数値に現れてはこない。

しかし、この数値に現れてこない期間のせめぎ合いをどう判断して、どう凌ぐか。

  ここが商売の醍醐味とも言えるのである。

ここから先は、自分を信じるかどうか。
そしてそこの部分を克服して、お客様の支持を得始めると生の部分が回転し始めてくる。

  生が強くなる。

これは生鮮部門にとっては最高の報酬である。

  生が強くなる = 消費が早くなる。

消費が早くなれば、お客様の来店頻度が高まってくる。

  買いだめ需要ではなく、商品回転が高まる。

これも客単価や商品単価のアップへつながる重要な要素といえよう。

  鮮魚部門の業績。

今ここに大きな店舗業績が握られているのではないだろうか。









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コメント

ナリアキさん、コメントありがとうございます。
先日のテレビ報道では日本海側の寒ブリ、そしてズワイガニの豊漁が放映されていましたが本格的な量には程遠いのでしょうね。
青果部門の売上不振は理由が相場安という明確な要因ですからあまり心配はしていません。要は荒利額の問題。よって好調な鮮魚部門を徹底して伸ばそうと画策しております。

投稿: てっちゃん | 2018年12月15日 (土) 07時14分

富山県冬の風物詩
氷見の寒ブリ宣言がまだです。
今年も鰤起こし無しなのかとそんな予感がします。
昨年は海産不信で精肉が伸びましたが、今年はその裏年でしょう。
商品部の連中もみんな浮かない顔です。
青果の課長もげっそりしています。
これは仕方ないのです。
これが今年の流れ

流されるのか?
乗り切るのか?

ここに商売人の腕の見せ所でしょう。

投稿: ナリアキ | 2018年12月15日 (土) 06時58分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
昨日のdadamaさんのコメントにもある通り、効率化の反動が鮮魚部門にも押し寄せ、結果として手間を惜しんだ売場になっていく中、そこにくさびを打って対応した売場が一人勝ちになっていくのではないでしょうか。
私は逆にチャンスだと思っております。

投稿: てっちゃん | 2018年12月13日 (木) 23時01分

鮮魚の不振は売手都合の要因もあるのでしょうね。効率化を重視するあまりどこも同じような売場と化し一番の魅力であるべき旬や鮮度が売場から失われつつある。お客様は意外と鮮魚に飢えているのではないでしょうか。

投稿: dadama | 2018年12月13日 (木) 20時59分

k.kさん、コメントありがとうございます。
生の強い店舗が少なくなっていく中、生の強さを武器にできれば、店舗としての集客力は圧倒的に高まるもの。そんな検証を今実験しております(笑)。
そして見えてきたのは仮説通り鮮魚部門のお客様の支持の高さは商圏を広げ客数を拡大させるということです。
k.kさんの踏ん張りが店舗の業績を左右させるという昨今の現実が見えてきましたよ(笑)。

投稿: てっちゃん | 2018年12月13日 (木) 14時32分

偶然の連休に魚ねた連発ありがとうございます。(笑)嬉しいです。

当社も野菜は苦戦を強いられてますね、肉はギフト需要がまだあるので相変わらず強いです。

鮮魚ギフトもカニ等はそこそこあるのですが、数の子や荒巻鮭は斜陽一直線ですね~

精肉と鮮魚の関係。精肉責任者の方は意外と愉快な方が多いので好きです(*^_^*)

鮮魚が強い,弱いもその店のスタッフ次第なのが最近よく解ります。

生が好きか嫌いか。

生が好きなチーフはリスク承知で平ケース3台分仕掛けたりしますが、熟練がいない事には埋まらず夕方。

その逆で干物や冷凍メインで生は定番で2尺程度で終わりにして余計なロスを出さないチーフ。

最近、後者が増えてきてます。自分一人で空回りしてる他店チーフの愚痴もよく聞きます。

就業管理等もありますが生を攻めるには気合と根性がないと出来ません。

当店も残念ながら後者です。

余計なロスは出すな。お前は管理に徹底しろ。

包丁は基本持つな。 こういう店は活気も出ませんね。

鮮魚の本筋をリスク承知で廻してる店舗は売り上げ上がってます。

店舗、地域特性などありますが、他所からきた人間は生が強い店で転勤させてほしいのが本音です。チーフでなくても別にかまいません。

それだけ見てないって事なんでしょうが、生で成功体験を積んだ人間が少ないって事なのでしょう。 やりようによっては粗利も稼げるのにやらず終い。もったいないです。

鮮魚の花道復活を見たいですね~

投稿: k,k | 2018年12月13日 (木) 13時22分

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