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2018年12月18日 (火)

チラシが変わる

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


チラシという販促。

  あまりにもありふれた販促である。

そして、従来から我々小売業、特にチェーンストアのスーパーマーケットはチラシ販促におんぶに抱っこであった。

  商品名と売価。

いろいろとチラシの中身は変遷してきているが、やはりチラシの主体は商品名と売価であろうか。

  特に日替わり商品は価格訴求がメインである。

そして、裏側では鍋材やクリスマス、年末商材がこれからは所狭しと入り込んでくるのであろう。

  しかし、最近のチラシが少し変わってきたように思える。

企業のバイヤーやパートさん達が積極的にチラシに関わってきているのである。

  要はオススメ商品にバイヤー本人が掲載されているのだ。

これも「顔の見える化」であろうか。

  顔が見える。

この商品は誰がお客様にオススメしているのか。

  メーカーなのか。
  バイヤーなのか。
  パートさんなのか。
  それとも店長なのか。

その辺の出所をしっかりとチラシ上でも明確にし、積極的に顔を露出して安心感を与えようとする意図。

  この取り組みが最近チラホラと見受けられるのである。

そして、ある企業ではこのような取り組みのお陰もあって従業員のモチベーションも高まり、従来には無かった積極的な企画を取り入れた商品構成や売場作りにつながり好業績を維持している企業もある。

  チラシひとつでここまで変わるか。

そんな印象である。

  おそらくそれは一つのきっかけに過ぎないのではあるが。

このようなチラシ構成に変化させたことによって、従来は表に出なかったバイヤーが自分の顔が出ることによって、従来以上にオススメ商品を選定する基準が高まり、全社を挙げて積極的にリードしようとする姿勢に繋がっているのではないだろうか。

  企業としての「作」と「演」が回り始めている証拠であろう。

従来の仕入れるだけの存在から、責任を持って仕入れてチラシで訴えて積極的に店舗への関わりを強める。

  ここにバイヤーと店舗スタッフが同時に乗ったら最高であろう(笑)。

ここまでくると、積極的にチラシを利用して販売側が楽しむというスタンスであろうか。

  しかしそれもまた真なりではないだろうか。

販売側が楽しめないでお客様には伝わらないだろう。
その為にはお客様を裏切れないという緊張感を持ったバイイングが必須であり、そこからお客様の共感が生まれるのではないだろうか。

  そしてその共感は店舗で直接受け取ることが出来るもの。

それをバイヤーに伝えてやるとバイヤーと店舗との信頼関係も生まれていくというものだ。

  チラシを活かして「作」と「演」を結びつけるか。

新たなチラシへの活用が見出されているようだ。







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商売」カテゴリの記事

コメント

てつろうさん、コメントありがとうございます。
最近当社の平日のチラシの裏側には「採用チラシ」を印刷して配布しております。ぼちぼちと効果が見えてきたでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2018年12月19日 (水) 01時03分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
商品軸を選択する企業は今後のチラシ戦略にチラシをやめていく方向に進んでいくのではないでしょうか。
自分たちで決めたインストア企画がどんどん日替わりの価格軸から離れていくということは、来店動機自体をチラシ配布に期待していないということでしょうから自らのPDCAを回していくしかないような気がするのです。

投稿: てっちゃん | 2018年12月19日 (水) 01時02分

ナリアキさん、コメントありがとうございます。
必要以上にチラシがテーマ性を持つと現場とのアンマッチが生まれていくし、かと言って日替わりのみのチラシの紙面では店舗もお客様も普段に終始してしまう。しかしお客様のそのお店に対する期待値はチェーンストアでも店舗毎に異なるものであり、それは立地や店舗規模、さらには店舗内のテナントにも左右されると思いますが、お客様の期待値に対応できるレベルを積極的に共有して売場作りに取り組みたいですね。

投稿: てっちゃん | 2018年12月19日 (水) 00時52分

紙のチラシがいまだに終わらないのは裏にメモを書くためですかね(笑)。もうひと工夫欲しいところです。アイディアが浮かびません。

投稿: てつろう | 2018年12月18日 (火) 21時27分

私も最近仕事柄(笑)チラシの校正を見る機会が増えたのですが、何を打ち出せばお客様は来店されるのか?EDLPスーパーやドラッグストアの台頭でNB商品の特価による集客力は落ちてきている。バイヤー開発商品やPB商品、それらの商品をパートさん達が自信を持って勧めれる商品は他社では取り扱う事の出来ない差別化商品となりますから商品軸中心のスーパーはチャレンジして行かねばならない事だと思います。

投稿: dadama | 2018年12月18日 (火) 07時22分

チラシ販促は確かに単品の羅列になりがちです。
テーマチラシでは週間販売計画を掲載しています。
その週は何をテーマに店全体が企画しているのかを表現しています。
クリスマスパーティー
歳末大歳の市
家族団欒あったかお鍋フェアー
などなど
そのテーマに沿った各部門のおすすめ商品を掲載します。
うまく活用している企業様もあれば、単品寄せ集めになってしまっていると感じる企業様もあります。
チラシ掲載商品でその企業様の商品製作もわかります。

しかしそれはチラシの紙面上のみ
実際期待してお店に行くと売り場がチラシとアンマッチ
大きな課題ですね。

当方のお店もそのギャップの差が大きいことがずっと課題です。

作と演と表現されていますが、本当に難しいですね。

投稿: ナリアキ | 2018年12月18日 (火) 07時03分

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