言葉が通じる2
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
言葉が通じない。
このブログの書き始めの頃からのテーマ。
転職して言葉が通じないというジレンマに陥った。
自分の環境が変化した時は要注意である。
従来の環境であれば、長年のお互いの経験から、言葉のやり取りにおいて自分の意図と具体策がほとんど一致して相手に伝わり、相手もこちらの意図通りの行動を起こしてくれる。
しかし、環境が変わるとこれが通じなくなる。
言葉が通じないとは、このような自分の意図を言葉に表しても、相手がこちらの意図通りに受け取ってくれない場面を指す。
同じ日本語である。
しかし、簡略化された言葉とはその裏側に多くの意味合いが込められている場合が多い。
言葉の裏に隠された阿吽の呼吸。
それが理解し合えるかどうかで、自分の言葉が相手に通じたかどうかを判断できるのである。
転職して企業を変えたことのある人なら分かるだろう。
言葉が通じないというもどかしさ。
今まで一言で通じた言葉の意味。
それを、一つ一つ噛み砕いて説明しなければならないもどかしさ。
そして、一つ一つの説明でも相手の捉え方次第で途中途中の繋がりが保てずに理解してもらえない問題も生まれてくる。
それを一つ一つ解きほぐしていく。
そしてようやく自分の言葉と具体的行動が年を積み重ねて理解され、言葉がストレートに理解されていく。
そうなると話は早くなる。
“この店長は何をしたがっているのか?”
その問いが理解されていく。
そして、その効果や実績が見えてくるようになると、徐々に信頼関係が生まれていく。
“この店長が言うのだから力を貸そうか”
相手もそんな心理になっていく。
ここからが本当のつながりになっていくのである。
そして、そうなっていくと数値という実績が伴ってくる。
「作」と「演」の歯車が噛み合っていく。
そうなると、組織として強くなっていくものだ。
言葉が通じるとはこういうことだ。
単に話が通じ合うというだけのことではない。
それが売場に反映されお客様に伝わっていく。
数値効果とは、ここまできて初めて現れてくるのである。
如何に、コミュケーションが大切か。
それは、言葉が通じ合い、仕入れから販売まで一貫してその通じた言葉の意図がお客様まで通じていくのである。
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コメント
sakaeさん、コメントありがとうございます。
自分をさらけ出す。
このことで部下や周囲のパートさん達は一気に上司を近い存在と感じるものですね。
そしてそこからが本当の信頼関係を軸にした上司と部下の関係に成長していくのではないでしょうか。
しかし、意外にそこに気づかない方が多いですね。上司がまたその上の上司を向いていると本来自分のチームとして関係を気づくべき部下との信頼関係に発展しないケースが多いですね。
投稿: てっちゃん | 2018年12月12日 (水) 08時29分
ヒロミネさん、コメントありがとうございます。
本部でのスタッフやバイヤー業務のように狭い範囲での業務と違って、店長業務はそれこそ全てを網羅するゼネラリスト。そしてその集大成が店舗の業績として表現されるという意味では、どこに力点を置いて店長業務をこなすかという部分では、店長の経験がモノをいう世界でもありますね。
色々な経験を積みながらも、最後は「人」に行き着いたのが私の経験でした。
投稿: てっちゃん | 2018年12月12日 (水) 08時12分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
来年は色々な方言と接するまたとないチャンスの年ですね😂。
投稿: てっちゃん | 2018年12月12日 (水) 08時03分
k.kさん、コメントありがとうございます。
他社から転職すると、以前属した企業での技術や知恵が自社では通じないというジレンマに見舞われますね。しかしそのジレンマが新たな世界を見せてくれることも事実であり、そのジレンマを感じるということの世界観を如何に克服していくかで更に自分の世界観を広げられるのではないかと思います。
しかし、その広い世界観を認知できない組織への反発も理解できますよ(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年12月12日 (水) 08時02分
作と演の関係は上司と部下の関係にも当てはまりますね。
自分をさらけ出し、想いを語りそれを行動で示さないと部下はついてこないことをチーフになり私は学びました。自分のことを相手に知ってもらわないことには信頼関係などできるはずもありません。部下にもチーフになったら、自分をさらけ出さないとダメだよ伝えています。
てっちゃんさんがおっしゃる通り作と演を繋ぐのは日頃の言動とお互いの信頼関係だと思います。
投稿: sakae | 2018年12月11日 (火) 22時08分
ご無沙汰してます。3年半振りのコメントです。先日dadamaさんに「ダダ見してないで発信しろ!」と怒られました(笑)
言葉が通じず、想いが通じず、指示も通じない…社内外上司部下はもちろん、お客様に対しても伝わらないことばかりです。だからこそ「翻訳」という工程やスキルが見直されてきているような気がします。
グローバル社会には「英語」が必須ですが、パーソナル社会には個々の環境やキャリアに応じた「翻訳」が必須ですね。
店長は作と演を繋げる「演出家兼翻訳家」なんだな〜と改めて思いました。
投稿: ヒロミネ | 2018年12月11日 (火) 21時51分
短いコメントで(笑)。
日本語なのに理解出来ない場面が増えそうです。
方言と受け止めなきゃですねー。
投稿: dadama | 2018年12月11日 (火) 20時22分
凄くわかります。
企業によって言葉も違いますが、今までは大体通用してきた言葉も、現在の企業では通じない。
これが生え抜き中心、中途が少ない企業だからでしょうか。
鮮魚の言葉で言うところの「兄貴、弟」
これさえも通じない。今まで何年も魚をやってきてますが初めてです。
無駄な知識、経験を実感しています。
鮮魚出身の上司も知らない事もありますが、出さないことにしてます。
引き出しを拡げて若手に教えようにもマニュアル以外はやろうとしない。
人生色々、店の上下関係も3年ほどで入れ替わる事が多い業界ですのでじっと我慢して話が通じるまで待ちます(笑)
役員臨店の為の売り場。
何処むいて仕事してるのかわからなくなってますが 井の中の蛙になるつもりはないのでやり方考えて自分なりの処方箋出してみます。
作と演が合致した売り場を自店で
見てみたいですね
投稿: k,k | 2018年12月11日 (火) 18時45分