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2018年11月26日 (月)

製造部門の落とし穴

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


スーパーマーケットの店内に入居する各部門。

  基本的には生鮮部門とグロサリー部門、そして惣菜。

スーパーによってはベーカリー部門も店内焼き上げのインストアによるベーカリー部門が併設されるスーパーもあろう。

  中でも製造部門と呼ばれる部門がある。

生鮮部門では鮮魚、精肉部門が製造部門に入ろうか。
そして、惣菜、ベーカリー部門はほとんどの商品が前日に売り切られ、翌日はゼロからスタートする部門であり、製造部門の中核をなすのが惣菜、ベーカリーであろうか。

  グロサリー武門や青果部門は陳列が主な作業となろう。

よって、青果、グロサリーは他の競合店でも取り扱う商品を陳列するのが主な作業。

  よって陳列技術や販売技術に全てを賭けることになる。

逆に、惣菜部門やベーカリー部門は、まず商品を製造するマネジメントが前提にあり、製造された商品を売場に陳列して販売し売り切り、売場をゼロにして終了する。

よって、製造した商品の商品価値という製造技術と、陳列した商品を如何に効率よく販売し最終的には売り切るという販売技術の二面性が必要となる。

よって、製造部門に属する担当者には二面性が要求されるのだ。

  綺麗で丁寧な商品化。

まずは売場に商品を製造することが部門の仕事の前段階であるから、当日の従業員をシフト化して如何に効率よく品揃えする商品を製造することから始まる。

次に製造した商品を魅力ある売場にする為に、陳列技術を駆使して売場展開し、効率よく購入され売り切りまでを時間帯に合わせて変更しながら最終の売り切りに至らせる。

  製造技術と販売技術の二面性。

それは、鮮魚部門、精肉部門、惣菜部門、ベーカリー部門において主に要求されるのである。

  そして一般的に言えること。

それは、製造部門に属する担当者に言えることは、製造を得意とする担当者と販売を得意とする担当者に別れるということである。

そして、惣菜・ベーカリー部門は製造を得意とする人間が多いということだ。

よって、製造に関しては職人を思い出させるほど細部にわたる製造分野での知識と技術を持ち合わせているが、如何せん販売面では製造技術面ほどのこだわりが少ない。

せっかく魅力ある商品を製造しているにも関わらず、陳列に関しては、単に商品を並べているだけ。

  “こんなに魅力ある商品はただ置いておくだけでも売れる筈だ”

そいう感覚なのだろうか。

  しかし本人達が思うほど置いただけでは売れないのが現実。

そこに販売面での特性も持ち合わせていれば、もっともっと売れる商品が売れる陳列にて売り上げを伸ばせられるだろうなぁ〜と思う時がよくある。

逆に青果部門の担当者となると、陳列技術に長けた人間が多い。

  もともと定番売場という概念が少ない部門である。

無いところから売場を作り陳列し売り切る部門特性。

  よって創造的な陳列技術が要求される部門である。

そんな部門で日頃から仕事をしていると、自然とそんな技術が身についていくのだろう。

  私もどちらかと言えば製造よりも陳列が好きだ。

だから尚更、魅力的に製造された惣菜やベーカリーを、こんな風に陳列すればもっとお客様の目に留まるのになぁ〜、と思う時がある。

  製造技術と販売技術。

製造部門の担当者が目を向けて欲しいのが販売技術。

  両立できたなら、さらなる業績改善が図られることだろう。






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コメント

sakaeさん、コメントありがとうございます。
スーパーの部門で言えば、惣菜そして精肉部門が定番売場のウェイトが高く、フリースペースという売場が少ないため、どうしても定番に縦横斜めに売場を作るのが陳列という認識が高いのでしょう。
鮮魚部門は生魚の売場は定位置管理という発想が無いため、自由に商品を陳列するという管理の為、生魚や切身魚、お刺身等を自分のセンスと考え方で陳列しなければならない為、陳列の際に常に商品の関連性やメニューからの組み合わせで商品を陳列する習慣が身に付いているのでしょうか。どうしても製造に特化していくと、その後の陳列という目線が低くなっていくのは致し方ないのかもしれませんね。

投稿: てっちゃん | 2018年11月27日 (火) 11時34分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
基本に忠実な売場作りがマニュアルでしょうが、売れる売場とは微妙に異なるもの。そこを学んでこそ、この世界の奥深さなのでしょうか。
しかし基本がお互いに認識されているから、多少乱れた売場に興味をそそられるものでもあり、全般に乱れた売場は話の他というのも事実。
そこだけ別世界のコトPOPだらけだからそこにお客様が集中することもここ数年で学んだ大きな成果でもあります(笑)。

投稿: てっちゃん | 2018年11月27日 (火) 11時23分

ナリアキさん、コメントありがとうございます。
店舗での好調不調のサイクルがあるとすれば、好調の時は作りまくって売りまくるという攻め時であり、不調の時はじっと我慢して基本に忠実に一年間我慢する。商売には必ずサイクルがあり、そのサイクルに乗った戦術がある。特に攻め時に攻めることがその次のステージに進む大きなポイントかと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2018年11月27日 (火) 11時17分

k.kさん、コメントありがとうございます。
どしても出身部門の特性を引きずって成長していくものですから、今だにその視点を最優先するのは誰にも止められないことなのでしょうね。
だから尚更、その出身部門から徹底して多くを学び、商売の原理原則を追求していく姿勢が大切なのだと思います。

投稿: てっちゃん | 2018年11月27日 (火) 10時28分

私はてっちゃんさんとは逆で陳列よりも製造が好きです。特にスライサーで商品を製造している時が一番楽しいです。私の職場ではスライサーが好きという人は稀みたいです。
製造部門で陳列が得意な人が少ないのは、グロサリーや青果部門に比べて陳列する際の制約が多いからではないでしょうか。
例えば、大陳をしようとしても、積みすぎると商品が潰れてしまいドリップが出てきたり、ロードラインをオーバーして陳列をすると鮮度が悪くなってしまったり、扱っている商品の色彩が豊富ではない等です。
また、陳列技術の本を何冊か読みましたがそこに載っている例は雑貨や服などの非製造部門の商品が中心で参考になる例が少ないからではないでしょうか。そのため、製造部門における良い陳列を担当者自身が分かっていないからだと思います。
偉そうなことを書いていますが、私も陳列や販売技術に関してはまだまだ未熟なので勉強中です。
ちなみに、私もバイヤーからk,kさんの上司と同じようにお客様が商品を買いづらくなるから商品を綺麗に並べ過ぎるなと指導を受けました。

投稿: sakae | 2018年11月26日 (月) 20時04分

k,kさんどうぞご遠慮なく(笑)。
陳列に関してはわざと乱雑にすると売れる事例もありますね。例えばワンプライスでの投げ込み陳列。雑なようですがお客様は発見する楽しさを感じるらしく整然と並べるより売上は上がる。この事例からも手に取ってもらうにはどうするべきかを考える事がこの世界の奥深さだと思うのです。綺麗に並べても展覧会では売上にはなりませんから。

投稿: dadama | 2018年11月26日 (月) 19時47分

店舗が売上上昇気流のときはがむしゃらに製造すればいいのですが、巡航や売上下降気味になってくると陳列技術に工夫が必要になりますね。

特に製造と陳列は一体になってこそ最大のパワー発揮しますが、難しい面もあります。

得手不得手のコントロールは店長の手腕にかかるでしょうね。

「作りまくって、売りまくれー!」の時代はなかなかこないでしょう。

丁寧な製造と丁寧な販売こそが今後必要です。
だからといって陳列什器だらけの見てくれ売場ではなく、小規模の店舗でコンパクトな売場作り。不必要なアイテムはそぎ落とし、効率よく製造する。

口で言うのは簡単ですがね~
悩ましいところです。

投稿: ナリアキ | 2018年11月26日 (月) 16時17分

dadamaさん、お先に失礼します!

個人的な意見です。 何社か廻って思うのは、おっしゃる通りに青果出身の管理者(店長、部長職)は陳列技術に長けていると思います。

事実、指摘されるポイントもそうですね、カラーコントロール、関連品等も青果出身管理者はセンスがあります、現場はそれぞれで何とも(人員不足で回らない事も) 

 逆に鮮魚,精肉、惣菜出身管理者は何故かクリンリネスに目がいく。青果出身者は何故か床が汚れていてもさほど気にせずです。

当然、商品の指摘ポイントも違う。

SKUに視点をおく青果出身、臭いにやたら敏感な鮮魚出身など。

一番、心に残っていて今でも思う指導は

「綺麗に並べすぎるな」 完成して嬉しいけどお客様が手を出しずらい、手を付けちゃいけないと思う売り場。

 これは私も手を出しません(笑) 事実、ユ〇ク〇では丁寧に服をたたんではいないそうです(策略的に、雑にマメにたたむ)だから手を出しやすいそうです。
バイトしてた方から聞いたわけで自分が働いた事はないです。それも含めてキッチリ作ってからわざと崩して完成。

この管理者の元では活気、清潔、手直しなど含めて大変でしたが各部門売り上げも高かったですね。

最後には消費者感覚により近くなれば答えが出てくるのでしょうか

私はまだまだ未熟です。勉強します。

投稿: k,k | 2018年11月26日 (月) 07時12分

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