データから見る買い回り
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日のてっちゃん会。
「前座」のデータ活用事例」。
我々現場で感心の高いデータや情報の説明があった。
時間帯別MD。
我々食品スーパーは特に、開店時間の朝から昼そして夕方〜夜という時間の流れの中で、売場に品揃えすべき商品、特に生鮮や惣菜ベーカリーといった生物や即食品の品揃えに関しては、来店されるお客様の時間帯別の買い物動機を熟知して製造陳列販売することが大いに求められる。
一般的なPOSデータからの活用。
従来は一般企業で取り入れているPOSデータを活用して1日に何パックの製造をするかをデータから引用して活用してきた。
しかし、今回データシステムの方が説明した情報は、ID-POS情報から引用したものを説明してくれた。
ID-POS情報?。
聞きなれない方もいれば、これを導入して活用している企業もあろう。
要は顧客データを導入したPOSシステムのことらしい。
誰が、いつ、何を購入したか。
このことにより時間帯別に年齢別に購入金額がわかる。
また、その時にどんな商品をまとめて購入されたかも見えるという。
そしてそれらをデータ化して、例としては、キャベツを購入されたお客様全てに対して、同時購入された商品を上位から表示できるという。
キャベツとクックドゥの回鍋肉は関連で置くべき。
そんな情報が上記データから判明するかもしれない。
そのようなデータ分析から見えてきた今回のデータ活用事例。
私が一番気になったのは、時間帯別のデータであった。
どの時間帯にどんな年齢の方が買い物の来店されるのか。
ある程度は見えていたのだが、それにしても驚く結果が見えた。
70歳以上の方は午前中に集中。
30歳代の方は夕方以降に集中。
なんとなくは見えてはいたのだが、年代別にこのようなデータを突きつけられると驚きを隠せない。
どちらもある程度の時間帯別曲線を描いていると思っていた。
しかし、年代別時間帯別データを比較すると、ここまで明確に区別されて見えてくるのである。
もっと徹底して時間帯別MDに取り組まねば。
そんな印象を強烈に受けたのである。
またバスケット分析から。
売場に陳列されている「レトルトご飯」。
低単価から高単価まである。
これをバスケット分析すると面白い情報が得られる。
刺身と高単価ご飯。
カレーと低単価ご飯。
この組み合わせが多いという。
お刺身を購入されたお客様は、美味しい刺身と美味しい高単価のレトルトご飯でごちそう感を満喫。
また、量を食べたいお客様はレトルトカレーには低単価で買いだめできるレトルトご飯を購入する。
そんなバスケット分析が導かれたという。
これらはおそらくバイヤー向けのデータ活用となるのであろうが、現場は即行動できるという強みがある。
実際に売場で実践してみてどんな効果があるのか。
同時に、翌日のMR時には、上記データに裏付けられた商品の組み合わせを実践している店舗があった。
まさにスピードの時代である。
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コメント
kodoさん、コメントありがとうございます。
データからの気付き。
そして気付いたことからの次の一手。
特に若い担当者はデータを併用しながらだと説得力が高いですね。ベテランは阿吽の呼吸で通じ合うものですが、若手はデータと気付きによって行動力が大きく変化しますし、それが育成にもつながっていくのだろうと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2018年11月15日 (木) 11時15分
TOYOTAのHONDAさん、コメントありがとうございます。
おっしゃる通りの関連販売。
このお店の関連販売は東の鳩を思い起こさせるものがありました。
スーパーの店舗レイアウトも徐々にではありますが、変化してきていますし、それがお客様の半歩前なのか一歩前なのか、それとも10歩も前なのかと言う問いかけが今回の収穫だったでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2018年11月15日 (木) 11時11分
ヨーグルトを食べながら久しぶりにコメントを書いております(笑)
持論ですが、データを活用するのにいちばん大事なのは『気づき』だと考えております。
『気づき』がなければ、その後のアクションにも繋がらないと考えます。
顧客に対しての創造をし、どう新しい提案していくか。
日々検証をして、売れなくなることの『気づき』そしてデータを見て売れている商品を発見する『気づき』
競合店も多い中、このちょっとの差の『気づき』が差別化となると考えております。
投稿: kodo | 2018年11月14日 (水) 21時20分
見に行かれたであろう赤池のハトさんで、ブランド米のレトルトご飯が惣菜売場できちんと展開されてた事にはお気づきになられましたでしょうか?
また名古屋にお越しの際は、私もアテンドさせていただきますね。
お楽しみ様でした。
投稿: TOYOTAのHONDA | 2018年11月14日 (水) 15時40分
sakaeさん、コメントありがとうございます。
全くその通りだと思いますよ。
現場の担当者の仕事は売場作りの検証をデータで実現するということでしょうか。
膨大なビッグデータはシステム会社の方に任せて、我々現場サイドは自分の行為に対しての検証の為の資料としてデータをどう活用し次回へ繋げるかですから、何でもかんでもデータに頼っていて自発的な行動に対する方向性が見えなくなってしまいますね。
投稿: てっちゃん | 2018年11月14日 (水) 00時15分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
なるほど、どこかで時間を作りたいですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年11月14日 (水) 00時10分
てつろうさん、コメントありがとうございます。
POSデータから何を得てどう仕掛けるか。
データに振り回されるのではなく、徹底してデータを振り回す。
これが私の流儀です(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年11月14日 (水) 00時09分
ナリアキさん、コメントありがとうございます。
全く同じことを、前座で説明された方がおりました。
現場のパートさんの情報をしっかり取ることが自動発注を成功させるポイントだと仰ってましたね。その通りだと思います。
投稿: てっちゃん | 2018年11月14日 (水) 00時06分
データは日々売場で感じることを検証するためにはあるということに今回の勉強会で気づかされました。現場で働く人が売場で感じることは大体当たっていると感じます。それが本当に正解なのかをデータはあくまで教えてくれるのであって、売場を抜きにしてデータを観ても何も得られないと今回の勉強会で学びました。
投稿: sakae | 2018年11月13日 (火) 20時22分
ID-POSについては18幕の幹事長の企業の話を聞くと目から鱗ですよ(笑)。是非0泊2日の夜這いでお越しください。団体行動では見れないシーンをお見せできるかと(笑)。
投稿: dadama | 2018年11月13日 (火) 19時49分
世の中データで管理されてしまっているのですね。なんだか見られてるような気がします。売れる数量が先に予想がつくのは嬉しいがそれじゃあスーパーの店員は並べるだけの人になってしまう。気合いが入らないねえ(笑)。
投稿: てつろう | 2018年11月13日 (火) 11時57分
ID-POSについては、長野県の企業10年程前ぐらいから取り組んでいました。バスケット分析も同じくです。
ある全国会議の場で発表されていたのを記憶しております。
その時は大方の購買行動が実証されたり、意外な組み合わせがあったりと大変興味深い発表でした。
そに中で大事だと思ってのが小さな気づきです。
小さな気づきこそ新たな発見になり、大化けする可能性があるからです。
何故その様な購買行動をとるのか?を推察する能力が必要になってきますね。
どんなに分析システムの能力が上がろうと、そこから何を読み取り仮説を立て実行に移すかが出来ないと無駄になります。
最近の分析システムは多機能過ぎて逆に盲目になってしまうかもしれません。
結局とてつもなくシンプルな分析システムと、現場の観察能力が一番なのかもしれません。
投稿: ナリアキ | 2018年11月13日 (火) 08時53分