話題に流されない
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今年もほぼ一ヶ月を残すところ。
いろいろな話題があった。
最近では、大手企業の合従連衡。
イオンとフジの資本提携。
ドンキのユニー子会社化。
地方の中小スーパーの吸収から、今後はこのような大手企業同士の合従連衡に進んでいくのであろうか。
また店舗レイアウトの進化?も生まれてきた。
グローサラント。
それ以前から店舗内の一角の休憩コーナーは設置されていたが、それが徐々に拡大し、イートインコーナーとして20席から50席ほどの広大なスペースを保有する店舗が出現してきた。
更にはそこで外食の提供。
店内商品を使用して調理加工して提供したり、店内商品をそのままそこで飲食していただくコーナー。
そこまでいくとはっきりと区画されたスペースとなるが。
2019年10月から施行の消費増税ではイートインコーナーでの飲食への規制が一つの大きな課題とはなるであろうが、それでもそれは一時の問題であって、いずれは消費税はどの商品も10%に引き上げられるであろうから、イートインコーナーの拡大は今後も世の中の流れに沿って充実させていかねばならないだろう。
とは言え、今の現状を踏まえた展開に終始すべきであろうか。
それは店舗によっても企業によっても地域によっても、適正なスペースであり具体的なやり方でありは異なってくるものと思われる。
やはりどこか都会的な嗜好性はあると思われる。
それがグローサラントではないだろうか。
そこを履き違えると、本来の素材の強みを失いかけることにもなりかねない。
やはりスーパーの本流はまだまだ素材の売り込み。
そこでの強みを発揮してこそのグローサラントへの取り組みにならなければならないのではないか。
それを一気に進めようとすると無理が生じる。
その無理は展開スペースに比例した効果が発揮されないと言うジレンマとなって跳ね返ってくる。
いつの時代も今の流れに応じた対応が求められるものである。
そこを徐々に舵を切りながら、それでも本流は外さないと言うスタンスが求められるのではないだろうか。
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コメント
ただのバイトさん、コメントありがとうございます。
この場は生意気結構、愚痴結構、そして暴言結構(笑)。
とにかく、熱くこの業界を語りあいましょう。
投稿: てっちゃん | 2018年12月 9日 (日) 06時29分
改めて読み直しました。
何の実績も経験もないのに生意気なことを言って申し訳ありません…
投稿: ただのバイト | 2018年12月 9日 (日) 00時15分
ただのバイトさん、コメントありがとうございます。
この時代だからこその「コト」訴求。
従来からの経験者であれば、販売する方も消費する方もコトが十分に認識されているから陳列するだけでも購買された時代から、父の日の主役が変わっていく中で新たな暮らしに対して新たな提案はお客様にも響くものですね。そしてそんな提案をした店舗だけが新たな発見に気づく。商売とはどこまでも「仮説」と「検証」で進化していくものなのだと思います。
投稿: てっちゃん | 2018年12月 8日 (土) 06時10分
端的に言えば、素材の売り込み自体を捨てるのではなくて、いかに今の時代に適合させた素材の売り込みをするか、ですね。
しかしそうはいってもセオリーとか、自らが作り上げてきたもの、育った時代、特に成功体験などを捨てるということは、口で言うのは簡単でしょうが、実際は、無意識であっても、その幻影に囚われ続け、いつまでもどこにもいない幸せの青い鳥を追い求め続けるのが人間ではないでしょうかね。
それを一番感じたのは父の日のイベントでしたね。
相変わらずどこもかしこも、そしてここでも、男が好むスタミナ料理だステーキだメロンだって、そんな感じの一辺倒でしたね。
地域特性もあるので一概には言えませんが、申し訳ないけれど、いつまでも昭和の高度経済成長期のガンガン働く父親像しか見えていないと思わざるをえません。
製造業の仕事も公務員も事務系正社員も減って、日曜は休みで家族そろって、夕食で父親の好きなものを食べる家庭がいつまでも主流かって言えば、そうではないですよね。
父の日でそんな「シーン」しか想像できない。
小売店を筆頭に、飲食店や遊園地、警察、消防、病院、鉄道など土曜も日曜も交代勤務に組み込まれている人、休みの日こそ働かなくてはならない仕事が急増しているのに、他ならぬその最前線の小売りの現場から、そうした時代のセンスに合った提案ができないことに失望と、悲しさを感じたものです。
しかし、あるお店は違った。
まず従来の父の日の提案はほどほどにして、「父の日も働くお父さんのために最高のお弁当を作ろう!」というコーナーを前日の土曜日までに充実させていたこと。
印象に残ったのは高糖度のフルーツトマトの大量陳列と試食。お弁当に入れるミニトマトを、この日ばかりは「感謝の気持ちを込めて」ちょっと奮発して甘くて美味しいフルーツトマトに変えてみよう!という提案。ワンランク上の商品をここぞとばかりに売り込む。しかもフルーツトマトって試食に出すにも皮を剥いたり切ったりしなくていいから手がかからないもの。ただ置いてあるだけでは絶対に売れない高価な商品がここまで売れるのかと感嘆したものです。
そして父の日当日含めてまで、やはり従来の提案はほどほどに、お金よりも休みが欲しい、癒しが欲しいという時代の風潮に反映した売り場作りを心掛けているなと思ったものです。
ここでは「お父さんのために感謝の気持ちとたっぷりの愛情を包もう、巻こう、入れよう」という合言葉で、徹底して包丁や火を使わない商品ばかり並べていました。それも簡単だけれど、簡単すぎるものは置かないという絶妙なラインで。
クレープの生地とか生春巻きの皮とか海苔とか、包むとか巻くというテーマがそこかしこに。
「今日は具材をあれもこれもと欲張ろう」っていうフレーズが上手い。
単価の高いブルーベリーが、こんなに売れるんだって感心したものです。
これがモノではなくコトを売るということかと、食卓の「シーン」を作るミールソリューションの力を再確認させられました。
変化に対応するとは、こういうことなんでしょう。
投稿: ただのバイト | 2018年12月 8日 (土) 02時23分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
変化は重要。そしてそこから学び自ら変化することも大切。しかし人間の基本的な本質は何一つ変わらないものであり、その原理原則を基本とした変化対応ができた企業だけが次のステージを見ることができるのだろうと思います。
さて、どんなステージが待っているのでしょうか(笑)?。
投稿: てっちゃん | 2018年11月30日 (金) 00時01分
ナリアキさん、コメントありがとうございます。
ナリアキさんが新入社員時代に学んだ研修は変えていけない原理原則ですね。そしてその原理原則を学んだからこそ、その後の変化に対応した時代の流れがよく見えるようになってきのだろうと思います。
考えてみれば、現代はゆとり世代。
数値には見えない世界の重要性が問われる時代でもあるようですね。
投稿: てっちゃん | 2018年11月29日 (木) 23時55分
グローサラントも一時期の過熱ぶりからは一歩引いた感がありますね。セルフ販売でも厳しいのにそこまで人手をかけるゆとりがないのが現実ではないでしょうか。低減税率の線引きもしかり、お客様がスーパーで求める物は何か?餅屋は餅屋に徹する事も必要なのかなと感じるこの頃です。
投稿: dadama | 2018年11月29日 (木) 21時19分
スーパーマーケットは変化し続ける場所と変化しない場所がありますね。
150坪から大きくても300坪クラスが主流の店舗でしたが、500坪オーバーの店舗ができた時は衝撃でした。
SSMって言ってました。
私が新入社員の時でした。関○スーパーをお手本として売場作りやバックシステムの勉強をしていたのが懐かしいです。
実際に関○スーパーへ3ヶ月間研修へ行ってカルチャーショックを受けてきました。
その時代も大きな変革の時期であったと思います。
ライフスタイルの変化によって、スーパーマーケットの機能や品揃えも変化してきます。
でも、変えてはならない事は大事に受け継がなければなりません。
坪売上を重視していたのがつい最近まで。
今は売上を産まないスペースが重視されるとは、ほんの数年前まで思いもよらない変化ですね。
投稿: ナリアキ | 2018年11月29日 (木) 20時59分