ベクトルを合わせる
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
一昨日から昨日まで現場強化の記事を書いた。
従業員が自ら考え行動する組織。
現場の従業員が一人一人自ら考え自ら行動し結果を出す。
その集大成が組織として大きな結果となることを狙いとする。
それが、上記コンセプトの狙いである。
しかし、ここで大きな問題が発生する。
一人一人が違う方向を向いて突っ走ったらどうなるか。
組織は崩壊する。
店舗内でも、ある部門は価格に走りある部門は品質だけにこだわりある部門はロス管理にこだわる。
全然まとまりのない売場が出来上がる。
競争力の全く無い売場。
だから、ベクトルを合わせることが大切。
ベクトル?。
どの方向にどれだけの強さで進むのか?。
これがベクトルである。
方向性と強さ。
従業員が全員、同じ方向へ同じスピードで進むから、組織自体が同じステージで活動ができ同じスピードで進化できるのである。
だから目標の年月で次のステージへ進めるのである。
次のステージでは何が待っているのか。
それが、3カ年計画や5カ年計画と称される組織の中長期計画であろう。
その目標達成の為にも、方向性とスピードが重要になってくる。
ベクトルを合わせるということは、個人個人の従業員が企業の中長期計画を理解し、今のこの現実から、組織の一員である自分としては、どの方向にどんな方向へどんなスピードで進むべきかを理解し行動することなのである。
これは自ら考え行動するということと相反することでは無い。
自ら考え行動する方向とスピードを組織として個人として合わせて進化していくということである。
結果として従業員は組織の中長期計画を熟知する必要はある。
それが出来なければ、組織としての成長は見込めないし、中長期計画は根本から見直さなければならなくなる。
その部分では現場も組織の一員であることを要求されるのだ。
そうやって、現場のリーダーを中心に個店が強くなっていくことと、その強くなる方向性とスピードが概ね一致して同様に進化していく組織。
これが個店と組織が強くなる過程なのである。
| 固定リンク
« 売場は戦場 | トップページ | 第二章という設定 »
「リーダーシップ」カテゴリの記事
- 分かりやすい言葉(2022.08.02)
- リーダーシップのあるべき姿(2022.06.18)
- グループワークの考察(2022.06.10)
- 自己組織化(2022.05.04)
- 組織に埋もれて(2022.05.03)
コメント
sakaeさん、コメントありがとうございます。
成長期、成熟期の現場の店長の役割とは、まさに組織としてのベクトル合わせ。それが本来は最大の使命なのだろうと思うのです。
とは言いながら、具体的には個店対応によってゲリラ戦にも強くなっていくプレイングマネージャー的な存在でもあり、一度ハマったらやめられない職位でもある。sakaeさん、そんな役割を早く担ってくださいね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年11月25日 (日) 23時37分
松岡さん、コメントありがとうございます。
こだわり商品やPB商品のみの取り扱いとなると、どうしても広範囲な売り込みは難しくなってくるため、ポイントを絞った提案や訴求が非常に問われる時代になってきたのだと思います。
そしてそんな企業であるからこそ、現場の店長の役割が重要となってくるのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2018年11月25日 (日) 23時31分
中長期計画にはそういう意味があったんですね。中長期計画なんて絵に描いた餅ぐらいの認識しかありませんでした。
この3日間のブログを読んでいて気づいたことがあります。それは、私が所属する組織は恐らく、組織として未成熟なため、現場の自由裁量が許されているのではないかということです。現場の自由裁量が許されているというのは長期的に組織が成長するという側面から見たら諸刃の剣なのかもしれません。組織と個人が成長する、ベクトルを合わせるためにも現場の店長の役割は重要ですね。
投稿: sakae | 2018年11月25日 (日) 19時05分
ベクトルを合わせる。これはうちも難しくなっております。特にこだわり商品が多く、それを売っていく。他のスーパーから来られた人は今までNB主体で売ってきたため、難しくなってます。しかし、会社の方針、トップの方針をパートさん、アルバイトまで伝え、その方向に向かわせることも私の役目と思っております。
投稿: 松岡 | 2018年11月25日 (日) 12時09分
ナリアキさん、コメントありがとうございます。
伝言ゲーム。まさにその通り。
だからトップは常に現場に足を運び方向性を一人一人に示す必要があるのだろうと思います。大きくなればなるほど現場からトップの顔が見えなくなるという現実は抑えられません。
投稿: てっちゃん | 2018年11月25日 (日) 06時39分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
→17幕でMRした肉をトップに配置した企業。
この企業も現実は成長がストップしているようです。
平家物語の冒頭にもあるように「盛者必衰の理をあらわす」。
企業が永続的に伸びていく組織作り。やはりどこかで無理が生じてくると成長にストップがかかってしまう。身の丈に応じた成長戦略、難しいですね。
投稿: てっちゃん | 2018年11月25日 (日) 06時36分
ベクトル合わせについては課題ですね。
トップの意思は伝言ゲームのごとく劣化して伝わっていきます。
何故今これをしなければならないのか?
トップの言葉の意味は?
新しい事を始める時の抵抗は多かれ少なかれあり、変質してしまいます。
中間で取りまとめる人間が志を強く持ち続けない限り難しいですね。
下手をすればのまれてしまいかねません。
現場の意思が強ければ強いほど、その力のコントロールは難しい。
初動よりも中間地点での過ごし方が、目標達成のキーになります。
息切れせずに達成できるか?
スタミナ切れにならないか?
方向はずれていないか?
暴走している奴がいないか?
遅れをとっている奴がいないか?
確認
確認
確認
ですね。
投稿: ナリアキ | 2018年11月24日 (土) 23時29分
私もてっちゃんの考えがあるべき姿として実践してきましたが大きな変革が起きようとしています。個の業績評価による収入の変化は横の繋がりを希薄にしていくのでしょうね。それを是とし成長している企業があるのも事実。17幕でMRした肉をトップに配置した企業も各部門は事業部として独立採算制を取っていると聞いたことがあります。レジはアウトソーシングでレジ応援は業務から外しとにかく自部門の業績向上に全力を注ぎ結果収入を増やす。
自社を含め売上・利益最優先主義に軸を移す事で失う事も色々と出てきそうです。
投稿: dadama | 2018年11月24日 (土) 17時52分