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2018年11月16日 (金)

りんごのMD

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


まさに今が旬のりんご。

  ようやく「サンふじ」が入荷してきた。

りんごの王様、これぞ「ザ・りんご」であるサンふじりんご。

  サンふじが登場した段階でりんご売場はサンふじ一色となる。

厳密には、その他にも多彩なりんごは品揃えされているが、売場のスペース的にもお客様の購入頻度も「サンふじ」がメインとなるであろう。

  その前に多彩なりんごを如何に売り込むか。

長年、りんごをテーマに売り込みを図ってきた私としては、サンふじ登場の前に如何に多彩なりんご達をお客様に提案して売り込み、りんごのストアロイヤリティを高めで「サンふじ」へ繋げるか。

  これが毎年の私のこの時期のテーマとなってきた。

ここをしっかり押さえておけば、ゆくゆく登場するサンふじを優位に販売できるし、それ以前に多様な品種の宝庫であるりんごをもっとお客様に知っていただけることにもつながる。

  年間で最大売り上げの果実。

それは、バナナと共にりんごが果実の王様となる。

  輸入の王様がバナナなら国産果実の王様はふじりんご。

その中でも「サンふじ」はまさにこの時期だけのりんごの王様と言える。

  蜜の度合いによる甘みと強い酸味がもたらす濃厚な味。

酸味が強い分、甘みが際立ってくるのである。

  これがサンふじの最大の特徴であろうか。

しかし昨今はりんごも多様化して多くの蜜入りの品種が出回るようになってきた。

  北斗、おいらせ、北紅、ぐんま名月等々。

更に、甘みに特徴のある「千雪」とかも今年初めて食したりんごであった。
このように、りんごもどんどん初顔が登場してきている。

  それらを丁寧に単品毎に仕掛けて売り込む。

りんごといえは、あのお店。

  年間最大の売り上げを誇る単品でロイヤリティーを高める。

これは商売の常套手段であろうか。
しかしなかなか実践できない。

  なぜか?。

ふじやみかんに気が行ってしまう為だ。

  サンふじ登場以前に、早生ふじが展開。
  更には、極早生みかんも登場してくる。

ふじというネームバリューに押されて早生ふじが売場を陣取られる。
更にみかんという売り上げウェートの高い果実に売場が陣取られる。

  結局、その他大勢の旬のりんごでしか展開できない環境。

だから、りんごに力を入れない企業はりんごの品揃えアイテムは極端に少ないし、スペースも割いていない。

  品揃えの多品種化が利益を圧迫するからだ。

それならば、安定したみかんを前面に配置した方が売り上げ、荒利とも安定。

  よって、早々にみかんに最前列を明け渡す企業も多い。

確かに、みかんの売り上げウェイトは安定して高い。
だから、データで判断すれば「みかん」で決まりなのであろう。

  データに依存するとそのような売場が出来上がる。

そこから先は企業毎に異なるMDの選択となる。

  しかしどうせならこれだけのりんごが出回る時期。

どうせなら、一品一品の品種を確実にお客様に届けたいものである。








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商売」カテゴリの記事

コメント

ただのバイトさん、コメントありがとうございます。
青果の現場でバックヤードでの作業に携わる方でないと出来ないコメントですね。
我々も元々はどこかの部門で下積みを重ねてきた身。その経験から現場へのアドバイスや指導、現実を認識した上での理想を求める店舗運営をしておりますが、最後は部下の気持ちをどれほど理解しているかというスタンスは忘れてはならないと思います。
そして野菜は減点方式の部門。
なるほどですね(笑)。
加点方式の部門と減点方式の部門に食わせされる部分はありますね。
どうしても加点方式部門へは褒め言葉が多くなり減点方式部門へは注文が多くなる。参考にさせていただきます。

投稿: てっちゃん | 2018年11月17日 (土) 06時28分

久しぶりコメントします。

りんごの話に限らず、お客様が自由に選べる買い物を実現する、というのは、どの部門、どのカテゴリーの商品にも共通することですね。

品揃えを強化すれば利益を圧迫するということを言い換えれば、必要数(需要)をはるかに上回る商品(供給)が出回らなければ選べる買い物はできない、ということで、
これは「もったいない」という気持ちや、「粗利」やら「廃棄ロス」との間でのせめぎあいの中で、永遠の課題なんだろうと思います。

しかし一方で、古今東西、自由に選べない世の中というのは存在したわけです。社会主義国のようにスーパーの棚には味気ない国営企業のものしか並ばないとか、あるいは戦時下の統制経済では食料自体配給になったりする。衣料品はモンペや人民服しかないとか。
そういう世の中を考えますと、自由に選べる世の中を生きているのは幸せなことだと思います。

しかし果物は遠くの店に行く手間やお金をかけてでもこだわる人、好きな人には欲しいというカテゴリーの商品ですから、果物が売れるようなお店になるためには信頼できるお店にならなければならないですね。
青果部門で言えば、それはむしろ購入頻度の高い野菜の鮮度、オペレーションがしっかり維持、確立されているかに限ります。
色鮮やかできらびやかな果物に目が行きますが、毎日手が痛くなっても白菜を切り続け、巻き続ける。大根やキャベツを何ケースも荷下ろしする。一攫千金はない。淡々と地道に日々のルーチンワークをこなすしかない。
青果部門の逃げられない宿命です。課長だの店長だの、上の立場の人はよく果物に色々注文をしたり介入したりするんですが(笑)、一周回って、本当に難しいのは当たり前のことを当たり前にやらなければいけない、野菜です。
お客様は果物は加点方式で採点してくれますが、野菜は減点方式で採点されてしまいますから。

投稿: ただのバイト | 2018年11月17日 (土) 02時59分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
お陰様で、りんごに関しては地域一番を自負できるようになりました。
いよいよ、これからはみかんの本流。
いつの間にか極早生から早生へ切り替わり、いよいよ旬到来でしょうか。今年は酸が少なく甘みが多い年らしいですので、逆に痛みも早いのでしょうね。それはそれで厄介なのですが(笑)。

投稿: てっちゃん | 2018年11月16日 (金) 23時33分

ナリアキさん、コメントありがとうございます。
自分で販売する商品の味を知る。
基本中の基本ですが、これもなかなか出来ない。幸いに当店の青果部門はマイク放送で私をバックヤードに呼び出し、試食を食わしてくれます。
「店長、今日は千雪が入荷しましたので、どうぞ(笑)」といった具合で、りんごの食べ比べ等も日常茶飯事。よって、パートさんまで含めて味にこだわる体質が出来ています。

投稿: てっちゃん | 2018年11月16日 (金) 23時30分

k.kさん、コメントありがとうございます。
スターキング。
最近見かけませんね。相変わらずジョナゴールドは見かけますが(笑)。
昔は青森から行商に来ていたのですね。そんな時代もあったということですね、懐かしいです。

投稿: てっちゃん | 2018年11月16日 (金) 23時27分

今年もfbで楽しませて頂きました。今年はてっちゃん会のリンゴプロの丁寧な解説も加わりとても勉強になりました。てっちゃんの拘り、更に目利き職人の解説、リンゴのマインドシェアは大きく進んだ事でしょう。旬の商品に対する想いや拘りが商品力を上げひいては店舗力に結びついてくと思うのです。

投稿: dadama | 2018年11月16日 (金) 19時38分

青果物特に果物の変遷は、商品特徴をうまく掴むと売れますよね。
りんごであるならば、あの店に行けば間違いないとの評判が付きます。

商品にもっと関心を持って販売する事が大事です。

昔、店長から必ず試食しろよと言われていたのを覚えています。
お前ちゃんと味見したのか?とも言われていました。
販売者の責任として必須事項ですね。

今年みかんは産地状況も良いと聞きます。
さて、本当にどうなのか気になります。

投稿: ナリアキ | 2018年11月16日 (金) 18時55分

はしり。旬。なごり。

スーパーや市場などの生鮮品を扱う業種が一番感じることが出来る季節感ではないでしょうか

特に果物は目まぐるしく変化していく。見てて楽しいです(^○^)

今年はてっちゃん店長の影響もあって他社スーパーでリンゴを買って食べる頻度が多いです。

調子に乗って大玉で3品種を一度に食べたら腹を下したり(笑)

私の幼少時は毎冬に青森から行商がきてリンゴ(スターキング)を木箱ごと買ってました。それも1シーズンに二回。家族そろってリンゴ好きです。

聞きとれない青森弁のおじさんにぼーっとしながら親父と会話がなりたってる不思議さを感じたりもしてました。

最近はスターキングも滅多にみませんね、見かけて買っても当時の硬くて蜜が入ってるものはありません。

様々な品種があり味、食感がある。生産者の苦労もある。それを伝えていくのが小売りの使命でもありますよね。

果物は専門外なので食べるのみですが、食を通してのつながりっていいですね。

投稿: k,k | 2018年11月16日 (金) 06時48分

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