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2018年10月 5日 (金)

競合出店に際して

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


以前からもこのブログで記してきた競合店。

  先日、新たな競合店が出店した。

直線距離で約6k。

  影響があると言えばあるし無いと言えば無い。

そんな微妙な距離ではあるが、やはり当初はその影響を見ておくべきであろう。

  競合対策。

至近距離の競合店が出店するということであれば、事前の改装や売場リフォーム、更に当日の対策チラシや価格合わせ等が頭に浮かぶであろう。

  その後の熾烈な価格競争や欠品対策が当面の課題か。

しかし、数値面から見れば、競合店が出店当初は売上面や客数面で必ず影響が出る。

  一度は行ってみたい。

それが至近距離ともなれば当然のお客様の思考であろう。

  近ければ近いほど客数や売上に大きな影響が出てくる。

これはどうしたって避けられない事実である。

私は競合開店日から最初の日曜日までは、売上対策よりも在庫対策が当面の課題だと思っている。

  売上が落ちたら在庫が増える。

売上を維持しようと思っても当面は競合店の影響を受け、客数は減少し買い周りの影響で点数も減少し売上が下がる。

  これはもう避けられな事実である。

“競合店の影響を最小限に食い止めたい”

  その気持ちはわかるが現実は在庫過多になるのは自明の理。

競合店が出店する以前には影響を最小限に食いとめるべく、品切れ防止、鮮度強化、品揃え拡大等を改装やその他のきっかけろ利用して実施するが、実際に競合店が出店する場面では、「在庫対策」が当面の競合対策だと思っている。

  自店での予防と本部の協力。

受け身と言われようが、そこで一番大切なのは、売場の鮮度劣化である。

  競合対策の初期段階は鮮度維持である。

それは、お客様が一度は行って見たいと考えている最初の日曜日まで。

  そこまでは必死になって鮮度維持をメインの対策とする。

攻め時は最初の日曜日を過ぎた段階から。

  一度は行って見たいという願望を果たした段階。

競合店のお店の存在と価値を見て、お客様が再びどちらのお店をメインに使い分けるかを考慮する段階。

  この時点でお客様は生鮮の鮮度を見比べる。

どちらが、安心して買い物ができるメインのスーパーであるか。

  この選択に入った段階からが勝負であろう。

それが、初めての日曜日を経た段階である。

  ここからは満を持して鮮度を維持しながら価格を出していく。

そんな競合店がいよいよ出店だ。








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競合店」カテゴリの記事

コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
「カテゴリースコア」指標。
以前に聞いたことがあるような無いような。
千葉の刺客開催の勉強会で聞いたことがあるような記憶がございます。
高度なデータ活用事例に触れてみたいですね。

投稿: てっちゃん | 2018年10月 7日 (日) 00時02分

すいません、昨夜は千葉の刺客にやられ(笑)、二日酔い気味での遅れ投稿です。
昨夜も酒を交わしながら、てっちゃん会のメンバーと競合対策の話をしておりました。
その話の中で出てきた「カテゴリースコア」指標は大変興味を覚えました。18幕勉強会で講師をお願いしておきましたが、徳利4本目でお互い出来上がっての話でしたので忘れられているかも(笑)。メッセンジャーのグループラインで再度お願いしておきます。

投稿: dadama | 2018年10月 6日 (土) 21時57分

sakaeさん、コメントありがとうございます。
競合店の出店によって自店の特性、強み、弱みが明確に見えてくるもの。
その強み、弱みを競合店と比較して、如何に自店の強みとして強調していくか。
それが私の競合対策となります。
その見えてきた強みで今まで来店されてきたお客様が共感して来店されていたのでしょうから。
徹底して自店(自社)の強みを磨いて圧倒的な差別化を図る。そのことによって固定客と合わせて自店に興味を持っていただけたお客様を競合店から一人一人引き剥がしていくのだろうと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2018年10月 6日 (土) 00時04分

てつろうさん、コメントありがとうございます。
競合店のオープン当週、翌週、翌々週・・・。
時間の経過と共に自店の数値推移がどう変化していくのか。どう変化させていくのか。それを毎週毎週考えていくのが楽しみで楽しみで(笑)。

投稿: てっちゃん | 2018年10月 5日 (金) 23時56分

競合店対策というと競合店に流れたお客様に向けた対策が多く、競合店が出店しても変わらず来店してくださるお客様が見過ごされることが多いような気がしてなりません。競合店が出店しても競合店には行かず自店で買い物をしてくださるお客様は自店のファンだと思います。日頃から自店のファンをどれだけ増やせるかが競合店対策の1つではないかと私は考えています。

投稿: sakae | 2018年10月 5日 (金) 18時43分

お疲れ様です。どんなに離れていても気になる。店長の性格というか気持ちがわかるような気がします。世の中明日のことは誰にもわかりません。予想外な展開が待っているかもしれません。ワクワクしてきますね。競合店店バンザーイ。

投稿: てつろう | 2018年10月 5日 (金) 08時33分

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