情報交換
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
競合店の業績。
非常に気になるところである。
ましてや、新たな競合店が出店したとなると尚更であろう。
先日もある競合店の店長から電話が鳴った。
「どうですか?、最近(笑)。」
要は、競合店がオープンして以降の売上への影響の確認である。
「うちにはチラシが入ってないんですよ。」
「市内でもチラシの区切りをつけたんだ。」
そんな表面上の話から、
「ところで今月はどう?。」
「対策チラシが切れる今日からが心配。」
また別の競合店の店長との会話では、
「今月は数%影響を受けているかな。」
「そっちはウチより近いから当然か。」
等々、核心的な部分まで会話は入り込む。
そんな会話から自店の位置を推測する。
“競合他社より影響度は少ないほうか”
“対策チラシがないとそういう数値か”
“あそこのお店は結構頑張っているな”
普段からの競合店の店長との付き合いの賜物であろうか。
当然こちらの情報も漏れることにはなる。
それはお互いの貸し借りの問題であり、相手もこちらの情報を引き出せるのであれば自店の情報をある程度公開するという取引である。
それでも情報収拾は大いに参考になることが多い。
そんな環境の中で、自店がある程度どの位置にあり、今後どうすべきか、という判断材料にはなる。
これが何の情報も入らなければ。
暗中模索状態となろう。
要は絞り込んだ対策が打てないということだ。
自店の位置付けが確定した段階から、次へのステップを踏む道筋が描けないということ。
“自店の影響度の高いこの時間帯を攻めよう”
“自店の影響度の高いこの部門を改善しよう”
その為には、具体的に商品に絞り込んだりカテゴリーをまとめたり。
更には、具体的になサービスを付加したりという具体的な対策へ移行できるのである。
全ては情報網を持つことから始まる。
そして、周辺の競合店に仲間を持つことから始まる。
競合店の店長との名刺交換。
競合店という関係でもあり、同じ販売の仲間という関係でもある。
| 固定リンク
« 秋のインターンシップ | トップページ | 温度差 »
「店長の仕事」カテゴリの記事
- 引き出しの中身(2022.08.15)
- CEO兼店長(2022.08.10)
- 報告書の作成(2022.07.05)
- 自店を正しく理解する(2022.07.29)
- お盆商戦を考察する(2022.07.28)
コメント
dadamasさん、コメントありがとうございます。
自分の知りたい情報は相手も知りたい。
企業のスタンスもあるでしょうが個人的な立場に立てば、もっと深く入り込んで情報を得たいと思うのは人間誰でも同じではないでしょうか。
そのきっかけをどう作っていくか。それを率先する行動力だけだと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2018年10月11日 (木) 09時43分
sakaeさん、コメントありがとうございます。
競合店と言えども、同じ営業の仲間。
私の本籍地(出身企業)で教わった原理原則です。
投稿: てっちゃん | 2018年10月11日 (木) 09時34分
かおるさん、コメントありがとうございます。
情報を得たければ直接相手に聞け。
これが私流の情報取集手法です(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年10月11日 (木) 09時19分
やはり居酒屋でベロベロになって情報交換する事は珍しいのでしょうかねえ(笑)。競合のグループラインやメッセンジャーで「あそこの店の客数はどう?」なんて会話がバンバン飛び交うのが当たり前ですから(笑)。それらの情報から見えてくる自店の立ち位置を実践する事が何よりの競合対策だと思うのです。
投稿: dadama | 2018年10月11日 (木) 08時18分
てっちゃんさんのように競合店から直接情報を得る人には今まで出会ったことがないです。競合店の情報は私は競合店を見学に行くか、メーカーの担当者から間接的に得る程度です。競合店の部門担当者から情報を得るなんて考えたこともありません。競合店は競争相手ではありますが、小売業という面から見たら、同業者であり仲間なんですね。
投稿: sakae | 2018年10月10日 (水) 20時05分
かおるです。
競合店店長さんとのリアルな情報交換。
何と言っても最前線の店長さんの生の声ですからこれに勝る情報源はありますまい。
どこの店長さん、店舗担当者も競合店調査はするでしょうが、ここまでのアクションをされる人はあまり居ないのではないでしょうか。
私は、こういう情報の取り方もあるのだなぁ、とてっちゃんさんから教わりました。
近隣の同業者からの情報が一番参考になります。
投稿: かおる | 2018年10月10日 (水) 12時38分