商品価値
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
商品価値。
その商品の持つ価値とは。
そして商品価値が高いか低いかは、その価格以上に価値があるかないかで判断できる。
しかし一方ではその価値をどう訴求するかという販売側のPR行動に依るところも大きいだろう。
結果としての商品価値の高い商品の販売力が求められる時代でもあるわけだ。
その商品の商品価値をどこに見出すか。
これは、お客様自身でもあり、販売者側の役割でもある。
要は販売者がその商品に惚れるということがポイントか。
その惚れたポイントが商品価値であるからだ。
グロサリー系の商品は他企業でも品揃えしている商品である為、独自に自店での価値訴求を行う必要はあるだろう。
生鮮の商品価値とは?。
生鮮は農場から集荷したり漁場から漁獲したり、そして一頭一頭から分割した部位を調理したりと、一品一品が異なる商品価値を有する。
異なる商品価値をどう括るか。
この括り方で商品価値を効果的に訴求できるかどうかが分かれるだろう。
しかし意外に見えない商品価値がある。
それは、鮮度であり作りたてであり出来立てである。
採れたてが一番鮮度が良い。
作りたてが一番美味しい。
出来立てが一番価値が高い。
特に、お刺身や揚げ物、そしてパンなどは作りたてが一番商品価値が高い。
この価値を如何にアピールするか。
ここが販売者の力量の差になってくるのではないだろうか。
作りたてをマイク放送でアピールする。
これを定期的に実施している部門は、必ず業績が伸びてくる。
まずは従業員がその価値を知っているから。
だからこそ、マイクでその価値を店内に周知させるのである。
揚げたての揚げ物。
焼きたてのベーカリー。
作りたてのお刺身。
いずれも、その瞬間に一番商品価値が高い状態で陳列される。
この瞬間を必ずお客様にもアピールする。
この繰り返しが固定客を作るのである。
そして、その価値を理解するお客様が口コミで集まってくるのである。
“あのお店のあのパンは美味しいよ”
それは、販売者がその価値を一番高い段階で訴求するところから始まるのである。
その地道な訴求が確実な口コミとして広がっていく。
商品価値。
まずは我々が本当の商品価値を知るところから始まるのである。
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コメント
k.kさん、コメントありがとうございます。
店舗とは、そこに集合する青果、鮮魚、精肉、惣菜他の各部門のレベルが一致してこそお客様から「お店」としての格が上がっていくものですから、自部門だけでは効果半減ですね。だから店長という存在の重要性があるのでしょうが、如何に店長を巻き込むか、その気にさせるか(笑)。部下から上司を動かすことも時には大切なのではないでしょうか。
そして今回のコメントの数々にあるように、鮮魚は切った張ったで売上、利益が大きく伸ばすことのできる、担当者の腕次第という側面を如何に活用するか。
やるか、やらないかが大きく業績に現れる部門だと言えるでしょう。
頑張れk.kさん。
投稿: てっちゃん | 2018年10月30日 (火) 18時03分
素晴らしいテーマですね!
そうありたいものです。以前は同じ穴のムジナ? 専門店出身の中途入社組で活気出して毎日夕市掛けてやってました。
処変わって現在の店舗はピークも特になし。箱はデカいが昔の店(笑)
ロス管理、就業管理に厳しい店。
スタッフもそういうのはしたことない。
売り場で大きな声出していても浮くだけという何ともつまらない状態です。
コトPOP出しても何故か効果なしの残念な店舗です。
今年はじっと我慢して来年からどうにかしていきたいですね~
鯵や鰯、天然ぶりの腹身、生のびんちょう鮪など鮮度の良し悪し、部位での、魚体での選別など細かいことをやって鮮度アピール、粗利ミックスかけたいですね、それには協力者が必要です。
一人でやっても浮くだけ。(笑)
せめて一人でも共感する、してくれるスタッフがいないと出来ませんね。
決まり切った仕事から一歩抜け出す勇気を、興味を引き出さないと先に進みませんね。
今年はじっと我慢します。来年に向けて環境変わるのを、変えてどうにかしていきます。
魚屋は楽しい筈なんです!!
投稿: k,k | 2018年10月30日 (火) 17時31分
ナリアキさん、コメントありがとうございます。
やはりそこでも価値を決めるのは鮮度。
包丁で捌いていると1尾1尾の鮮度の違いを感じることができるし、鮮度の良い魚を捌いた時の感動は忘れませんね。
そして、その感動をいち早くお客様にも感じてもらいたいと、売場で鮮度の良さを声がけした思い出が蘇ります(笑)。
市場に仕入れに行って、迷った時は高い魚を仕入れました。市場で流通する魚は誰かの目利きで価格が決まるもの。市場関係者の目利きの差は必ず魚に現れ、その魚は必ず我々に利益をもたらしてくれました。
鮮度は利益。私はそう信じています。
投稿: てっちゃん | 2018年10月30日 (火) 15時59分
てっちゃん様
私はずっと日配グロスでした。商品部にもいたのですが、40代に入る直前に副店長という身で店舗配属になりました。
その時、一度やってみたかった海産部門に入り込み彼らから技術や部門運営を一作業員として見ていました。
その時に見た光景は、たまに安くて鮮度の良いイワシが大量に入ってきて、どんな風にさばくのかと見ていましたら、これは丸物、これは頭取り、これはフライ用、これは刺身にとあっという間に振り分け、とても安いイワシでしたが価値をつけて粗利を取りかつ鮮度も訴えながらみるみる売れて行きました。
私はその時ど素人なので、「副店長はフライ用5キロお願いします!」と言われて必死に加工していたのを覚えています。数をこなす事で、包丁の使い方も少しづつ上達しました(笑)。
生鮮部門はダイナミックで、日々の変化もありとても楽しかったです。商品価値を見極める。これに関してはマニュアルは作りにくいでしょう。
現場で商品を触り、見て、鮮度の良い魚の匂いを嗅ぎながらどうしたら売れるだろうか?の発想力。
これは経験しないと本当に身につかないです。
投稿: ナリアキ | 2018年10月30日 (火) 11時23分
ナリアキさん、コメントありがとうございます。
私が新入社員の頃、580円のお刺身のお造りを作って値付けのチーフに渡したら、チーフが「オメェ、こんなの398円の価値しかねぇ〜べ!」と一喝され、398円で値付けされて売場に陳列されました。
その瞬間から商品価値を見極める目利きという発想を持つようになりました。
逆に1尾50円のイワシのお造りを298円で売り込む技術もそのチーフから教わりましたが(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年10月30日 (火) 10時38分
てっちゃん様
「商品価値」
とかく、競合対策にると商品価値をおざなりにして「あの競合の売価をくぐれ!」という怒号が飛び交うのです。
ある程度は致し方ないのですが、売価ばかり先行して売場管理や品質管理そしてクリンネスまでが乱れ出し、従業員も疲弊してほとぼり冷めれば前年の1割減で進んでいきます。
商品価値をしっかりと把握して「お値打ち価格」で提供する事が大事ですね。お値打ち価格の設定は、やはり商品価値を的確に捉える目が必要です。
値引き販売は簡単です。競合対策という旗印を掲げ、わっしょい!わっしょい!は、短期間でしかできません。
持続可能な商売。
良いものをお値打ち価格で提供し続ける地道な努力。
いやーほんと奥が深いです。
投稿: ナリアキ | 2018年10月30日 (火) 09時31分