ワンストップショッピングの強み
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
食品スーパーマーケットの強みとは。
それは「ワンストップショッピング性の高さ」。
しかし近年では、コンビニやドラッグの台頭により、お客様がそれぞれに使い分けをされ、食品スーパーで一括購入される方がどんどん減っているのが現実であろうか。
食品スーパーで生鮮、ドラッグで飲料とお酒。
そんな使い分けであったり、競合する食品スーパー2店舗で生鮮とグロサリーを使い分けたり。
近隣のお店をクルマで行き来して使い分ける買い物が当たり前となってきている。
しかし、そんな状況である店舗の業績対策は意外に単純かもしれない。
ワンストップショッピングを如何に喚起するか。
本来、自店でワンストップショッピングをしていただこうとして、500坪位以上の店舗面積を有し、品揃えも雑貨や文房具、ペットフードまで品揃えして出来るだけワンストップショッピングを可能にして出店したお店である。
その本来の目的に如何に近づけるか。
並み居る競合店の中にあって、真摯にその目的に即した対策を愚直に継続することで、客数は増加しなくても客単価は確実にアップしてくるであろう。
客単価アップは点数拡大とパック単価アップ。
人口減が今後続いていく中で、一人のお客様がより多くの商品を自店で購入していただくことが、今後の売上対策には必須であろう。
客単価アップは避けられない努力の方向性でもある。
そのために、本来の店舗の目的でもある「ワンストップショッピング性」を如何に高めるかという存在意義にもう一度立ち返る必要性はあろう。
それではワンストップショッピング性を高めるには。
生鮮強化は避けて通れない食品スーパーの常道であろうか。
特に、鮮度の強化。
目利きのあるベテラン主婦にとっては、生鮮品の鮮度の見極めは可能であろうが、近年のお客様は鮮度に対する目利きは無い。
全ては日付管理による商品管理が浸透したせいであろうか。
日付の入らない野菜や果実、更には丸魚や切身魚、精肉類は冷蔵庫で在庫して売場に陳列するため、入荷日が売場で見えない部分。
お客様に見えない鮮度管理の重要性。
ここをきっちり管理できなければ、生鮮での強みを発揮することは出来ない。
「ここは魚の匂いが無いのよねぇ〜。」
要は、入荷日即陳列しているか否かで、競合他社との差別化になっている訳である。
目に見えない裏側の管理を如何に差別化させるか。
表面上の価格や品揃え、新規カテゴリーの導入等も方向性ではあろうが、生鮮での地道な取り組みは即効性は少ないが、新店を開店させてから1年以上経過してこないと効果は現れない部分ではある。
これは競合店との比較の中でお客様が認識していくこと。
並居る競合店の中にあって、生き残っていくということは、目に見えない裏側を妥協しないということ。
売場という目に見える部分はその通り。
売場に写っているそのものであるが、その裏側のバックヤード行われている作業。
そこが生鮮部門の強みとなるか弱みとなるか。
まずは食品スーパーのワンストップショッピングを目指すのであれば、そこから詰めていきたいものだ。
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コメント
sakaeさん、コメントありがとうございます。
ワンストップショッピングの定義が年々変化しているのは肌で感じておりました。
多階層のGMSが軒並み頭打ちとなり、コンビニが幅を利かせている現代。
食品スーパーの一番の強みって、一体なんだろう?。
そんな問いかけを自問自答してもいいのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2018年10月 3日 (水) 23時03分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
データは振り回すものであって振り回されるものではない。
私の持論です(笑)。
目的を持って作った売場だからこそ、データで検証することで、売り場からの数値リアクションが連動する。
そんなスタンスでデータを活用したいものですね。
投稿: てっちゃん | 2018年10月 3日 (水) 22時57分
ワンストップショッピングと関係があるか分かりませんが、店舗の大きさもその1つに入ると思います。
若いお客様にとっては広く大きい店舗でも大丈夫だと思いますますが、高齢のお客様にとっては店舗が広く大きいと店内を回るだけで疲れてしまい買う物も買わずに帰ってしまうという声が聞こえてきます。高齢の方にとってはコンビニ以上スーパー未満の規模が買い回りしやすいみたいです。
全てのお客様に来店していただく店舗は不可能だと思います。それよりも、来店されるお客様を絞った店舗作りが必要なのかもしれません。
投稿: sakae | 2018年10月 3日 (水) 17時41分
今日の話題こそ最後?の職務となりそうです。客数・客単価・買上点数・商圏シェア率・商圏特性・競合価格・動線調査・尺効率・・・
課題を上げればきりがありません(笑)。
お客様は当店に何を期待して来店されているのか?限られた売場面積で来店される中心顧客のスイートスポットはどういう売場であるべきか?これをデーター検証出来る仕組みを作り店舗に落とし込む事がこれからの職務となります。11月の勉強会は本気に勉強せねば・・・予習も欠かせませんが。予習の実態は近々分かるかと(笑)。
投稿: dadama | 2018年10月 3日 (水) 08時19分