« 防犯カメラ | トップページ | 秋の新番組Part2 »

2018年10月20日 (土)

三社三様

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、所属団体のセミナーがあった。

  そこで当社と他2企業の店舗MRがあった。

事前に私も自社とその競合する2社をMRした。

  どの店舗も構えた売り場。

要は、事前に業界団体の店舗MRが成されるという情報は入っていたのである。

  業界団体がお店をチェックする。

そんな情報が入れば、ほとんどの場合はお店を構える。

  構えるとは企業として売場作りをする、ということ。

業界団体の同業者達に自分の企業や店舗を見せるわけであるから、その企業毎に人材を使って最先端の売場を作りみて頂こうとするものだ。

  この業界ではごく当たり前の事である

企業として総力を挙げて店舗を作り、団体に売場を見せる。

  要は企業の全てがそこに集約されるという事だ。

そんな3企業(3店舗)を見て感じた事。

  入り口の青果特設はトップ平台の展開からして異なる。

特に、青果の果実はどの企業も平台トップで展開するオーソドックスなスタイルは変わりない。

  問題はその平台展開の商品である。

ある企業は早々と「みかん」を展開していた。
別の企業は未だに「柿」を単品量販していた。
更に別の企業は「りんご」を最前線にて展開。

  ここからして三社三様。

別に正解の無い世界ではあるが、「みかん」は早いべ、とは思っただけだ(笑)。

  みかんは12月商戦で否応なく売り込む商品。

よって、この時期は柿からりんごへ移行し、ようやく12月前後になって早生みかんが登場した段階からトップに切り替えた方が、秋の味覚をしっかりお客様にアピール出来、美味しいみかんのタイミングでトップ展開する方が「みかん」に対するお客様の飽きも無いかな、とは思うのだが。

  それとて企業の考え方次第。

その、企業としての考え方が、それぞれが総力を挙げた売場を見てみると明確に伝わってくるのである。

それはそれぞれが総力を挙げて作った売り場であるという前提があるから見えるてくるのであろう。

  企業としてこの部分に力を入れているんだ。

そんな思いが、その前提があるから想像が膨らんで行くのである。
その想像を掻き立てながら、三社三様の売場をみると面白いものである。

各部門毎の取り組み内容で強調したいところ、エンドや平場の考え方、単品量販の考え方やメニュー提案の考え方、そしてそれぞれの実践された売場の具体的なつくり。

  それが比較対象されて明確に伝わってくるのである。

しかし、最後に言えることは、やはりこの商売「売ってナンボ」であるということ。

  売れる売場、魅せる売場、そして提案する売場。

このバランスが大切であり、そこに現在と未来の売上が見えてくるのではないだろうか。






|

« 防犯カメラ | トップページ | 秋の新番組Part2 »

商売」カテゴリの記事

コメント

sakaeさん、コメントありがとうございます。
売ってなんぼの商品で稼ぎ、その稼ぎで提案した商品を育成し、魅せる売場でお客様を楽しませ来店動機を高めていく。
そんなバランス感覚でしょか。

投稿: てっちゃん | 2018年10月21日 (日) 00時20分

てつろうさん、コメントありがとうございます。
そういう意味では、まだまだ入口正面の捉え方も各社各様ですね。
というよりは、青果担当者や店長の考え方次第なのかもしれません

投稿: てっちゃん | 2018年10月21日 (日) 00時18分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
この記事だけ、コメント受付不可の設定になっていました。失礼しました。
他企業の異質な文化に触れて見て初めて自社の特性が見えてくるという不思議な感覚。慣れてくるとそれが当たり前になり、いつしか自分の立ち位置によって今後の方向性も見えてくるという存在。
従来の生活では絶対に触れることのない世界ですね。

投稿: てっちゃん | 2018年10月21日 (日) 00時16分

「売ってナンボ」その通りだと思います。どんな理屈よりも売らなければ話にならないですよね。
売場配分は難しいです。売れる売場に片寄ればやがて売上が落ちますし、魅せる売場に片寄ればロスが発生しますし、提案する売場に片寄れば売上が上がりません。このバランスをうまくとるのが現場のチーフの仕事だと思います。
私は部下に自分が満足する売場とお客様が満足する売場は違うから注意するようにと自戒の意味を込めて言っています。こう伝えるのは売場を作る経験が少ないと、どうしても自分が満足する売場を作ってしまいがちだからです。
自分が満足する売場とお客様が満足する売場がイコールになるのが私にとっては理想なんですが、なかなか難しいです。いつかは自分が作った売場の商品がすべて売り切れてなくなってしまうような売場を作ってみたいと思っています。

投稿: sakae | 2018年10月20日 (土) 21時01分

売れて利益が出てナンボですからね。そういう意味でも入口正面は大切だと思います。

投稿: てつろう | 2018年10月20日 (土) 20時43分

先日の防犯カメラの話題はコメントが出来ないのでこちらにまとめておきます。
防犯カメラはもちろん犯罪対策には欠かせませんが私も店長時代犯人捜しの為に録画画像を見ていると客動線や仕掛けた売場の集客状態など新たな発見もあり防犯カメラも切口を変えれば売場のヒントも色々隠されてるなーと感じた事があります。今日の話題に関しては先日てっちゃん会のメンバーが当地を訪れ数店舗MRをしたのですがてっちゃん会メンバーならではの情報も共有出来大変勉強させて頂きました。
社内・グループ内での情報はもちろん大切ですがこの会ならではの情報を元に行動した事も多々あるのは周知の事実。という訳で11月は大きな網を持ってお待ちいたしております(笑)。

投稿: dadama | 2018年10月20日 (土) 16時25分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三社三様:

« 防犯カメラ | トップページ | 秋の新番組Part2 »