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2018年10月 8日 (月)

食品表示の今後

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、食品表示の講習会に参加した。

  外部の講師を招いての社内研修会。

この講習会で、今後の食品表示に対しての認識を一変させられたと感じた。

  とにかく食品表示を甘く見ていた。

それは、単にコトPOPという視点だけではなく、消費者が関心を持って表示を見ている「アレルギー」に対する我々の取り組み方の甘さがあったということだ。

  食品表示は「事業者」と「消費者」の信頼の架け橋。

そのような食品表示に対しての捉え方から、食品表示の目的の二本柱の確認など、食品表示の基本的な認識から講習が始まり、具体的に部門別の表示の詳細の講習であった。

食品表示に関しては、2015年の法改正により、表示基準に違反した場合の罰則規定が強化され、罰金も億単位となり社名の公表もあり得るということである。

  “食品表示を簡単に受け止めてはいけない”

上記の罰則規定を知らされると、姿勢を正して取り組まなければいけない問題であることがわかる。

今回の講習会では、特に青果部門に関しての食品表示に関して重点的に行われた。

  なぜか?。

青果部門が全体の半分の表示ミスが発生しているからである。

  それだけ青果部門は頻繁に表示のチェックが必要となる。

そして、その表示ミスの中で「原産地」の表記ミスが約9割であると言う。
よって、店内でのすべての表示ミスの中で、その45%は青果部門の原産地の表示ミスであると言うことだ。

  要は青果部門を詰めれば現在の半分になると言う事。

だから、青果部門においては、開店前の鮮度チェックと同時に表示チェックをする必要があると言うことでもある。

これは、加工者と値付け者との連携ミスが全てであろう。

  箱から取り出して加工する人は山地がわかっている。

それを、値付け者も産地が分かっていると勘違いしてしまうから、そこで産地情報が分断されてしまうのである。

  値付け者も分かっているはず。

加工者がそう思った瞬間に、産地表示ミスは膨大に膨れるのであろう。

  更に「おつとめ品コーナー」も表示ミスの宝庫である(笑)。

おつとめ品とは、前日の不良品を一部手直しして再び売場に出す商品である。

  昨日や一昨日の成果物の産地はどうか?。

そこで、過去に遡れなければ、その段階で表示ミスを生むことになる。

  そのほとんどはケアレスミスである。

それでもなかなか青果物の表示ミスは一向ににお店からこの状況を改善できないのである。

  まずは青果の風通しをよくしておくこと。

そこから手をつけなければ難しいかもしれない






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コメント

k.kさん、コメントありがとうございます。
食品表示に対する認識。かなりレベルが高いですね。
故意か不注意かの問題。
しかし現実に産地違いでも、産地の県の違いと国産か外国産かの違いは大きいでしょうね。茨城県と栃木県の産地の間違いはミスとして認識されるでしょうが、外国産を国産と間違えて表示した場合は偽装と受け止められても致し方無いレベルのミス。何れにしても店長以下のチェック体制の確立を確実に実行しなければならない時代です。

投稿: てっちゃん | 2018年10月 9日 (火) 06時34分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
良かれと思っての行為が別の視点からみると迷惑と受け止められるもの。
最後は色々な不都合から試食すら出せない環境になっていくような(汗)。

投稿: てっちゃん | 2018年10月 9日 (火) 06時26分

sakaeさん、コメントありがとうございます。
今後は表示法の遵守も我々の重要な行為の一つとして位置付けられてくるようです。明らかに輸入牛を国産牛と偽る表示は企業の仕組みとして無くなりましたが、我々の不注意による表示ミスもアレルギーを持つ方に対してはミスでは片付けられない時代になってきました。
店舗全体として店長を中心に解決していく時代ですね。

投稿: てっちゃん | 2018年10月 9日 (火) 06時23分

てつろうさん、コメントありがとうございます。
昔のメモ用紙ですね。
今でも段ボールに棚卸をメモしているベテランチーフもいまだにいますよ(笑)。

投稿: てっちゃん | 2018年10月 9日 (火) 06時19分

産地、アレルゲン表示など青果に限ったことではなく鮮魚も色々と悩ましい問題があります。

鮮魚は海域。これがややこしい。

北海道産OR北海道青森沖、太平洋産

三陸南部沖OR三陸北部OR岩手産OR宮城産

もっと広くなると日本太平洋沖合北部

ややこしいのが沢山あります。

311以降に増えております、風評被害も関係しているのもあります。

アレルゲンも重篤な疾病をお持ちのお客様はすごく真剣に見てますね

私もえびアレルギーがあります、でも大したものではないので生で食べなければ平気です

農水の立ち入りも年に数回ありますし、根拠を問われるのでチェック体制も万全にしていますが、たまに漏れますね

青果が社内監査にかかることも。

安全、安心な商品を提供するためにすべきこと

もっと簡単な方法でできるといいですね~

今時、偽装をやるスーパー無いと思いますがどうなんでしょうか

投稿: k,k | 2018年10月 8日 (月) 23時00分

当社は一応?大手らしいのでお役所の抜き打ち査察が多く、仕組として産地確認はなされてますね。アレルゲン表示に関しては試食の際に爪楊枝で事故があったのでパスタを爪楊枝代わりに試食で使用したところ小麦粉アレルギーを訴えるお客様が見えまた爪楊枝に逆戻り・・・食の安全対策にまだまだ不備があるのも現状でしょうか。

投稿: dadama | 2018年10月 8日 (月) 21時06分

青果部門で表示ミスが多いのは意外です。時間に余裕がなく商品を出すことばかりに意識がいくとどうしてもケアレスミスが発生してしまいます。普段、作業をする立場の身としては商品の品だしよりもまず第一に産地の確認を優先するようにと店長からアナウンスしてもらうと確認がしやすくなります。これが店長が売場優先の考えだとチェックする時間がもったいなく品だしにばかり意識がいってしまいます。こういうケアレスミスを防ぐにはチェック体制を複数人で何重にもすることが、時間はかかりますが、一番確実な方法だと思います。

投稿: sakae | 2018年10月 8日 (月) 19時13分

私もよく産地をよく間違えました。そんな時は市場でセリのときに使用する「すて札」というメモ紙を使用しておりました。この札に産地を記入して箱とかカゴの上に貼るなどしてパートの人が見て作業をしてもらう方法を取っていました。要は簡単で分かりやすくてお金のかからないのと頭使わなくてすむ。たまにはアナログもいいかなって。

投稿: てつろう | 2018年10月 8日 (月) 17時33分

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