もう一つの「作」と「演」
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
「作」と「演」。
本部の商品政策を「作」。
店舗の販売計画を「演」。
簡単に表現すればこういうことだ。
我々が属する企業グループで使われる表現。
そして、この「作」と「演」を結ぶ役割として「調」も重要な要素であるという説もある。
「作」と「調」と「演」。
特に「作」と「演」は、現代のチェーンストアにとっては重要な本部と店舗の役割としての考え方であり、ここが組織上風通し良く運営されている企業は業績も良い。
これは同じ企業内の組織運営に留める考え方である。
しかし、もっと広い環境を想定した場合に、この「作」と「演」の考え方は、商品を開発、製造するメーカー側という「作」の立場と、その「作」を導入して、販売拠点を提供し販売する我々小売側の立場に分けて考えてもいいのではないだろうか。
先日、あるメーカーさんが来店した。
ある新規開発商品を、いち早く店舗で仕掛けて欲しいということで、バイヤーの許可を得て店舗に来店されたとのこと。
「以前から面白い売場のお店だと思ってました(笑)。」
要は、他店と違って、単品の打ち出したやらPOPの取り付け方とかが目立っていたのだろう。
“このお店に依頼すればヒットするかも”
そんな予感があったのだろうか(笑)。
商品は単なるホットケーキの材料。
しかし、袋の中に粉に卵と牛乳を入れて手で揉むだけの手軽な製造方法が今回の新商品となる。
「簡単便利に手を汚さずに出来るのです」
営業ウーマンはそうやって、材料を袋の中で作って見せた。
ネットでも話題になりそうな手軽さである。
一番のウリは、オタマやボール、そして泡立て器が不要なこと。
ここで、洗い物が無くて済むという手軽さ。
これが「作」である。
まさに、消費者の利便性を熟慮し、商品を開発製造する。
流通においての「作」に当てはまる。
そして、その「作」を理解し、自社や自店という「演」の場を提供して、この「作」を受け入れ、お客様との接点を演出する。
メーカーの「作」とお客様の出会いを演出して「演」を果たす。
これも「作」と「演」の関係であろう。
「作」がメーカーか本部かの違いだけ。
しかし、「演」は同じ店舗という現場に変わりはない。
常に現場は「演」なのである。
商品価値とお客様との設定を「演出」するという役割。
その為の売場という場を自ら提供し演出し出会いを高める。
その出会いこそが、売上の点数であろうし、売上金額であろう。
この「演」を如何に日々の中でお客様に提供できるか。
その数こそが、業績に結びついていくことを知るべきであろう。
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コメント
sakaeさん、コメントありがとございます。
販売計画も個人それぞれの違いはあるでしょうが、販売計画を普段から密に実施していると、計画立案しないと不安に苛まれるようになってくるものです。更に販売計画の精度も高まり、更にレベルの高い売場を実現する根源となると思われます。
投稿: てっちゃん | 2018年9月26日 (水) 06時38分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
演出力の違いを本日検証しましょう(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年9月26日 (水) 06時33分
私達が接する売り場はまさに舞台と一緒ですね。どう演出するかは各部門のチーフ次第。まさにチーフの一番の腕の見せどころですね。いかに演出力を高められる脚本を書けるかが大切になってきますね。その脚本が販売計画でしょうか。普段は販売計画についてはあまり深く考えずアドリブで仕事をすることが多いのですが、販売計画の重要性を改めて実感しました。また一つ勉強になりました。ありがとうございます。
投稿: sakae | 2018年9月26日 (水) 01時14分
、長野から戻り食事してすぐに夜這い(笑)なので。商品力が強い企業は多少下手な芝居を打っても作品がカバーしてくれますが、同じ作品なら「演出力」で評価は大きく変わって来る・・・芝居も販売も顧客感動が無ければ成功には結びつきませんから。
この後の話は夜這い後に(笑)。
投稿: dadama | 2018年9月25日 (火) 19時49分