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2018年9月17日 (月)

秋刀魚様様

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


鮮魚部門が好調である。

  豊漁の秋刀魚の効果大。

8月後半からの秋刀魚の豊漁。

  テレビでも大いに報道されていた。

その影響も大きいのだろう。
秋刀魚に対するお客様の反応がすこぶる良い。

  「今年は秋刀魚が安いのよね」

そう言って購入してくださるお客様が多い。

  通常であれば秋刀魚に時期には売上自体は低迷する。

しかし今年は違う。
従来から不振を極めていた旬の魚が久々に賑わっている。

  それ相応の年代のお客様の琴線を刺激しているのだろう。

逆に精肉部門の売上を食いながら秋刀魚に流れているのかもしれない。

  8月も好調に推移した鮮魚部門。

ようやく復調の兆しが見えてきた流れの中で、秋刀魚という稼ぎ頭が久しぶりにその真価を発揮してくれている。

バイヤーに言った。

  「秋刀魚様様だな(笑)。」

バイヤーは応えた。

  「9月後半からまた低迷しますよ。」

どこまでも後ろ向きである。

  それだけここ数年の鮮魚部門は低迷し続けてきた。

鮮魚部門の担当者にとって、成功体験を積む時期の無かった新人社員は多い。

  鮮魚って、業績の良い時期があったんですか?。

ここ10年ほどは、右肩下がりの連続だったような気がする。

  何をなっても鮮魚部門の業績が下げ止まらない。

そんな傾向が続き、鮮魚担当者は自らの部門を復活させようという意図が感じられなくなってしまったのは、なんとも寂しい限りである。

  どこかでこの流れを食い止めたい。

店長会でのチーム鮮魚になってから、ずっと思い描いていた構図。

  鮮魚担当者が活き活きと仕事に打ち込む姿。

今、目の前の仕事を完遂すれば必ず業績が好転する。
そんな仕事への自信を植え付けてほしい。

  そのためには小さいながらも成功体験を積み続けること。

そして、その成功体験のきっかけを植え付けるのが店長や上司、そして本部スタッフの役割であり、そこからお互いの信頼関係が築かれて行くのである。

なんだかんだと言っても、本部のバイヤーやトレーナー、スーパーバイザーとお店の店長や部門担当者の関係が良好な部門ほど、企業としての業績は良い。

  それは「作」と「演」の関係。

現場を信じて「作」を練り、本部を信じて「演」を全うする。

  そんなお互いの関係が数値を作るのである。

しかし、どこかでそのきっかけがあるもの。

  それが今年は秋刀魚ではないだろうか。

その豊漁に乗じて意思疎通が図られ、信頼が生まれ、「作」と「演」が相乗効果を発揮していく。

  そんな秋の商戦にしていきたいものである。


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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
「作」と「演」。
それを結びつけるのが組織力かと。
そして、個店個店の店長がその解説者であることも組織力でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2018年9月19日 (水) 07時57分

sakaeさん、コメントありがとうございます。
能力ある担当者ほど売場スペースを欲しがります。それはそのスペースを有効に活かせる包容力があるからでしょうか。
だから、青果部門の能力ある担当者ほど、売場にが広がって行く傾向にありますね^^;。

投稿: てっちゃん | 2018年9月19日 (水) 07時55分

9月上旬は当社でも鮮魚は活況でしたね。
その後の反動も厳しかったですが。(笑)相場に左右されるのは常ですが、てっちゃんの言うところの演の部分は課題だらけ。やりがいがありますねー!

投稿: かわらい | 2018年9月18日 (火) 20時23分

勝ちパターンの変更は売り場スペースが減らされ、先に書いた商品を展開する場所がなくなってしまったためです。売り場スペースに余裕がなく、セール品しか出せない状況です。
売り場にはある程度、余裕が必要なんだと痛感しています。無駄をなくした売り場はつまらないですね。
この状況をなんとか打開したいと最近は色々考え中です。

投稿: sakae | 2018年9月18日 (火) 18時57分

てつろうさん、コメントありがとうございます。
バイヤーの後ろ向き発言は、ここ数年来の鮮魚部門の不振から、今の業績も未だ信じられないのだろうと思います。
それだけ鮮魚部門にとってここ数年は不毛の時代でした。
そして、野菜の相場高。
逆に相場高の時ほど、お客様も価格感度が高い状態ですから、価格政策がお客様に伝わりやすく、青果の荒利予算の低さをより有効に活用できる環境であることは間違い無いですね。

投稿: てっちゃん | 2018年9月17日 (月) 21時30分

バイヤーの後ろ向き発言は店長に対してどんな意味を込めて言われたのか知りたいです。それもですが野菜も高値が続いていてこのままだと昨年みたいなことがまたおきます。すごく心配です。

投稿: てつろう | 2018年9月17日 (月) 18時50分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
敬老の日。
しかし、お祝いを受ける世代は、80歳以上にならないと祝われる筋合いは無いと拒否する傾向にあるようですね(笑)。
平均寿命が長くなり、70代までまだまだ元気なお年寄りが増え、長寿を祝う側もかなりん遠慮があるようですね。

投稿: てっちゃん | 2018年9月17日 (月) 18時31分

k.kさん、コメントありがとうございます。
秋刀魚もいろいろありましたが、やはり今の鮮魚の好調は秋刀魚だけではなく、それ以外の要因も多々あると思われます。
何れにしても年末まではこの傾向は続くのではと思っております。

投稿: てっちゃん | 2018年9月17日 (月) 18時26分

sakaeさん、コメントありがとうございます。
精肉の勝ちパターン。
なるほど、参考になります。
この時期の精肉は明確な主力メニューが無いのが要因でしょうか。
更に、この時期の豚肉の相場高による勝ちパターンの変更もあるのでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2018年9月17日 (月) 18時17分

魚ネタはk,kさんに安心してお任せして(笑)。今日は敬老の日なので各社がどのような取組みをされているのか拝見させて頂きました。ド真剣に取り組んでいる企業は当社を含めて皆無。コーナーでは寿司・刺身・ステーキ等の訴求をしてられるのですが売場演出はハロウィン・お彼岸・運動会のテーマが目立っておりました。敬老の日の内食需要は少ない?お盆・年末と逆比例でリアルにお年寄りを祝う家庭は少数ではないしょうか。
その中、突出して賑わっていたのが敬老の日に価格軸のチラシを入れてたスーパー。満車で近くのバ●ーさんの駐車場に止めたくらいでした(笑)。確かに同居で祝える環境の家庭は限られるはず。年金暮らしのお年寄りに一番嬉しいのは価格でのお祝いなのだなーと実感致しました。更にはクリぼっち同様お年寄りだけで祝えるちょっとした一品、切口は家族ではなくお店や店長・担当者発信のプチ贅沢な商品の提案。
少子高齢化の中、敬老の日の提案も家族団欒のお祝いメニューだけでは当のお年寄りには共感して頂けない時代なのだなーと感じたのですが私の考えは的外れでしょうか?。会社には否定されそうですが(笑)。

投稿: dadama | 2018年9月17日 (月) 15時39分

dadamaさん、魚ネタなのでお先に失礼します(笑)

秋刀魚が急に安くなったと思いきや北海道地震の影響で入荷不安定、相場高に。

お客様に説明するのもしんどいくらいにクレームありました。(高いと)

秋刀魚は北海道から来てるんですよ!って言わないと納得してもらえずでしたね。

やっと落ち着いてきましたが次は乳製品の心配ですね、計画停電などの影響で乳牛の乳しぼりが滞ってる様子。

当社でも親会社の復旧応援に行った様子ですが、やはり大変な事になってるようです。

生産者、工場、物流、市場、問屋等を介して店舗に届く。 

お互い助け合って売り上げを建てていきたいですね

投稿: k,k | 2018年9月17日 (月) 15時00分

鮮魚部門、好調ですね。前年比を超えている店舗がほとんどです。中には110%を超える店舗もあります。それに対して精肉部門は前年比100%を維持するのがやっとです。
秋は鮮魚部門が秋刀魚、それに対して精肉部門は豚小間です。豚小間を毎日どれくらい売り場で展開できるかが前年比を超える鍵になってきます。私は毎年この時期、豚モモを安く仕入れ、外モモはスライスし内モモ、シンタマを豚小間にすることで売上と粗利益の両方を伸ばしきました。今年は諸事情によりこの勝ちパターンが使えないので別の柱になる商品の育成を考えています。

投稿: sakae | 2018年9月17日 (月) 14時01分

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