愚痴を探す
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
仕事に対する不満。
その不満があるからこその働く意欲。
不満にも、その本人の捉えようで、単なる不満で終わるのか、次への意欲につながるのか、ややもすると新たな不満へと連鎖していくのかで今後の姿が大きく変わっていくだろう。
不満を自分への課題と捉えるのがあるべき姿。
しかし、最近はそう捉える感性が少なくなってきているようだ。
全てが揃っていて、何不自由なく育ってくると、不満を解消してくれる存在が両親を含めて周囲に備わっている時代。
そこで新たな不満にぶつかるとそれを周囲に責任転嫁してしまう。
それが現代の不満に対する人間の感性になってきているのではないだろうか。
不満を解決するのも愚痴にするのも自分次第。
それが本来のあるべき姿なのであろう。
あるべき姿を持ち合わせているから不満が溜まる。
如何にそのあるべき姿に近づけられるかが、今後の自分の課題という認識を持って、愚直にそのことをコツコツと解決していく自分自身への行動力。
これによって人生を切り開いていくという生き方。
これが本来の姿なのであろうが、現代はその一番簡単な自分自身への行動を取らずに、一番難しい他人や他者へ、自分の不満の要因を転嫁して解決してもらおうとする。
本来はこれが一番の遠回りなのであるのだが。
それでも他者へその不満の解決を一番初めに求めてしまう。
最近のクレームからそれを感じてしまうのは私だけではないだろう。
更には、部下や従業員にもそう感じざるを得ない時がままある。
もっと酷いと愚痴を探し始めるのである。
自分自身への行動を起こし続ける人間が、その成果がなかなか自分に跳ね返って来ずにふと漏らす愚痴。
そんな愚痴は時間をかけて聞いてあげよう。
しかし、次から次へと愚痴を探しまくり、並べ立てる愚痴。
愚痴は漏らすものであって探すものではない(笑)。
愚痴を探し始めたら、負の連鎖を引き起こすだけである。
負の連鎖を引き起こしたら、絶対に前へは進めない。
なぜか。
そこに自分の拠り所を求めてしまうから。
愚痴を探しては、何も行動しない自分を慰めてくれる方向へ加速していくからだ。
その為には今目の前にある課題を自分の課題として受け止める勇気である。
この勇気はなかなか現代社会では受け入れがたいものであろう。
現代社会の課題は誰かが解決するもの。
そんな現代社会の空気が流れているからだ。
それを勇気を持って自分の課題として受け止め、解決策を練り、一つ一つ愚直に行動して解決していく。
その過程の中に必ずヒントが隠されているもの。
そのヒントは行動した過程の中に隠されている。
だから、行動した者には敵わない。
そんな行動に移せない限りは、自分の人生を切り開くことはできないのではないだろうか。
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コメント
sakaeさん、コメントありがとうございます。
人を知る、特に相手の組織内での立場を理解することは重要ですね。
人間は組織の職位で成長するもの。だからその職位という立場から発せられた言葉は、その本人の本来の考えとはまた別の言葉であることを理解すると、個人の内面、組織の内面が見えてくるのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2018年9月23日 (日) 06時33分
k.kさん、コメントありがとうございます。
社内で発した愚痴は巡り巡っていつしか相手に伝わるもの。その結果のお互いの不信感。
相手に言うべきことは直接相手にストレートに業務として伝え、相手を褒める時だけ陰で褒める。結果としてそれも巡り巡って相手に伝わり、相手からの信頼を得る。何処の人間社会も同様だと思います。
苦言(くげん)は直接。
甘言(かんげん)は間接。
これが私流です。
投稿: てっちゃん | 2018年9月23日 (日) 06時27分
参考になる御意見ありがとうございます。
相手の立場を考える。入社したての頃は全くできませんでした。チーフになり、部門運営をする過程で少しは相手のことも考えられるようになりまた。立場が人を育てるというのは本当なんですね。私の拙い経験上、相手のことを考えられないと組織を運営することはできないと思います。
投稿: sakae | 2018年9月22日 (土) 20時26分
胸に突き刺さるテーマです。私は愚痴、ぼやきが歳を重ねる度に増えてきてます。
人間ができていない証拠ですね。
私の愚痴は理想と現実のギャップにあります。
このくらいはできるでしょう?馬鹿な私でも出来るんだから。
それが出来ない、いや、やる気がない?何で?難しいことは言ってませんよ?お金もらってるんですよ!
これがいけないんですかね~
基本、愚痴はカミさんにメインで聞かせて、収まり切れない時はここで聞いてもらってます(笑)
会長に感謝です。最近は現存する神様なんじゃないかとも思っちゃってます(^○^)
でも言うべきことは嫌われようがどうしようが話してます。上司でもご機嫌を伺いながら相手の耳が多少痛くなる話も。煙たがれることもありますが納得したいし、相手の為にもなるって思って言ってしまいます。
もうそんな歳じゃないから改めますかね
色々反省です。
投稿: k,k | 2018年9月22日 (土) 07時00分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
自分自身に自信がない時ほど、自分の評価を誇張して表現しようとするものですね。思えば、自分自身に自信が付くほどに誇大表現に依存せずに素直に結果を出すことに専念していくもの。
そんな経験を繰り返すほどに確固たる自分が確立してきたように思うのです。
投稿: てっちゃん | 2018年9月22日 (土) 00時14分
一期一会さん、コメントありがとうございます。
その人なりの立場、組織上の立場や家庭での立場、部門内での立場がそれぞれにあって、そして今現在の対応や自分に投げかけてくる言葉からその人のいま現在の状況が理解できるようになると、自然に話を聞くスタンスが生まれてくるものです。
愚痴を言う方は、自分の立場を他人に理解してほしいのが愚痴の一番の欲求ですから、聞いてもらっただけでほぼ90%以上は解決しているものですね。自分の話を聞いてもらえれば、今度は相手の話を聞くスタンスも生まれてくるもの。
コミュニケーションとはそのようなものではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2018年9月22日 (土) 00時08分
sakaeさん、コメントありがとうございます。
愚痴を自分の中で消化。
素晴らしいことだと思います。
私も転職してからは愚痴はこぼさないようにしています。
特に店長としては過去の苦い経験もあって、店長として率先して前向きの話以外はしないように気を付けていますね。
部下は必ず上司を見るもの。その上司が後ろ向きの話をした途端に部下のモチベーションは一気に下がってしまうからです。
そして自分自身の愚痴の処理ですが、組織人としてのその人なりの立場立場が理解してくると、どんな言葉に対しても愚痴は出なくなりますね。その人なりの立場から出た言葉なんだと割り切れるようになってきのでしょうか。だから最近は内面のモヤモヤは一切なくなりました。
投稿: てっちゃん | 2018年9月22日 (土) 00時02分
私達の世代は自己実現に対する不満。現代は対価に対する不満が多くなってきているのでしょうね。自己の価値を過剰評価する・・・自信を持つ事は決して悪い事ではありませんが謙虚な姿勢があればこそ人間としての成長もある事を理解して欲しいですね。
投稿: dadama | 2018年9月21日 (金) 20時30分
過去に、てっちゃん店長のようにそれこそ女性特有の愚痴を真剣に聞いて受け止めてそれでもその方を認めて見守る上司を知っています。最初は
上司の気まぐれなのかと勘違いしていました。老若男女差別することなく1人の人間として平等に
扱っていました。部下の取説でもあるのやら?(笑)愚痴を言いたい人は「そーだよねーわかるよー」って言ってくれたら満足なんですよ。だって自分が正しいと思ってるんですから(笑)でも。そーだよねーわかるよーの次に愚痴じゃなくて今度はこうしてみたら?とかアドバイスしてくれると不思議と素直にきけるものですね。
てっちゃん店長の部下は幸せだなぁ
私も人を幸せにできるような生き方をしたいです!行動あるのみですね!
投稿: 一期一会 | 2018年9月21日 (金) 19時00分
私にとって耳が痛い話です。
仕事をしているとついつい愚痴を言ってしまいます。部下に愚痴ばかり言っていたら嫌がられた過去があります。最近はその反省から自分の中で消化するようにしています。
てっちゃんさんは普段仕事中に上司や部下の前で愚痴を言いますか?もし愚痴を言うのであれば、愚痴を言う際に気をつけていることはありますか?
投稿: sakae | 2018年9月21日 (金) 18時05分