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2018年8月12日 (日)

元気のいいおばあちゃん

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)。

しかし、お盆商戦真っ只中。

今日は、先日来店された元気のいいおばあちゃんの話をしたい。

お客様にもいろいろ。

  お客様の年齢層もいろいろ。

先日、ある元気のいいおばあちゃんと出会った(笑)。

  「ねぇ〜店長さん、これはまぐろ丼用かな?。」

鮮魚の品出しをしている私に、あるおばあさんが聞いてきた。

  「これはまぐろ丼に美味しいですよ。」

その商品は、まぐろの切り落としとネギトロ用をミックスして盛り付けた商品であり、まさにまぐろ丼用に用意された商品である。

  「ただし、お子様にネギが嫌いな方もいますので。」

その商品にはカップの中に小ねぎが盛り込まれていたので、お子様が食べるには、ネギの好き嫌いがあるので、そのネギは入れない方が良いという趣旨で話をした。

  「子供に好き嫌いをさせてはダメよ!。」

そのおばあちゃんはきっぱりと、そう言い切ったのだ。

要は、まぐろ丼用として用意されている具材は、全てを入れることによってその本来の美味しさを味わうことが出来る。
だから、その中の一品でも好き嫌いがあるからといって、その具材を入れなければ、そこに用意されたまぐろ丼の美味しさや味わいが薄れてしまうという。

だから、孫にも強制的に好き嫌いをなくすように食べさせているという。

  途中でお孫さんがそのおばあちゃんに話しかけてきた。

「こっちが話しているんだから、黙って聞いていなさい!。」

  そう言ってお孫さんを叱りつけた。

“昭和のおばあちゃんだなぁ〜”

  昭和初期の怖い祖父母のイメージそのままである。

それでもなぜか爽やかな雰囲気になった。

  お孫さんもこのおばあちゃんの言葉に文句も言わず黙った。

「これで何人前かしら?。」

  そう私に聞いてきたので答えた。

「お子様だと2人前かなぁ〜。」

  「大丈夫、一人で食べれるわ。」

そう言い残してその場をさっと、去っていった。

  “元気のいいおばあさんだなぁ〜”

そして、思った。

  “こんなおばあさんに人生の大切なことを学ぶんだろうな”

世の中、徐々に自分中心的な思想になり、悪いのは全て他人で、自分は自分の価値観で生きていく。

  そんな風潮がまかり通る世の中になりつつある。

ダメなものはダメ、自分に厳しくても良いことは良い。

  自分が悪者になってもそれをしっかりと伝えていく。

そんな態度を明確に持っている人間が、だんだんとこの世から居なくなっていくようであるが、このようなおばあちゃんに出会うと爽快になる。

  お客様と従業員。

このようなお客様は、お店の従業員を見下すことなく、しっかりとけじめをつけて接してくれる方なのであろう。

  そしてそんなお客様と接すると、心が洗われていくのである。






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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
最近のクレーム一つ。
「ガチャガチャやったら、4つも同じ中身のものが出てきたのよ。私の欲しいものと交換してくれない(怒)。」
私は返しました。
「そんなわがままには応えられませんね!」
その後、本部にクレームの電話が行ったとさ(笑)。

投稿: てっちゃん | 2018年8月13日 (月) 00時12分

叱ると怒る。最近は叱るのではなく怒る母親が増えて来ましたね。子供本位でなく親本位の感情と行動。
クレームにも相通ずるのかなー(笑)。

投稿: dadama | 2018年8月12日 (日) 11時45分

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