集客マップから
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
集客マップ。
企業毎に色々な呼び名があるだろう。
要は、カード会員を募ってカードサービスを実施している企業では、カード入会の際に住所を登録していただくのだが、その登録住所からエリア毎にカードの稼働率や買い上げ金額等が割り出され、どの地域からどれだけの来店客と販売金額を獲得しているのかを見るマップのことである。
この作業は当社では販促の仕事となる。
販売会議に出席していると、新たな競合店が出店する店舗の集客マップを作成して、現在のカード会員の稼働率や集客エリアから、どのエリアから集客が増加しどのエリアは減少しているか等の情報を提供するのだが、敢えて販促部長にお願いして当店の集客マップを作成してもらった。
この秋に新たな競合店の出店が控えているからである。
厳密に言うと、約6k離れた距離にある競合店が二店舗存在するのだが、その二店舗の間に割って入って出店する別の競合店が新たに出店するのである。
その二店舗の距離はわずかに800メートル程度。
その800メートルの間に割って入る競合店があるのである。
自店から6kとは言っても、クルマで走るとわずか12分程度。
その間のお客様からすると、10分圏内の距離となる。
新たに出店するわけであるから、影響がゼロということは無い。
まして間に割って入られる競合店からすると絶対に潰しに掛かる距離である。
そんな熾烈な戦いが始まるエリアからどの程度の集客を得ているのか。
それが知りたかったのである。
ここ最近は結構な集客増のエリアであることがわかった。
その地域もそうだが、その地域と当店との間のエリアからの人口と集客率の高さが目立つのである。
“今から手を打たねばやられるな”
今回作成して頂いた集客マップを眺めていて、率直にそう実感した。
“対岸の火事では済まされないぞ”
新たに競合店同士の戦いの間に割って入る企業は、最近注目されているチェーンストア。
チェーンオペレーションの徹底度合いには定評がある。
要は、スキの少ないチェーンストアであり、一日を通して時間帯別の売場の安定度は抜群であり、いつ行っても安定した売場が為されているという強みを持つ。
逆に言うと面白みは少ないかもしれない。
そんな競合店が出店するのである。
個人的には対岸の火事の見物をしたいのだが。
自店にも飛び火する確率が高い為、見物がてら自店の対策と販売強化を更に追求しなければならないとも思っている。
9月の最大の課題はそこになるであろうか。
思えば、競合店と1k未満の立地に出店するエリアがこの近くにもう一店舗存在する。
9月から10月にかけての出店ラッシュ。
そして、その出店がいずれも競合激化の間に割ってはいる出店となる。
海岸の火事という野次馬根性と飛び火のリスク。
やはり、対岸の火事という野次馬根性だけでは何も学べないのが競合対策である。
その対岸に自ら足を踏み入れてこそ、競合対策が身につくのも事実である。
今回はその対岸に積極的に足を踏み入れるつもりである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
作業オペレーションの構築をメインに進化を遂げてきたチェーンストアですが、個店個店の競争力という視点で、局地戦になると作業システムだけではお客様を取り込めないと言う頭打ちの打破を測ろうとしているのでしょうか。
個店対応とは言っても、それを連呼しただけでは個店の店長は何も出来ない。長年の作業システム中心の推進者にすぎない個店の店長が個店対応をしようとしたら、企業として個店対応への基盤を作る必要がある。その成功事例としての存在がdadamaさんが視察した企業なのだろうと思います。
投稿: てっちゃん | 2018年8月29日 (水) 09時40分
対岸の火事で済むかどうかは別として(笑)。
新店の直接の影響が無くても危機感を持つことで店舗のレベルが上がり足元商圏のお客様のシェア率や購買率も高まる事が一番ですね。
昨日、てっちゃんの企業が所属する協会の評価の高いお店を拝見致しましたが企業理念に基づく商品構成と売る仕掛けがしっかりされておりました。発信力のある企業・店舗の強さを改めて感じました。お堅いイメージのある協会があのタイプの店舗を評価するのも時代の流れなのでしょうか?
投稿: dadama | 2018年8月29日 (水) 07時38分