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2018年8月 6日 (月)

変わる改装チラシ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


新店オープンや改装オープン。

  オープンにチラシは必需品。

そして、そのチラシには多くのお客様を集客する為に、白物と言われる特売品が掲載されるのが慣例である。

  上白糖、卵、牛乳、豆腐、食パン、ヨーグルト等。

上記商品は日常品であり、毎日の売り上げ点数でも常に上位にランクされる商品群。

  これらを圧倒的な価格で集客に繋げる。

まずはお客様を呼ぶ(来店)ことからチラシ作りがスタートする。

  これが従来の常識。

今回、新規競合店が出店するエリアで、その競合店を迎え撃つ企業が改装オープンした。

  “白物商品を改装チラシに入れ込むだろう”

そんな常識を覆されるチラシが今回掲載された。

  白物商品は一切入っていない。

入っていないというよりは、強調していないと言ったほうが正しいだろう。

  チラシ前面は生鮮各部の主力品。

敢えて白物を前面から外して、生鮮3部門で勝負してきた。

  “考え方が変わったな”

そう、従来の改装オープンのチラシという考え方を変えたチラシ内容である。

  あくまでも自社は生鮮で勝負しますよ。

そんなイメージを強調するにはわかりやすいチラシではある。

  これは企業が外部や内部に伝えるメッセージであろう。

敢えて、価格を前面に出さずに、毎日購入される生鮮品を主体に、そこではある程度の価格を強調して、更には部門責任者の笑顔を商品とともに入れ込み、個人を強調したチラシ。

  この人がこの部門の責任者か。

そんな近親感を持てるようなチラシ内容であった。

  この目的の一つには自社内へのメッセージもあろう。

特売に頼らず、チラシに載った部門責任者が知恵を出し合って継続的に生鮮を中心とした購買意欲を維持してもらいたいという意図を、自社内に対しても強烈に印象づけるメッセージ。

  必要な時には価格もだそう。

しかし基本的には、商品の品質や調理技術、そして陳列技術を高めて、そこで競合店と勝負するスタンス。

  それをチラシに連動させた改装チラシ。

新店や改装といった場面でのチラシ。

  企業色が強く前面に出ることは間違いない。

そこに、企業の何を訴えるのか。
そして、その訴えがお客様に伝わり、同時に自社にも伝わるのか。

  “なんだ、チラシはかっこいいのになぁ〜”
  “売り場が全然チラシと違うじゃんかぁ〜”

新聞購読率が年々低下している現在から未来。

  チラシ戦略はどの方向へ進むのだろうか。










  

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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
価格軸、価値軸の選択と人材の成長。
十分な人材が存在して成長し続けていく企業しか明るい未来は存在しないでしょう。
逆に言うと、既存店の5年後の未来が描けない企業が大多数であることも事実。
特に鮮魚部門の5年後を想像するとゾッとしてしまいます。
それこそ、スーパーマーケットから上記部門を割り切って切り離す企業が出てくるような気がするのです。

投稿: てっちゃん | 2018年8月 7日 (火) 07時21分

白物特売は各社乱発でお客様が慣れてしまって集客に結びつきき難くなったのと、ディスカウンター・ドラッグのEDLPの常態化で効果も上がり難くなってきたのではないでしょうか。価値軸で戦う企業はチラシとの連動でブランディングしていく事で差別化・集客を図る。価値軸と価格軸の棲み分けは益々進んでいくのでしょね。但し価値軸を極めるには人材育成が不可欠・・・人の課題は企業の成長・存続に大きく影響する時代ですね。

投稿: dadama | 2018年8月 6日 (月) 10時06分

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