多様化する店長像
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
店長に求められる役割。
店舗の業績を上げること。
これは相当昔の店長像となろう(笑)。
相当昔は、これで良かった。
だから結果を残しさえすれば、あとは何をやっていても何も言われなかったように思う。
しかし時代は変わった。
というより、食品に対する世の中の見方が変わってきたのだろう。
接客面の問題。
食中毒の問題。
食品添加物の問題。
店内の安全面の問題。
従業員の雇用の問題。
等々、食品スーパーに期待される課題がどんどん付加されていったのである。
昔は見過ごされていたこと。
しかし、今や規制がかかり、その全てを店長が把握していなければならない。
守備範囲が広く深く拡大しているのである。
今後も益々その守備範囲と深さが問われる時代であろうか。
よって店長に求められる要素も変化している。
業績に特化した役割責任と同時に、従業員の労働時間管理や店舗内での表示や売価、鮮度のチェック、店内の従業員の接客の不備等の指導等も重要な役割となってきている。
それに伴い数値面への取り組み方にも個人差が生まれているようだ。
数値の個店差。
かっては、企業ごとにあまり個店差は生じなかった。
今よりも自由な時代である。
今よりも本部の規制を受けずに商売ができた時代である。
しかし店舗ごとの格差は少なかった。
競合店の出店等の大きな外部与件は別にしても、環境の変化が少ないお店同士の数値格差はほとんど無かったように思う。
現代の方が本部指導に沿った売り場展開であるはずなのに。
しかし、今年の個店毎の数値格差は従来以上に大きいものになってきている。
これはお店のリーダーの取り組み意識の違いであろうか。
店長毎に、その役割認識に個人差が発生しているからであろう。
業績重視。
マネジメント重視。
業績面でも、売上重視なのか荒利重視なのか、マネジメント面でも品揃え重視なのか決め事重視なのか。
これらの差で業績は大きく異なってくると思われる。
色々な役割が店長に付加されている時代だが、最終的には業績が全てであるのが店長としての役割ではあろう。
その為に部下がいてマネジメントをするのである。
そして、全てが遂行された中で業績も達成されているという図式が理想の店長像であろうか。
全てに満遍なくバランスの良い店長。
しかし、業績は上がらない。
よくある話ではある(笑)。
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コメント
k.kさん、コメントありがとうございます。
良くも悪くも、自分が巡り合った上司以外には背中を見れない。
そして身近なその背中から学んだことが自分の仕事への取り組み方の軸となる。
しかし、だからと言って悪い上司との巡り会いが悪いかと言えばそうとも言えない。その時々で嫌な思いもするでしょうが、結果的に両方の上司がバランスよく学んでいたりするもの。不思議ですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年7月13日 (金) 07時35分
店長の話なのに生意気なベテランチーフのコメントお許しください。
これは店長になる以前のテーマでもあると思います。
チーフ、主任の段階で形成される個性かなと思います。
粗利そっちのけの売り上げ重視で新店、改装ばかり任命される部門責任者。
気は小さいがドル箱の大型店舗ばかりを廻されるラッキーな部門責任者。
小規模店舗ばかりだが粗利をきっちり残す部門責任者。
その部門責任者が通っていくルートによって副店長、店長になった時の個性が出るのかなと思います。
事実、チーフによっても考え方が千差万別です。
現場を下に投げて事務所にこもる大型店の責任者。
現場大好きで事務仕事は下に投げる責任者。
どちらも全部自分で背負って大事なことに手が回らなくなる責任者など。
どれだけの人との出会い、現場の仕組み、商品知識、業界数字とのめぐりあわせがあったかによって店長になる人格、引き出しの深さが変わってくると思います。
若い頃はイケイケで散々失敗をしたけどここぞの時に大成功を経験してきた店長。
有名大学卒を鼻にかけて友はいないがインテリ感を全開に「論破してみろ」が口癖の店長。
学はないが現場のたたき上げで危機に人は追いてくるが責任をよく取らされる店長。
ヘッドハントされてきた元?優秀店長。
我々チーフの時点でいいところ、ずるいところ含めて学んでいくべきなんでしょうね。
先輩、上司の背中を見て、追いつけ追い越せと思い、実行してほしいのは若い世代。
我々ベテラン組はそのフォローに廻っていく準備をしたいとは思ってます。
投稿: k,k | 2018年7月11日 (水) 18時24分