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2018年7月17日 (火)

ゲリラ戦

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日は「変わる競合関係」を記した。

  ますます激化していく競合関係。

その距離がどんどん短くなっていく競合店の存在。
そんな関係にあって、自店はどのような対応をしていかなければならないのか。

  当然自社の強みを強調した営業スタイルを実践していくことになろう。

しかし、自社の営業スタイルの強み弱みを把握した段階で、その後にどんな商売をするべきなのか。

  そこから先は店長の個店経営に委ねられることになる。

このような関係になったら、企業の営業スタイルを徹底して実践するだけでは企業力で概ねの売上が決まったしまうもの。

  いかに個店の魅力を出せるか。

ここから先は、店長力ということになろう。

  店長のゲリラ戦となっていく。

ゲリラ戦というとどうも野蛮か感じがするが、結局は店長の独自の行動力となる。

  どっちがお客様に取って魅力があるのか。

そこから先は、企業マニュアルにある無しに関わらず、何をすればお客様に支持されるのかという判断と実行に積み重ねがお客様の来店動機を左右させていくという領域である。

  この領域はなかなか見える化出来ない部分が多い。

それは、その瞬間瞬間に店長が判断して決断したり採用したりして右か左を決めてお店として実施していくことである。

  本部へ打診するという猶予は無い。

律儀にもそのようなマニュアル志向の店長では絶対に勝てない局地戦。

  それがゲリラ戦だ。

例えば、本部マニュアルでは、掲示物に営業目的の掲示物は基本的にお断りしている企業もあろう。

  しかしそれが自店の営業と相乗効果が認められるのであれば。

そんな時は、自店の売上効果を期待して例外的にその掲示物を認めることができるかどうかという判断。

例えば、本部マニュアルでは、店舗入り口で他企業の営業目的のアンケート活動をお断りしている企業もあろう。

  しかしそれが自店の営業と相乗効果が認められるのであれば。

他企業の営業活動を認める代わりに、その企業に自店のチラシを置かせて頂く見返りを得られるのであれば、お互い様と導入する判断ができるかどうか。

例えば、競合店の店長と友達関係となり、飲みながらお互いの情報交換によって、相手の裏の強み弱みを探り、その情報から手を打ちその裏をかく対応を打てるかどうか。

  ゲリラ戦は多岐にわたる。

しかし、このゲリラ戦の積み重ねが、見える化できない数値を現すのである。

  企業としての勝ちパターン。

それはマニュアルとなり、また新店や改装に新たな取り組みとして盛り込まれていく。

  しかしゲリラ戦の手法は千差万別。

それは、競合店やその店舗の特性、また商圏の特性に応じて変化していくからである。

  この店舗の成功事例が通用しない。

それもまた真なり。
だから、見える化できないのである。

  その数値効果を知るのは実行した店長のみ。

それがゲリラ戦の本質であろう。







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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
いくら企業力があったといえ、店長によって個店の数値や売場に企業内の差が生まれているのも現実ですから、その差は間違いなく個の力、現場の力の差かと思います。その差を肯定するところから個店差を深掘りして数値効果を検証しなければ個店個店の競争力には発展していかないのだろうと思うのです。
その個店力を検証しようとする企業は少ないと思いますが。

投稿: てっちゃん | 2018年7月18日 (水) 06時37分

ゲリラ戦は私も大好きですが(笑)。
しかしながら企業としてゲリラ戦を是と認める会社は少ない。チェーンストア理論では個の尖りには否定的ですから。
しかしながらこれだけ競合環境が厳しくなると変化に乏しい標準化は余程高度なレベルに達していないと競合に立ち向かえない。これからは個を是としたゲリラ戦法が有効と確信しているのですがトップ的には企業のコーポレートアイデンティティーがぶれるリスクもあり悩ましい所ですね(笑)。

投稿: dadama | 2018年7月17日 (火) 22時15分

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