攻めどき
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日のロシアW杯。
日本 × ベルギー。
早朝から我々に夢を見せて頂いた試合であった。
あの試合の分岐点はやはり1点目の失点時であろうか。
ベルギーにとってみるとラッキーな1点だったであろう。
しかしあの1点の意味は大きい。
後半10分も経過した段階で2点のビハインドはベルギーサイドから見たら大きなプレッシャーだが、1点差というのは可能性を生まれたという意味で気持ちに火が付いた瞬間であろうか。
攻め時。
それをチームで一気に押し込んだ瞬間であろうか。
そこからの怒涛の攻め。
仕事も同様だと思った。
攻め時、守り時が必ずある。
お店にも必ず数値が上がる時、下がる時が存在する。
競合店の出店、閉店。
道路付が変わった時。
敷地内テナント出店。
そして自店の改装時。
お客様の来店頻度が上がる時は興味本位で来店される時。
ここは攻め時だ。
しかし、攻め時と店長が感じても、部門に伝わらないケースが多い。
お客様が増えているのに製造部門が増産していない。
お客様が増えているのに日配部門が発注していない。
お客様が増えているのに青果部門の鮮度品質が悪い。
例えば、4月。
新生活に入りお客様の入れ替え時。
新たにこの地に来られたお客様にどのお店を選択していただくかの瀬戸際。
例えば、競合店が閉店時。
新たな食材の購入店舗をどこに決めようか。
このような場面は一時的にでもお客様が従来以上に来店されるタイミングである。
特に後者の場合はそうだ。
しかし従来通りの数量で惣菜その他が売場を維持していたら。
午後6時以降は完全にボロボロの状態。
それが2回続いたらお客様は離れていく。
また、日替わり商品が欠品していたら、不信感を募らせていく。
それはまた逆もあり得る。
競合店では夕方以降から欠品だらけ。
しかし、自店ではしっかりとお弁当が増産されていて、新規顧客である独身者や単身者の方が安心して買い物に来られる環境が整っている。
攻めると決めたら1ヶ月は攻め続けることだ。
これが口コミとなり、近隣のお客様に伝わっていく。
夕方以降でもしっかりと商品が並べられているお店。
そしてもう一つ大切なこと。
それらがしっかりと閉店時には売り切られていること。
だからリスクが高まり、やりたがらないお店や担当者が多い。
しかし新規顧客を取り込みリピーターに出来るか否かの攻め時。
表面上は多少の売り上げが上がり満足するタイミングである。
しかしその奥側には、もっと大きなマーケットチャンスが隠されているのである。
ここぞの攻め時。
その奥側を見る目を養いたいものである。
それにはチャレンジをし続ける行動力なのだろう。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
現代はある意味戦いやすい環境になってきたのかと内心思っています(笑)。
それは競合店も同様に働き方改革で夜の売場がヘタっているから。
ヘタっているというよりもあまりにも消極的なお店がほとんど。
よって、ちょっと惣菜の弁当を値引き覚悟で増産すると二週間程度のタイムラグの後にお客様が付いてくる。
かってはどのスーパーもしっかりと攻めた時間帯ですが、廃棄ロスと従業員の時間管理で売場が消極的になってきていますね。
だから今が攻め時なのかと(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年7月 5日 (木) 14時50分
現場を離れてみると「なんでこのチャンスを活かさないのだろう」とか「今、攻めなければいつ攻めるの?」と感じる場面に多々出くわします。性格も多分に関わっているのだと思いますが守りより攻めの姿勢が甘いとイラつきますね(笑)。競合と戦う、お客様の財布と戦う、従業員の意欲と戦う、自分と戦う。攻める事は裏目に出ると傷も深いですが反省も生まれチームも強くなっていく。例えば夕方以降の商品を廃棄を恐れて在庫を軽く抑えるより、しっかりと仕込んで声を出して手を叩いて売る事がお客様の期待を裏切らず結果ご利益として還ってくるのではないでしょうか。人材難を理由にしたいでしょうがお客様にとって所詮他人事。あるべき売場とは何かを店長以下メンバーが共有してやり遂げねば負ける時代であると感じます。
投稿: dadama | 2018年7月 5日 (木) 14時27分