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2018年7月 1日 (日)

半年が過ぎて

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)。

しかし、ネタ切れ。
ネタ切れというよりも、平成30年も半年が経過し、一旦振り返って見たいと思うのだ。

  今半年で何が進化しただろうか?。

一番変わったのは、働き方改革という名目で作業が効率的に捉えられ、目標管理や店舗のつながりという視点よりも、如何にノー残業で末端の従業員が就業時間を守れるかという部分だけではないだろうか。

  その他の全ては後退したと言わざるを得ない。

それだけ就業時間管理が最優先で捉えられ、その管理が働きやすい環境となり、人材不足に喘ぐこの業界の新たな人材不足の対策となりつつあるからだ。

  結果的に売場の充実度は明らかに低下した。

その結果として、夕方以降のお客様が激減している。

  午前中は絶好調。
  午後からは停滞。
  夕方以降は激減。

お客様の来店時間帯の変化が極端に言うと、上記の通り。

  働き方改革でお客様の来店時間も早まったのだろう。

ある意味、来店時間帯の変化は時代の流れなのかもしれない。

  だからと言って惣菜等の売り上げは上昇し続けている。

惣菜はゼロに始まりゼロに終わるカテゴリー。
そのようなカテゴリーは、製造してナンボの部門。

  作らなければ売り場に商品が並ばず売り上げにならない。
  作れば作るほど買い手が購入して初めて売上げが上がる。

そのバランスの調整取りが難しいのであるが、ここで縮小均衡になるような製造数量とするか、拡大均衡に向かう製造数量を取るかで今後のお客様の来店に変化が出てくるのである。

  作ったら作っただけお客様が増えていく。

これが、惣菜やベーカリー部門の特性であると考えて良い。

  大切なのはお客様の期待値である。

あのお店には今頃は商品が並んでいないから、行かない。
あのお店は今頃でも商品が豊富だから、買い物に行ける。

  この認識の違いが後々に明暗を分けるのである。

我々がどう頑張っても乗り越えられないのは、人口減。

  こればかりは、自店の頑張りでは解決できない問題。

そして、働き方改革で夜遅くまで働かなくなる時代。

  よって、日中にお客様が集中し、夜は閑散となる時代。

やはり、どちらも競合店とのお客様の奪い合いの様相である。

  人口が増えないのなら競合店から奪うしかない。

特に、夕方以降は一人勝ちを狙って行かなければならないだろう。
それを働き方改革の順調な推移に満足していては一人負けになるだろう。

  あとは、やるかやらないか。

そして、そのようなお客様の買い物動向の変化を店舗として共有し、現状の売り上げに対して、日々どんな手を打ち続けるかという店長の確認が重要となろう。

  チーフミーティングの実施による途中チェックの有無。

今、働き方改革の進行により、人を集めて朝礼をしたりミーティングを開催したりという時間さえ取れない(取らない)店舗が急増しているのだ。

  店長と部下の希薄なコミットメント。

これが、部門チーフの数値責任を希薄にしている一因ではないだろうか。

先日でもこのブログで記した店長のマネジメント。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-f5bc.html

難しい話ではなく、単純に在庫を確認する、販売計画を確認する、今日の途中チェックを共有する。

  これだけでも部下の意識は変わる。

まめにこの部分にコミットするかしないか、だけである。









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商売」カテゴリの記事

コメント

ただのバイトさん、コメントありがとうございます。
個人的には、体育会系のノリで「売ってナンボ」を目指す組織とその姿勢は大好きですね(笑)。
しかし、組織の変化、時代の変化に対応していく変化対応力も大切。
その対応力が自らのメンタル面を成長させてくれるのだろうと思うのです。
そしてそれは正社員だろうがパートだろうがアルバイトだろうがなんら関係ないもの。
人間の幅とは不得意分野への挑戦や自分とは異質な世界への踏み込みから広がっていくものだと思います。そしてそれを選択するか否かも自分次第。
自分の過去を振り返ると、そんな後悔に溢れています(笑)。

投稿: てっちゃん | 2018年7月 2日 (月) 21時51分

sakaeさん、コメントありがとうございます。
実は私は人材不足だろうが豊富だろうが、鮮魚精肉部門に応募があった場合は、そのほとんどを採用にしております。それはこの現実の中にあって、鮮魚精肉部門に応募してくる方というのは非常に稀な存在だからです。だから人材の過不足を問わず面接次第で採用を決定しています。そして部門チーフにいう言葉。
「人時を利益に変えろ」と。
人の働きを利益に転換できるかどうか。
それが部門チーフの腕だと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2018年7月 2日 (月) 21時29分

随分前に投降したコメントと矛盾したことを書きますが、
今僕のいる部署は、ドラクエのモンスターとの戦闘で例えれば(この例えわかるかな…)
作戦が常に「呪文使うな」とか「命大事に」とか、本部から現場まで、こんな感じのことばっかりで
「ガンガンいこうぜ」とはならないですね。
売ってなんぼの世界で、物足りなさを感じています。なんだかんだで体育会系のノリは好きです。忙しく店だしする中でこれだけ売ったと思える充実感、達成感がないです。チームの中ではっきりと売り上げに貢献していると自覚できるような経験がないと、せっかくの人材もやる気も、その受け皿がなければ(特に優秀な方ほど)モチベーションを下げ、腐らせてしまいます。

ホームラン打てるようなバッターに流し打ちの練習ばかりさせたり、バントのサインしか出さない采配はいかがなものかと思います。
上司の方がこれはと思う人材は、特別扱いしてもいいと思いますし、その際に嫉妬の的にならないようにきっちりと守ってあげることも必要。
お小遣い稼ぎで来てるパートのおばさんも、やる気のあるバイトも同等に扱うというのは悪平等ではないかと思っています。

「他にない光るものを持っていて、それを上手く表現できないでいる選手を見ると、周り(の指導者)が何とかしてやれよ、って思うんだけどね」

最近元中日監督の落合さんが言ってましたね。

まぁ、もう今の部署には見切りつけましたけどね。

投稿: ただのバイト | 2018年7月 2日 (月) 20時07分

精肉部門は比較的人員不足に耐えられる部門だと思います。
人員不足の中でここ何年も仕事をしてきたため、生産性の高い仕事の進め方が身につきました。そのため、残業もほとんどしないですし、休みも安定して取れています。
人員が不足しているから補充するという考え自体を一度疑う必要があるのではないでしょうか?
人がいなければ、いないなりの仕事のやり方があると思うのですが、まだまだ量にこだわる人が多いのが現実です。質と量がうまく釣り合う働き方の追求がこの業界のこれからの課題だと思います。

投稿: sakae | 2018年7月 2日 (月) 14時28分

k.kさん、コメントありがとうございます。
自分から店長に話しかけていく。
これも大切ですね。
ただし、話しかけやすい雰囲気を持った店長ならいいのですが、中には苦虫を潰したような方もお見受けしますからねぇ(笑)。
バックヤード作業をする時間の長い惣菜、鮮魚、精肉はやはりこちらから(店長サイド)からバックヤードに入っていかない限りは、パートさん含めて具体的な会話は出来ないですね。自分の革靴を汚す気持ちが必要でしょうか(笑)。

投稿: てっちゃん | 2018年7月 2日 (月) 05時33分

馬鹿な子ほど可愛い。よく言われましたが、現状のスーパーで馬鹿な子とは鮮魚、水産部門ではないでしょうか(笑)
 最近まで粗利が取れず苦しんでいた時は、あれはどうだ、これをやったらどうだと店長から矢継ぎ早に施策、提案を持ち込まれてました。時に共感して実行し、時には愛想笑いで流して。
このブログで色々教わったことを自分なりに考えて行動して結果が出てきてからはやはり店長も安心したんでしょうか、あまり話しかけられません。
ですが逆に私から話しにいってます。
先月はこれをやって実積が全店で三番になった、今月はこれをやる予定です、そのメリットは云々。
年齢も近いので世間話もよくしてるのもありますが相手がこなければ自ら行く。苦手な上司なら避けますがね(笑)
 パートのおばちゃん達にもナチュラルな方言丸出しで話してます。馬鹿にされても親しみもってくれますよね、私の問題はこれをどうやって若手に対応させていくかです。
 若い時に結構厳しく教わって,糧になったので、同じように厳しくなってしまいます。
 もちろん、自分の子供にもそうです。
ここが一番の課題ですね

投稿: k,k | 2018年7月 1日 (日) 23時48分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
量で満足する世代ではありますが、部下が量で満足する姿を見ると危惧を感じてしまいますね。
「このままではいつまでも作業改善が進まないのではないか。」と。
やはり働き方改革を思い切って実行し、自らも量から質へ転換できる行動をチーフには起こしてもらいたいものです。
来週には再び芸能ネタを披露できるといいですね(笑)。

投稿: てっちゃん | 2018年7月 1日 (日) 23時22分

sakaeさん、コメントありがとうございます。
精肉は生鮮の中でも比較的好調をキープしている部門ですから、店長も精肉という部門に特別な感情を持たなければ関心を寄せない部門なのでしょうね。
どうしても人員不足や業績不振部門への関わりに重点を置いてしまうと、精肉部門は後回しになってしまうのでしょうか。
その結果が精肉部門の人材不足に繋がっているのかも知れませんね。自分を振り返って今後の行動に活かしたいと思います。ありがとうございます。

投稿: てっちゃん | 2018年7月 1日 (日) 23時18分

芸能ネタ頑張って頂かないと(笑)。
sakaeさんも書かれているように店長とメンバーのコミュニケーションの希薄。当社にも当てはまりますね。働き方改革・作業標準化・本部主導が強まるにつれ店長裁量の機会も減り結果店長も本部指示のチェック者化してる。自己の想いが強いほど実現の為にはメンバーに想いを熱く語れるのですが店長職務も標準化に向かい個のブレを極力排除しようとする。
時代の要請ですから働き方=勤務時間は守る事は大切。但し働き甲斐と働き方は質と量の違いですから与えられた時間の質を如何に高める事が出来るのか。働き方が求められる時代だからこそ働き甲斐が重要であり、店長は熱くならなくてはならないと思うのです。尤も店長自らが量から質への頭の切り替えをせねばならないのでしょうが仕事量を美徳と信じて育ってきた世代にはこれが一番難しい課題なのかも(笑)。

投稿: dadama | 2018年7月 1日 (日) 21時46分

自部門の業績が良いだけに日頃から店長と話す機会があまりないです。チーフの立場からすると、店長から少しでも声をかけてもらえると嬉しいんですが、それすらしないできない店長が多いのが現状ではないでしょうか。

投稿: sakae | 2018年7月 1日 (日) 18時45分

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