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2018年7月 9日 (月)

腹を決めるな

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


腹が決まる。

  決める、決断する。

そのような意味もある。
そしてもう一つ。

  お腹がいっぱいになる(笑)。

食事をしていて、満腹感を感じると思わず「腹が決まった」と口にする。

  デザートも全て食べ尽くした後の状態。

美味しい食事をしていると、その美味しさについつい食べすぎてしまうものだが、いつの間にか満腹感を感じるときがよくある。

  「あぁ〜、腹が決まってきたな。」

そう叫ぶ時がある。

  腹が決まる = 限界。

そして、それを限界として、いつの間にかそれ以上の挑戦をしない状態を、

  「腹を決めてしまう。」という。

ある程度の経験値は必要であろう。
特にこの業界は、自店の曜日別売上がある程度決まってしまっているので、従来の同曜日と比較して今日の売上を予測することが多い。

  先週と比較して、過去4週と比較して。

そのような過去の経験値から、今日の販売計画の数量をあらかじめ決めてかかって製造数量を固定化してしまうことが多い。

  環境の変化がなければそれでも良いだろう。

その経験値をどう突き破っていくか。

  その面倒臭い決断と実行が数値を変えていくものだ(笑)。

先日は、「攻め時」を記した。

  攻めるタイミングには徹底して攻める。

そのためには、発注数量を変えたり製造計画数量を増量したり。
その裏側には、発注を増量したり、製造を増量したりした次には増量した商品を最終的に売り切らなければならないという面倒臭い作業と裏腹の関係が待っている。

  そのリスクを取りたくなければ行動しない。

そのような一連の流れから、自分で1日の売れ数を「腹を決めて」しまっているのが現状であろうか。

  この1ギア上げるという行為。

これがなかなか軌道に乗らない。

  「店長に言われて増量したけどロスがたっぷりと出た」

概ねのチーフが嫌々実行したその暁に発する常套句である(笑)。

  「だから売れないって言ったでしょ(怒)。」

とキレてしまうチーフもいる(笑)。

  攻め時だからと言って急に増量したら結果を見えている。

要は、やり続けなければならないということだ。

何気なく入店したお客様が突然充実した売場だからと言って衝動買いをs売る人は少ない。

リアルなスーパーに来店されるお客様は、

  “あのお店に行けば必ずこの商品が品揃えしてある”

その買い物行動と、実際に売場にその商品が常に品揃えしてあるというお互いの信頼関係の上に、お客様の来店動機と我々の品揃え計画がマッチィングしているもの。

攻め時にはこの関係を更に高い段階で構築するまで攻め続けるということだ。

  これには一回や二回の実行では到底構築できるものではない。

最低でも1ヶ月はやり続けなければならない。

  当然、ロスや廃棄というリスクが発生する。

しかし、やり続けて行けば必ずお客様の口コミから信頼関係が生まれ、製造した数量分が売り切れるようになっていくもの。

  ここに到達するまでやり続けるということが攻めるということ。

当然、ここに至る過程には、製造商品を最終段階では二束三文で売り切らざるを得ない場面もあろう。

  しかし、やり続けること。

ここに店長や指導者の強い信念と意志、そして周囲との信頼関係が必要となる。

  販売数量の腹を決めてはいけない。
  
しかし、腹を決めたら、腹を括ってやり続けなければいけない。

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コメント

sakaeさん、コメントありがとうございます。
問題はリニューアルオープン後の慌ただしさを終えた段階からの発注でしょか。
その段階がどこで高止まりさせることができるかで、成功、失敗の評価となると思われます。そういう意味でも腹を決めずに貪欲に貪欲に攻め続けてください。
期待しております(笑)。

投稿: てっちゃん | 2018年7月 9日 (月) 21時52分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
自分の持つ販売力を超える数量を仕入れた時だけ、結果的に自らの販売力を進化させることが出来るもの。
それを意図的に仕入れるのか発注ミスというアクシデントでそうなるのか。
慣れてくると意図的な仕入れを定期的に行い、常に単品量販の売り場が出現する。
この継続がお客様に取ってみるとワクワクドキドキの売り場になり、常にきになるお店になっていくもの。
結局は誰かが意図的な仕入れをリードしているもの。それは店長でも副店長でもチーフでもパートさんでもいいと思います。そんな存在がお店にいる店舗は強いですね。

投稿: てっちゃん | 2018年7月 9日 (月) 21時46分

発注数量の腹を決めない。
近々、リニューアルオープンに向けての発注がありますので、この言葉を胸に刻みながら発注します。そして、殺気の漂う売場を作り上げリニューアルオープンを成功に導きます。

投稿: sakae | 2018年7月 9日 (月) 20時32分

先日会議でのトップの発言。「売場が置場となっている」。売場に殺気を感じなかったのでしょうか(笑)。単品量販は売上の起爆剤にはなりますが担当者が「絶対売れる!!」と信じる事が大切。本部指示・店長指示の受けで作った売場はまず失敗しますね(笑)。私も店長時代は担当者が肝をつぶす発注をさせて自分で陳列し売切りました。そこには「必ず売れる」との確信がありましたから。必ず売れるには訳があり、その理由や狙いを如何にお客様にお伝えし共感させていけるのか。その過程を担当者と共有する事は大切ですね。

投稿: dadama | 2018年7月 9日 (月) 15時06分

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