丑の日2018
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
土用丑の日商戦。
如何でしたでしょうか?。
「過去最高の売り上げを記録した。」
「過去最低の売り上げに撃沈した。」
いろいろな反省はあるでしょう。
相場高。
鮮魚を取り巻く環境は上記一色。
それは、夏の風物詩でもある丑の日のうなぎも同様のこと。
年々国産うなぎの相場が高騰し続けている。
それに押し上げられる形で輸入うなぎも高騰。
かっては、せめて丑の日ぐらいは国産で、という意識から、土用丑の日当日の国産うなぎへの一極集中が進行してきたのも土用丑の日の流れである。
“目隠しして食べ比べたら中国産に軍配”
そのよな食べ比べの結果も予想できる。
それだけ近年の輸入うなぎの品質は向上している。
とは言え、国産うなぎの点数によっては売上は左右されるもの。
以前は1000円ちょっとで購入できた国産の長焼きであるが、今年は2000円オーバーの企業が多かったようだ。
“どこまで上がるのだろうか”
今年よりも来年のことが不安になってくるうなぎの相場状況。
そして今年の丑の日の結果は?。
店頭で実際に白焼きから焼いて提供した企業は概ね好調だっただろうか。
単純に単価アップが売上アップへ。
逆に、店内で冷凍主体で販売した企業が撃沈。
丑の日は演出が全て。
それを物語る結果であろうか。
昨今では、うなぎも冷凍管理によって日付は長くなり大陳しやすくなったが、丑の日当日でも冷凍販売によって、鮮度感の無いパッケージが曇った商品を陳列している企業は概ね撃沈したのではないか。
逆にいうと、以前から買いだめされていた可能性も。
家庭での冷凍保存が可能になった分、以前に割引セールやお買い得なタイミングで購入していたお客様も中にはいるだろう。
期間トータルでのうなぎの数値。
ここを見ていかないと誤った認識を持つことになろうか。
とは言っても当日の構成比は圧倒的。
よって、当日のみは冷蔵販売に切り替え、チルド状態の照りのあるうなぎをバラ販売でシズル感をたっぷりと活かして販売する手法を検討することも必要であろう。
逆に生のうなぎから焼いた企業は単価アップで売上アップ。
そんな報告も聞かれる今年の丑の日状況。
しかし店舗計の売り上げは好調。
そんな店舗も多いのが今年の丑の日事情。
うなぎ一色からの分散。
そして、土用丑の日の20日(金)は暑すぎた(笑)。
日中の買い物客は激減。
ようやくうなぎが動いてきたと思ったら午後5時を回っていた。
確かに、以前にも何度も書いてきたが、主婦にとって見たら土用丑の日は値段は高いがそのままレンジでチンの簡単メニュー。
これ以上の楽勝の日はない。
ボーナスも入り、比較的容易に家族が喜ぶメニューを用意できる日である。
だから、土用丑の日のピーク時間は遅い。
この流れは以前にも増して定着していた。
まぁ、日中外出したくないという心理も今年は大いにあったろう。
いよいよ、お盆商戦まっしぐらである。
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コメント
sakaeさん、コメントありがとうございます。
精肉部門にとっても「土用丑の日」は特別な日になってきたんですね。
ちょっと前までは土用丑の日に精肉は何をやっても空振りばかりでしたが、やはり時代の流れとうなぎの高騰が後押ししてきたのでしょうか。
そして今年のキーワードである厚切りステーキ。
厚くて柔らかいロースやヒレ、ミスジ等が人気でしたね。更にはハラミの厚切りも柔らかくて美味しですね。
投稿: てっちゃん | 2018年7月27日 (金) 07時57分
土用の丑の日商戦、最近のトレンド通りの展開でした。キーワードは厚切り、赤身肉、ローストビーフです。
今年はdadamaさんも書いていますが、厚切りステーキの売れ行きが良かったです。厚切りステーキの予約数も多く厚切りがトレンドになっているのを改めて実感しました。
不思議だったのが、サーロインは厚切りが動いて、肩ロースは厚切りでないものが動いたことです。厚切りがトレンドといっても部位によって違いがありました。肩ロースは筋があるのであまり厚切り向きでないのかもしれません。
赤身肉は国産、外国産でステーキ、焼肉両方展開しました。午前中は全く動きがなかったんですが、夕方になるといつのまにか姿を消していました。
即食系のローストビーフも大幅に売上を伸ばしました。ローストビーフもここ数年ですっかり定番商品になりました。
メディアの影響は大きいですね。
投稿: sakae | 2018年7月26日 (木) 21時22分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
単価2780円がバカスカ売れて、なおかつ1時間待ちの状態。
流石に産地の消費力はまた地方とは雲泥の差がありますね。
一店舗で850万のうなぎの売り上げ。
当店の店計をはるかに超える売り上げ金額です。
そして産地特有のお客様の嗜好をしっかり理解し、敢えて店内自家焼きにこだわる姿勢こそが大切なのでしょうね。さらにはてっちゃん会の情報共有からTTPにて美味しいところを横取りする鳩マーク。
逆にそこから美味しい部分を横取りしたいものですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年7月26日 (木) 15時26分
私の応援に入った店舗は新仔の4Pだけでは数量確保出来ずひねものの3.5Pと合わせ200キロを生炭火焼しましたが原価は一緒なのに大きさで2780円(新仔は2580円)で販売したところ飛ぶように売れていきました。当日が会員割引デーであったのも追い風となり昨年の売上データでは14時から16時までが16時以降からの売上に比して1/3から1/4の売上だったので今年もそこで白焼を作り置きする計算が今年はだらだらとお客様が途絶えず、白焼きの在庫がないまま夕方のピークを迎え結果30人以上のお客様を並ばせ待ち時間も一時間以上と大変ご迷惑をお掛けしてしまいました。活鰻も18時には全て焼き切り、炭火焼を期待して来店されたお客様には大変ご迷惑をお掛けしてしまいました。
競合では二羽の鳩マークのお店がちゃっかりニャゴヤ商法をTTPされて売上を伸ばしたようですが他のスーパーは冷凍の販売で価格軸からの脱却が出来ず厳しい結果に終わったようです。元々高単価の商品ですから食べたい方は多少高くても散財して食べる・・・これは炭火焼が差別化の武器になったと感じております。ちなみに当社のGMSで850万、SMで580万が店舗最高売上でした。蛇足ながら土用牛の厚切りステーキもかなりの人気だったとの事です。
投稿: dadama | 2018年7月26日 (木) 15時11分
k.kさん、コメントありがとうございます。
丑の日当日での評価というよりも、期間計や月間計でうなぎの数値を評価すべきなのでしょうね。
事前販売や事前の割引セール等を利用して、如何に月間で帳尻を合わせられるか。当方も幸いに月間では乗っていますので胸をなでおろしておりますが、やはり事前と当日の演出の低下は免れませんね。
投稿: てっちゃん | 2018年7月26日 (木) 07時32分
暑かったですね、おっしゃる通り前もっての従業員販売に負けて?予約は散々な結果に。
中部、関西のお店のうなぎに掛ける情熱に感動しながらの商戦でした。
当店は当日は昨対クリアでほっとしましたが週間でみると若干昨年に及ばずでした。
前もっての顔見せが弱かった、ロスに敏感になりすぎた、売れ出したのが退社してからだった。等の反省もあります。
中国産も動きがよく前年の倍は多段で売れちゃいましたね。国産が高すぎて背に腹は代えられないって事でしょうかね、品質が上がってきてるのは確かです。
お盆に向けて、その前に右腕のベテランさんが夏休みで帰郷。しばらくは安くなってうれしいカツオと戯れます。(笑)
投稿: k,k | 2018年7月26日 (木) 04時54分